お菓子屋を開いたら、カード決済とレジはどうする?4年の実例
「レジって、結局何を選べばいいの……?」
「カード決済も入れたいけど、審査とか手数料とか、正直よく分からない」
「開業準備でやることが多すぎて、レジと決済は後回しにしてる……」
店舗経営でレジをどうしようか、迷う方居ますよね?
私も同じところで悩みました。
先に正直に書くと、私たちは開業してから約2か月、現金だけで営業していました。
レジもカード決済も無い状態です。2022年10月末にAirレジとAirペイを申し込み、カードが使えるようになったのは11月6日でした。
この記事を読めば、レジ本体・カード決済端末・会計ソフト連携の3点を早見表で比較でき、自分のタイプに合った選び方まで迷わず分かるようになります。
- レジ本体3社の違いが早見表で分かる
- カード決済端末3社の手数料が分かる
- タイプ別に何を選べばいいか分かる
- 1社に依存するリスクの考え方が分かる
- 会計ソフト連携で何が変わるか分かる
- マルシェで使うときの注意点が分かる
▼結論:開業前にレジとカード決済で迷ったら、まずこの早見表から
| Airレジ+Airペイ(本サイトの実例) | Square | STORES | |
|---|---|---|---|
| 月額 | 0円(全機能) | 0円から(無料プランあり) | 0円から(有料は3,300円) |
| カード手数料 | 3.24%(税込) | 2.5%〜(条件あり) | 2.48%〜(月3,300円で1.98%〜) |
| 対応OS | iPad・iPhoneのみ | Androidでも使える | iPad・iPhoneのみ |
| 本人の実使用 | 2022年10月から4年 | 公式情報のみ・本人未使用 | 公式情報のみ・本人未使用 |
| 向く人 | 会計連携・4年の実例を参考にしたい人 | 初期費用を抑えたい・Androidでもいい人 | ネットショップ・予約もまとめたい人 |
会計だけでなく、売上や在庫の記録・分析までできるレジのことです。単に金額を計算するだけの昔ながらの「レジスター」より多機能です。
私たちは2022年10月にAirレジ+Airペイを選び、以来このまま使い続けています。
ただし、これは「うちの店に合っていた」という一次体験であって、すべてのお菓子屋さんに同じ答えが当てはまるわけではありません。
このあと、レジ本体・決済端末それぞれの比較表と、タイプ別の選び方をご用意しています。
マルシェ・イベント出店が中心で、実店舗を持つ予定が今のところない方は、こちらでAirペイの店舗外利用について詳しく解説していますので、先にそちらをご覧ください。
→ マルシェでエアペイは使える?4年・約20回の実録レビュー
▼この記事の前提:お菓子屋・小さな店のレジ選びは何が特殊か
この記事は、これから開業して実店舗を持つお菓子屋・小さな店の方を前提に書いています。
マルシェ・イベント出店だけを考えている方は、前の章でご案内した記事のほうが直接役立ちます。
お菓子屋の店頭には、飲食店や物販店と少し違う事情があります。
では、現金だけで始めてもいいのでしょうか。結論から言うと、始められます。ただ、うちの場合は開店してすぐ、お客さまから「PayPayは使えますか」と聞かれることが実際にありました。
あとから足すことはできます。ただし審査と端末の到着に日数がかかるぶん、「今は使えません」と答える期間が生まれます。そこを許容できるかどうかが、現金だけで始めるかの分かれ目です。
現金を使わずに、カードやQRコードなどで支払いをすませる方法の総称です。
菓子製造業の許可を取ったあとに、次に考えるのがレジと決済です。
菓子製造許可の取り方から知りたい方は、こちらにまとめています。
→ 菓子製造業許可 取り方完全マニュアル|マカロン屋がつまずいたポイントも正直に解説【2026年版】
▼私たちは開業から2か月、現金だけで営業していました
私たちの店が開業したのは2022年8月です。でも、レジも決済端末もありませんでした。
電卓と現金だけで、約2か月やっていました。
申し込んだのは2022年10月25日です。書類を出したのが翌26日で、Visa・Mastercardが使えるようになったのは11月6日でした。申込から12日です。
ただ、全部の決済がその日にそろったわけではありません。交通系電子マネーは11月15日、iDは16日、JCBやアメックスは18日、QUICPayは21日でした。申込から約1か月かかっています。
そのあと、お客さまから「PayPayは使えますか」と聞かれるたびに1つずつ足していきました。いまはPayPay・楽天ペイも加わり、「QR2枚+Airペイ+現金」という4本立てです。決済まわりの月額は0円です(決済手数料は別にかかります)。
約2か月は現金だけだったよね?
そうなんです。お客さまに聞かれるたびに、1つずつ足していった感じですね。
Airレジを4年使ってきた良い点・悪い点の詳しい話は、こちらに正直にまとめています。
→ 【マカロン店5年目の本音】お菓子屋・食品店オーナーがAirレジを使った正直レビュー
「QR2枚+Airペイ+現金」という導入順の詳しい話や、PayPayと楽天ペイをどう使い分けているかは、こちらにまとめています。
→ 個人事業主のキャッシュレス|PayPay+楽天ペイ+Airペイ4本立て
楽天ペイを選んだ理由や手数料・入金サイクルの詳しい話は、こちらへどうぞ。
▼レジ本体を選ぶ:Airレジ・Square・STORESの違い【比較表1】

まずレジ本体(POSレジ)の比較です。Square・STORESは私たちが実際に使ってないですが、調査し確認できた情報を載せておきます。
| 項目 | Airレジ | Square(POSレジ) | STORES(POSレジ) |
|---|---|---|---|
| 本人の実使用 | 2022年10月から4年使用 | 公式情報のみ・本人未使用 | 公式情報のみ・本人未使用 |
| 月額目安 | 0円(全機能) | 無料プランあり(決済手数料のみ) | フリー0円/スタンダード3,300円(税込・年契約) |
| 対応OS | iPad・iPhone(Android非対応) | iOS・Android対応 | iPad・iPhone(Android非対応) |
| 会計ソフト連携 | freee・弥生・MF等6サービスに対応 | 公式で名指しはfreeeのみ | freee・MF・弥生の3社に対応 |
| 向く人 | 会計連携・4年の実例を参考にしたい人 | 初期費用を抑えたい・Androidでもいい人 | ネットショップ・予約もまとめたい人 |
(料金・仕様は各社公式サイト・2026年9月14日時点。最新は公式サイトでご確認ください)
私たちがAirレジを選んだ理由は、開業前に比較したからではなく、たまたま最初に見つけて「無料で全機能使える」という分かりやすさで決めたからです。
4年経った今でも、会計ソフト連携がしっかりしていた点は結果的に良かったと感じています。
使いやすさについても書いておきます。
現場でお仕事をするまどさんは、パソコンが得意なほうではありません。
それでもAirレジとAirペイは、商品を登録してタップするだけで会計が終わります。
4年間、操作が分からなくて手が止まったことは特にありません。
Square・STORESは使っていませんので、操作感を比べることはできませんが、使いやすさは人によって違うので、気になる方は無料プランで実際に触ってみるのがいちばん確実です。
Squareって何がいいの?
実は、この表の3社でAndroidにも対応しているのはSquareだけなんです。iPadを買いたくない方には候補になりますね。
初期費用を抑えたい方、iPadを買わずAndroidで始めたい方は、Squareの公式サイトで最新のプラン・端末を確認できます。
レジ・ネットショップ・予約システムまでまとめて決めたい方は、STORESの公式サイトで確認できます。
▼カード決済端末を選ぶ:Airペイ・Square・STORES決済の違い【比較表2】
次にカード決済端末(カードリーダー)の比較です。
こちらもSquare・STORES決済は公式情報のみです。
カードやQRコードで支払われた金額のうち、決済会社に支払う手数料のことです。売上からその分が差し引かれて入金されます。
| 項目 | Airペイ | Square | STORES決済 |
|---|---|---|---|
| 本人の実使用 | 2022年11月から4年使用 | 公式情報のみ・本人未使用 | 公式情報のみ・本人未使用 |
| 端末代 | 0円(カードリーダー無償貸与) | 4,980円〜(税込/税抜の明記なし)上位機種は有償 | 27,720円/月3,300円の年契約なら1台無償 |
| カード手数料 | 3.24%(税込) | 2.5%〜(年間3,000万円未満等の条件) | 2.48%〜/月3,300円のプランで1.98%〜 |
| 対応OS | iPhone・iPadのみ(Android非対応) | iOS・Android対応 | iPhone・iPadのみ(Android非対応) |
| 入金サイクル | 3大メガバンクは月6回/他は月3回(振込手数料0円) | 三井住友・みずほは翌営業日/他は週1回 | 金融機関を問わず最短翌々営業日 |
| 店舗以外(マルシェ等)利用 | 規約に事前登録の条項あり(要確認) | 移動販売等を利用シーンと明記 | イベント出店にも対応と明記 |
(端末代・手数料は公式サイトの裏取りを再掲。取得日2026年9月14日。最新は公式サイトでご確認ください)
お客さまが決済した売上が、実際に自分の銀行口座に振り込まれるまでの日数・タイミングのことです。Airペイはみずほ・三菱UFJ・三井住友銀行が月6回、その他は月3回、振込手数料は全銀行0円です(2026年9月14日時点)。
Airペイの店舗外利用については、少し丁寧に説明させてください。
公式の加盟店規約には、移動販売・臨時販売(マルシェなど一時的な出店)を「カード取扱場所」の一種として想定した条項があります。
つまり、事前に届け出て登録した場所であれば、規約上は利用できます。(うちもカードリーダーを店舗用とイベント用で2台借りています)
マルシェでもエアペイって使えるの?
規約上は事前登録があれば使え、別端末を貸し出ししてくれます。詳しくはこちらの記事にまとめていますよ。
→ マルシェでエアペイは使える?4年・約20回の実録レビュー
ちなみに、PayPayにも「PayCAS Mobile」という自社の決済端末(端末代は0円)があります。
ただし月額1,980円(税別)が実質必須になります。
さらに契約は4年で、13か月以内に解約すると違約金が66,000円かかります。
月額0円で始めたい開業直後の方には、あまり向いていないので注意が必要です。
PayPayの決済端末もあるんだね。
月額と解約金が発生しますので要注意ですね。
▼レシートプリンターは買ったほうが
レジと決済を決めるとき、いっしょに迷うのがレシートプリンターです。
結論から言うと、うちは買いました。
選んだのはセイコーインスツルの「MP-B20」という持ち運べるタイプで約2万円です。
Airレジの公式サイトが動作確認している機種の中から選びました。ロール紙は純正でなくても汎用品で足ります。
買ってよかったと思うのは、マルシェに出るときです。
「あ、このお店レシート出るんだ」と言われたことがあります。出店者にはレシートを出せないお店も多いので、ちゃんと店をやっていることが伝わる場面がありました。
店頭でも、領収書のかわりに渡せるので手間も減ります。
値段の目安として、Airレジの公式サイトでは据置タイプが45,300円〜、持ち運べるモバイルタイプが26,800円〜、キャッシュドロアが9,020円〜と案内されています(税込・2026年7月2日時点の市場参考価格)。
費用的にも少し高いので、アマゾンや楽天などでの購入がおすすめです。
Square・STORESは、公式サイトに対応機種の案内はあるので、契約時に確認してください。
プリンターって最初から要るのかな?
お客さんの返品対応で必要なので、用意することがおすすめですね。
▼タイプ別の選び方
ここまでの内容を、5つのタイプに分けて整理します。
①とにかく初期費用を抑えたい方
レジ・決済とも無料プランがあるAirレジ・Airペイか、Squareの無料プランが候補になります。
まずは月額0円のもので始めて、必要になったら足す考え方がおすすめです。
ただし、アプリが0円でもiPadやレシートプリンターは別に必要です。
Airレジの公式サイトでは、iPad・据置プリンター・キャッシュドロアを揃えた場合の参考価格を129,120円〜と案内しています(税込・2026年7月2日時点の市場参考価格)。
プリンターとキャッシュドロアは無くても運用できるので、まずiPadだけで始めて、必要になってから足すこともできます。
②iPadを買いたくない方(Androidで始めたい方)
Squareが唯一、レジ・決済端末ともAndroidに対応しています。
iPadを別途用意したくない方の候補になります。
③カード手数料を1円でも下げたい方
STORES決済は、月額0円のフリープランで2.48%〜、月額3,300円のスタンダードプランで1.98%〜です(2026年9月15日時点)。
Airペイの3.24%より低い水準ですが、いちばん安い1.98%には月額がかかります。
月3,300円は年39,600円です。フリーとの料率差は0.5%なので、これを取り返すにはカード売上が年792万円ほど必要になります。開業したばかりのうちは、まず月額0円のフリープランで始めるほうが現実的です。
手数料の差は売上が増えるほど効果があります。
④会計ソフトと自動でつなげたい方
私たちはAirレジとマネーフォワードを連携させたことで、毎晩の売上手入力が0分になりました。会計連携も選定基準に入れておくと、あとで楽になります。
会計ソフトと自動でつながるのはいいね。
ええ、実際に月10時間以上減った実感があります。
設定も3ステップだけでしたよ。
設定手順や4年使ったリアルな話は、こちらに詳しくまとめています。
→ Airレジ×マネーフォワード連携の設定方法と仕訳|実店舗5年目が月10時間削減した全手順
カード決済会社と契約する際に行われる、事業内容や本人確認の審査のことです。個人事業主でも通常は必要です。
⑤マルシェにも出る方
実店舗が主軸でも季節のマルシェに出る予定がある方は、Airペイの規約上の事前登録の話を知っておく価値があります。
マルシェ専業、あるいはマルシェ中心で検討したい方は、こちらの記事で4年・約20回の実録を詳しく解説しています。
→ マルシェでエアペイは使える?4年・約20回の実録レビュー
▼それぞれの「気をつけたいところ」(デメリット)
良いところだけ並べても選べないので、気をつけたい点も表にしました。
うちが実際に使っているAirレジ・Airペイは体験から、Square・STORESはリサーチで確認できたことをまとめます。
サービス | 気をつけたいところ(デメリット) |
|---|---|
| Airレジ | iPadかiPhoneが別に必要(Android非対応) |
| Airペイ | カード手数料3.24%は、この記事で比べた中では高め。審査に日数がかかる |
| Square | 端末代が4,980円〜。公式に名前がある連携先はfreeeのみ |
| STORES | Android非対応。端末0円は年契約プランの条件つき |
| PayCAS | 月額1,980円(税別)。13か月以内の解約は違約金66,000円 |
Airレジ・Airペイを使って困ったのは、カードリーダーの反応が遅いと感じた場面です。
原因と対処は別の記事にまとめているので、興味のある方はぜひチェックしてください。
ただ、4年でリーダーが壊れたことは一度もありません。
▼決済を1社に依存しないために
もう1つ、開業前に知っておいてほしいことがあります。
決済代行会社が経営破綻し、加盟店のカード決済が突然止まる、という出来事が実際に起きています。
1社に頼りすぎるのも怖いね……。
ええ。実際にそれで困ったお店の対応を、
記事にまとめたことがあります。
私のお店はAirペイ・PayPay・楽天ペイという複数の決済手段を使っているため、1つが止まっても他で受けられる状態にしています。
決済を1社だけに絞らない、という考え方は開業前から持っておくと安心です。
実際に決済代行会社が破産したときの対応と、乗り換え先の考え方は、こちらに詳しくまとめていますのでよければ確認してください。
→ 決済代行会社の破産でカード決済が止まったお店へ|今日からやること
▼会計ソフトと一緒に考える
レジ・決済を選ぶときは、会計ソフトとの連携も選定基準に入れておくことをおすすめします。
私たちの場合、Airレジとマネーフォワードを連携させたことで、毎月の事務作業がかなり減りました。
会計ソフト3社(マネーフォワード・弥生・freee)の違いと、比べずに弥生を選んで1年8か月で乗り換えた経緯は、こちらの記事で「レジを使うか」「スマホだけで済ませたいか」の2つの質問から選べるようにまとめています。
▼よくある質問(FAQ)
Q1. 個人事業主でもクレジットカード決済を導入できますか?審査は厳しいですか?
A. 個人事業主でも導入できます。正直に書くと、うちは一度落ちています。2022年10月に店舗用とイベント用の2件を申し込み、イベント用のiDだけが「見合わせ」になりました。カードそのものは申込から12日で使えるようになっています。
落選メールの文面と、ブランドごとの開通日の全記録はこちらにまとめました。
Q2. お菓子屋・洋菓子店のレジは何を選べばいいですか?
A. 店舗の規模や会計ソフト連携の希望によって変わりますが、私たちは会計ソフトとの連携のしやすさを理由にAirレジを4年使い続けています。この記事の比較表1・タイプ別の章を参考にしてください。
Q3. カード決済の手数料は、どこが一番安いですか?
A. 2026年9月14日時点で公式サイトを確認した範囲では、STORES決済のVISA・Mastercardが1.98%〜と最も低い水準です。ただし条件があるため、必ず公式サイトで最新の料率をご確認ください。
Q4. マルシェ・イベント出店でも使える決済はありますか?
A. 使えますが、Airペイは加盟店規約上、事前に登録した場所での利用が前提です。マルシェ中心で検討したい方は、こちらの記事で4年・約20回の実録を詳しく解説しています。
→ マルシェでエアペイは使える?4年・約20回の実録レビュー
Q5. レジや決済端末を導入するのに補助金は使えますか?
A. 制度は年によって変わるため、この記事では断定的な金額や条件はお伝えできません。導入を検討する時期に、必ず最新の公式情報(中小企業庁や自治体の案内)をご確認ください。
▼まとめ

開業前にレジとカード決済で迷ったら、まずは冒頭の早見表に戻ってみてください。
この記事の要点は3つです。
結局、早見表に戻ればいいんだね!
ええ、迷ったらそこからで大丈夫ですよ。
私たち自身は、比較せずにAirレジ+Airペイを選び、4年間このまま使い続けています。
会計ソフトとの連携も含めて振り返ると、結果的には合っていたと感じていますが、開業前の方が同じ選択をする必要はありません。
この記事の早見表とタイプ別の章を、自分のお店に合わせて使ってもらえたらうれしいです。
開業の全体像(許可・資金・設備からレジ・決済・会計まで)を1本でつかみたい方は、こちらにまとめています。
→ お菓子屋を開くまでの流れ|許可からレジ・商標まで全部まとめ
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