お菓子屋の開業前に選ぶ会計ソフト、3社の違いを実例で
「会計ソフトって、結局どれを選べばいいの?」
「簿記なんて分からないけど、大丈夫?」
「パソコンを持ってなくて、スマホだけで済ませたい……」
このように会計ソフトを後回しにしていませんか?
マネーフォワード、弥生、freee。
名前は知っていても、実際どう違うのか分かりにくいですよね。
こんにちは!私は兵庫県明石市で、妻と2人で棒付きマカロン専門店「いろはのおと」を営んでいます。
開業のとき、私は会計ソフトを比べていませんでした。
CMでよく見ていた弥生を、そのまま選びました。
開業前は、許可や物件、お店のことで頭がいっぱいで、会計まで手が回らないのが普通です。
先に結論を言うと、迷ったら「レジを使うか」「スマホだけで済ませたいか」の2つの質問に答えるだけで、選ぶソフトはだいたい決まります。
この記事を読めば、開業までに1つ選んで、迷わず初日から使い始められる状態になります。
- 開業前に会計ソフトを決めることができる
- マネーフォワード・弥生・freee、3社の料金の違い
- 比べずに弥生を選び、1年8か月で乗り換えた本当の理由
- Airレジと会計ソフトを連携させると何が変わるか
- レジを使う人・スマホだけの人に向く会計ソフト
▼結論:開業前の会計ソフトは、2つの質問で決まります

開業前の会計ソフト選びは、機能を1つずつ比べるより「2つの質問」に答えるのがおすすめです!
周りのお菓子屋さんを見ていると、パソコンよりスマホ派の人が多いので、この2つに絞りました。
この記事は、個人事業主として開業する人に向けて書いています。法人で申し込む場合は、各社の対象プランや条件が変わります。
ここから答えごとにボタンが3つ出てきますが、自分の答えに合う1つだけ見れば大丈夫です。
「はい」の方は、レジと連携できるソフトを選んでください。うちはマネーフォワードで、Airレジとつないで売上の手入力をなくしました。(→「お店を開いてレジも使う人へ」の章へ)
レジをまだ決めていない方は、お店(実店舗)を開くなら「はい」で読み進めてください。レジはAirレジがおすすめです。うちが2022年10月から使っている正直レビューはこちらから。
→ お菓子屋・食品店オーナーがAirレジを使った正直レビュー
「はい」ならタックスナップが向いています(→「スマホだけで一番かんたんに始めたい人へ」の章へ)。
「いいえ」なら弥生かマネーフォワードの安いプランが向いています(→「とにかく安く・不安な人へ」の章へ)。
え、質問2つだけで決まっちゃうの!?
はい。あとは自分の状況に近い章を読んでもらえば大丈夫です。
私の店はAirレジを2022年10月から使っているので、今の私なら質問1で「はい」で、マネーフォワードを使っています。
でも開業のときは、この質問を自分にせず、よく考えずに弥生を選びました。
だからこそ、自分の状況に近い章から読んでいくのが一番早いと思います。
▼スマホだけで一番かんたんに始めたい人へ
実店舗を持たず、マルシェ出店や通販が中心で、スマホだけで会計を完結させたい方には、タックスナップが候補になります。

お店でレジ(Airレジなど)を使う予定がある方は、次の章「お店を開いてレジも使う人へ」を先に読んでください。
私は2026年1月28日から、タックスナップの安心プランを無料体験しました。App Store経由のアプリ内課金で登録し、期間は約2週間、支払った金額は0円です。
取引をカード形式で「事業用」か「プライベート」かにスワイプで振り分けるだけの帳簿づけ(仕訳)や、税務調査リスクチェックの機能は、スマホだけで完結する設計として価値を感じました。
「いつ・いくら・何のお金が動いたか」を帳簿に記録する作業のことです。会計ソフトの中心になる作業で、連携が進むほど自動化できます。
スマホだけで完結するのすごいね!!
はい。私も実際体験しましたが本当にスマホだけで完結しましたよ。
継続しなかった最大の理由は、私の店で使っているAirレジと直接連携できないことでした。
日々の帳簿づけと確定申告そのものはマネーフォワードで完結していたので、タックスナップは「申告前のチェックだけ」の役割になり、年額を払ってまで続ける判断にはなりませんでした。
うちが続けなかったのはAirレジと連携できないからで、レジを使わない人には当てはまりません。スマホだけで完結する設計そのものは良かったです。
安心プランを継続する場合の料金は年29,800円(税抜)=税込32,780円です(※2026-09-13時点で公式サイトを確認した内容です)。
私が実際に使った期間・機能・解約の手順は、こちらに正直にまとめています。
→ タックスナップの口コミ|無料体験で解約した店主の料金と注意点
▼お店を開いてレジも使う人へ
実店舗を持ち、レジや決済端末も一緒に決めたい方には、マネーフォワードとAirレジの連携をおすすめします。
レジや銀行口座の取引データを、会計ソフトへ自動で取り込む機能のことです。手で入力する手間が減ります。
私の店ではAirレジ・Airペイを2022年10〜11月から使っています。
以前は毎晩レジ締めのあと、現金・Airペイ・QR決済の売上をそれぞれ会計ソフトへ手入力していました。1日20〜25分、月にすると10〜12時間です。
マネーフォワードとAirレジを連携させてからは売上の手入力が0分になり、会計ソフト上の確認作業だけが月1〜2時間ほど残っています。※私の店での実測です。件数や決済の種類で変わります。
レジのデータがそのまま会計に入るの地味にありがたいよね
はい。現金もカードもQR決済も、自動で仕訳されるので本当におすすめです!
連携の設定は、マネーフォワード側の「+データ連携新規登録」からAirレジを選び、AirIDとパスワード、自動取得の開始日を入力するだけです。
設定は1回で、あとは自動で反映されます(反映のペースは2〜3日に1回程度)。
弥生とfreeeも、公式サイトにはAirレジ連携の記載があります(私は試していません)。実際に連携して手入力をなくしたのはマネーフォワードなので、この記事ではそれを実例として書いています。
現金商売の割合が高いほど、この自動化の恩恵は大きくなります。逆にカードや銀行の連携をほとんど使わない場合は、マネーフォワードの強みが薄れやすい点も正直にお伝えしておきます。
設定手順や、使ってわかったメリット・デメリットの詳しい話は、こちらにまとめています。
→ 【実体験】Airレジ×マネーフォワード連携の設定方法と仕訳|実店舗5年目が月10時間削減した全手順
▼とにかく安く・不安な人へ
開業したてで、簿記の知識に自信がない、まずは費用を抑えて始めたい。
そんな方には、弥生のセルフプランか、マネーフォワードのミニプランをおすすめします。
記事冒頭に書きましたが、私は開業のとき会計ソフトを比較検討していません。
弥生を選んだ理由は「CMでよく見ていたから」。ただそれだけです。
え、それだけの理由で決めたの!?
正直に言うと、それだけです。他社とは比べていません。
2022年8月の開業から約1年8か月、弥生の青色申告オンラインを使いました。
画面はわかりやすく、確定申告の案内も迷いにくかったです。
お金の動きを「借方」「貸方」の2つの側面で記録する帳簿のつけ方です。
複式簿記できちんと帳簿をつけ、要件を満たすと、所得から65万円を差し引ける制度のことです(e-Taxでの提出などの条件があります。e-Taxは、ネットで確定申告を出す仕組みです)。
弥生もマネーフォワードも、この帳簿づけを画面の案内に沿って進められます。
簿記の知識ゼロでも大丈夫かな……
私も開業時はそうでしたよ。
弥生の初心者向けの分かりやすさに助けられましたよ。
乗り換えたきっかけは、クレジットカードの明細反映の速さでした。
弥生は月1回だったのに対し、マネーフォワードは2〜3日というペースだったのです(※私が当時、自分のカードを連携して確認した範囲の話です。金融機関やカードの種類によって変わります)。
2024年4月にマネーフォワードへ乗り換え、以来使い続けています。
弥生のセルフプランは、2026年9月時点のキャンペーンで1年間無料(2年目以降は年11,800円+税=税込12,980円)です。マネーフォワードのミニプランは年払いで月900円〜=税込990円(年10,800円・税抜=税込11,880円)です。料金は2026-09-13時点で公式サイトを確認したもので、キャンペーン内容は変わることがあります。
弥生のセルフプランはサポートがWebFAQと福利厚生サービスのみのプラン、ベーシックプランはセルフプランの内容に電話・メール・チャットの操作サポートが加わるプランです。マネーフォワードのミニプランは消費税申告ができないなど最小限の機能のプランです。パーソナルプランは消費税申告(インボイス制度対応)などが加わる上位プランです(2026-09-13時点で公式サイトを確認)。
開業届と同時に決めるなら、開業届を3社で比べた記事もあわせてどうぞ。
→ 開業届はどれで作る?freee・マネーフォワード・弥生を比べた店主の答え|2026年からの期限と一緒に出す書類
私の乗り換えの経緯や、データを引き継げたかどうかの正直な話は、こちらにまとめています。
→ やよいの青色申告からマネーフォワードへ乗り換えた理由|タックスナップを無料体験だけで解約した本音
▼会計ソフト3社+アプリ型を1つの表で
ここまでの内容を、料金と機能の一覧表にまとめます。
freee列は公式サイトで確認できた情報のみで、私が使った感想ではありません。
※横にスクロールできます。
| 項目 | マネーフォワード | 弥生(やよいの青色申告オンライン) | freee(公式情報のみ・本人未使用) | タックスナップ(無料体験のみ) |
|---|---|---|---|---|
| 個人プラン最安 | 900円/月=税込990円・年10,800円=税込11,880円 | セルフ初年度無料→年11,800円+税=税込12,980円 | 980円/月=税込1,078円・年11,760円=税込12,936円 | 無料体験のみ(安心プラン年29,800円) |
| 本人の実使用 | 2024年4月〜現在使用中 | 2022年8月〜2023年分の確定申告まで使用 | 未使用(公式情報のみ確認) | 無料体験のみ・無料期間内に解約 |
| スマホアプリ | ○(仕訳・申告書作成・電子申告まで対応) | ○(入力用。申告書の作成はPC/Mac) | ○(レシート撮影・書類作成に対応・未使用) | ○(スマホ専用アプリで完結) |
| AI関連の新機能 | AIとつなぐ機能(MCP・追加料金なし) | スマート取引取込・証憑管理 | ChatGPT向けアプリ「@freee確定申告」 | AI一括仕訳・税務調査リスクチェック |
| レジ連携(Airレジなど) | 対応(本サイトで連携実績あり) | 公式に連携の記載あり(本人未検証) | 公式に連携の記載あり(本人未検証) | 公式に記載なし(直接連携できない) |
※料金はすべて税抜、2026年9月13日に公式サイトで確認した内容です。弥生の料金は2026年9月時点のキャンペーン価格のため、時期によって変わる可能性があります。スマホアプリの機能は、各社のApp Store・Google Play公式説明文で確認した範囲です(取得日2026-09-13)。
へえ、途中で他のソフトに変えられるのかな……?
はい、変えられますよ。私も1回変えていますし。詳しくは「よくある質問」で。
弥生のスマホアプリは、日々の入力はできますが、確定申告書そのものの作成はパソコン(Windows・Mac)で行う仕様だと公式アプリの説明に明記されています。
スマホだけで完結させたい方は、この点に注意してください。
私が2024年4月から使っているマネーフォワードの料金と、うちの使い方は、こちらにまとめています。
→ マネーフォワード クラウド確定申告の料金|2026年12月の値上げで何が変わる?うちの請求で確かめた
▼AIの話は、あとで大丈夫
「AIで経理がラクになるって本当?」と気になっている方向けの話です。
結論から言うと、パソコンやアプリが苦手な方は、今はまだ気にしなくて大丈夫ですよ。
AIアプリと会計ソフトを安全につなぐための仕組みのことです。専門的な設定は会計ソフト側で用意されているので、利用者が難しい作業をする必要はありません。
私が2024年4月から使っているマネーフォワードには、追加料金なしでAIツールから会計データを確認・操作できるMCPサーバー機能があります。
実際にClaudeとつないで検証したところ、経費の集計や試算表の取得はとても速くて優秀です。
2026年7月からは、自動連携で取り込まれた「未仕訳」も読んで、仕訳の登録までできるようになりました。ただし、お店用か家用かは明細に書いていないので、そこは自分で決めます(2026年10月に、うちの帳簿で確かめました)。
パソコンやアプリの操作に自信がない方は、この章は読み飛ばしても困りません。
freeeについては、私は使ったことがないので、体験談としては書けません。
公式サイトで確認できる範囲だけお伝えすると、2026年2月17日から、ChatGPT内で「@freee確定申告」と入力すると使えるアプリが提供されています。freeeに蓄積された税理士の実例回答をもとに答えてくれる仕組みです(出典:freee公式ニュースリリース)。
AIに任せていいことと、自分の目で確認すべきことの線引きについては、こちらで詳しく検証しています。
→ マネーフォワード×Claude連携で未仕訳は片付く?お菓子屋の帳簿18件で試した結果
▼よくある質問
Q1. 弥生からマネーフォワードなど、開業した後に会計ソフトを変えても大丈夫ですか?
A. 変えること自体はできます。私も2024年4月に弥生からマネーフォワードへ乗り換えました。ただし、私が使っていた「やよいの青色申告オンライン」は、マネーフォワード公式の移行メニューの対象外だと公式ヘルプに書かれています(2026年7月時点で確認)。
乗り換える前に、公式ヘルプで確認しておくと安心です。
Q2. 開業したばかりで、何を選べばいいか分かりません。
A. まずはこの記事の「2つの質問」で、自分がどちらに近いか確かめてみてください。安く・不安なく始めたいなら、弥生のセルフプランかマネーフォワードのミニプランから、というのが私の実体験からの結論です。
Q3. 確定申告の直前に会計ソフトを変えても大丈夫ですか?
A. 私の場合は、確定申告が終わったあとの4月に変えました。申告の直前だと、操作に慣れる時間が足りなくなる心配があります。申告が終わった直後か、開業してすぐ帳簿が少ないうちが、変えるタイミングとして動きやすいと感じています。
Q4. freeeは使わないのですか?
A. 私は使ったことがありません。この記事では、公式サイトで確認できる料金・機能だけを比較表に載せています。実際に使った感想として書けるのは、マネーフォワードと弥生だけです。
Q5. レジ(Airレジなど)と会計ソフトを連携させたいのですが、可能ですか?
A. マネーフォワードなら対応しています。私自身、AirレジとMFを連携させたことで、月10〜12時間かかっていた売上の手入力がなくなり、確認作業の月1〜2時間だけになりました。設定手順は別記事に詳しくまとめています。
Q6. 途中で会計ソフトを変えたら、それまでのデータは消えますか?
A. 私の場合は、弥生からマネーフォワードへデータを引き継げました。ただし当時の手順の記録が手元に残っておらず、正確には再現できません。乗り換え前に、移行先の公式ヘルプで自分のソフトが対象か確認してください。
Q7. 無料期間だけ使って解約することはできますか?
A. タックスナップは、私自身が無料期間内に解約して支払0円でした。弥生のセルフプランは初年度無料で、2年目以降に料金がかかります。無料期間の終わり方と自動更新の条件は、申し込む前に公式サイトで確認してください。
Q8. 税理士に頼まなくても大丈夫ですか?
A. 私は開業から4回の確定申告をすべて自分で提出しています。会計ソフトの案内に沿って入力すれば、簿記の知識がなくても申告書まで作れました。事業の規模や不安の度合いによっては、税理士に相談する選択もあります。
Q9. お金はいつから払うことになりますか?
A. 弥生のセルフプランは初年度無料で、2年目から年11,800円+税(税込12,980円)です。タックスナップは無料期間が終わると自動更新で課金されますが、私は無料期間内に解約したので支払いは0円でした。マネーフォワードは1ヶ月間無料でお試しでき、公式サイトによると期間終了後に自動的に有料プランへ切り替わることはありません(2026-09-13時点で公式サイトを確認)。申し込む前に、各社の無料期間と自動更新の条件を公式サイトで確認してください。
▼まとめ

開業前に会計ソフトで迷ったら、まずは「レジを使うか」「スマホだけで済ませたいか」この2つの質問に答えてみてください。
この記事の要点は3つです。
- 比べずに選ぶと、あとで乗り換える
- レジを使うなら、連携できるソフト
- スマホだけなら、アプリ型も選べる
結局、レジを使うかどうかで見れば解決だね!
はい。開業前なら、まずはそこからで大丈夫です。
私自身は、比べずに弥生を選び、1年8か月後にマネーフォワードへ乗り換えました。今振り返ると、最初に自分の状況を整理してから選んでいれば、もう少し違ったかもしれません。ただ、弥生で会計の基礎に慣れられたこと自体は、無駄ではなかったとも思っています。
会計ソフトを決めたら、次はレジ・決済です。うちが2022年10月から使っているAirレジの正直レビューと、開業にかかったお金の全体像はこちらから。
→ お菓子屋・食品店オーナーがAirレジを使った正直レビュー
会計ソフト選びも、開業の流れの中では5番目のSTEP「開店してから決める」に含まれます。→ お菓子屋を開くまでの流れ|許可からレジ・商標まで全部まとめ
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