全東信の破産でカード決済が止まったお店へ|今日からできること・乗り換え先を店主目線で整理
駅前の美容室さん、クレジットカードが使えなくなってたよ…?
時期的に、今ニュースになっている「全東信(ぜんとうしん)」の破産の影響かもしれませんね。同じ状況のお店が、全国にあるはずです
先日、私が昔通っていた美容室で、「カード決済は当面ご利用いただけません」のInstagramでの告知を見かけました。
ちょうど、クレジットカード決済代行の「全東信(ぜんとうしん)」が破産した直後のことです(※そのお店の事情を確認したわけではないので、断定はしません。
ただ、同じようなお店が今、全国にたくさんあるはずです)。
こんにちは。棒付きマカロン店を4年営んでいる、いろはです。
うちは全東信を使っていませんが、エアペイ・PayPay・楽天ペイを4年運用してきて、マルシェで決済がつながらず「すみません、現金でお願いできますか…」とお客様に頭を下げた経験があります。
あの冷や汗が、いま全国のお店で起きていると思うと、他人事ではありません。
この記事は「全東信を使っていたお店が、今日から何をすればいいか」を、店主目線で1本にまとめたものです。
※この記事は2026年7月11日時点の情報です。窓口の連絡先やキャンペーンの期限、支援制度の状況は変わることがあるため、必ずリンク先の公式情報で最新をご確認ください。動きがあり次第、この記事に追記していきます。
- 何が起きたのか30秒でわかる
- 未入金分の届出手順がわかる
- 政府の最新の支援策がわかる
- 決済を最短で復旧する道がわかる
- 端末無償の特別窓口を知れる
- 明日から強いお店の構えが手に入る
▼30秒でわかる:何が起きたか【事実だけ】
- 2026年7月6日、株式会社全東信が大阪地裁で破産手続き開始決定。負債は破産申請時点で約1,151億円(2025年3月期末時点では約1,259億円。帝国データバンク)
- 全東信は飲食店を中心に約20万店超とされる加盟店の、クレジットカード売上を「先に立て替えて入金する」決済代行の会社でした(FNN報道)
- 破産により、①全東信経由のカード決済が使えない ②未払いの売上金の入金が止まる影響が出ています(日経・NHK報道)
- 背景には、2024年に問題になった不正な加盟店契約の件があります(ここでは深掘りしません)
つまり全東信を使っていたお店は、「カードが使えない」と「売上が入ってこない」のダブルパンチなんだね…
そうなんです。だから対応も2本立て。止まったお金を守るのと、決済を復旧するのを、分けて進めるのがコツです
- 全東信の決済端末を使うのをやめる
- 未入金額を集計する(売上明細・振込履歴を保存)
- 破産管財人からの案内を確認する
- 資金繰りが苦しければ特別相談窓口へ(下の②)
- 代わりの決済手段を手配する(下の③)
この5つを、順番にくわしく説明していきます。
▼今すぐやること①:未入金額を確定し、債権届出に備える

まず、証拠を固める
- 全東信経由の売上データ・明細・振込履歴を保存(スクショ・印刷・CSV、なんでもOK)
- 「いつの売上が・いくら未入金か」を自分で計算できる状態にしておく
債権届出の準備をする
未払いの売上金は、破産手続きのなかで「破産債権」として扱われます。
戻ってくる金額や時期は手続き次第なので、この記事では断定しません。
破産手続では、原則として債権届出をした債権者が配当の対象になります。管財人からの案内を確認して、期限内に手続きを進めてください。
- 破産管財人による窓口が設けられています。連絡先や届出方法は、帝国データバンクの倒産速報や管財人の公表情報など、必ず最新の公式情報で確認してください(電話番号は変わる可能性があるため、この記事にはあえて載せません)
- 裁判所が定める債権届出期間内に届出が必要です
▼今すぐやること②:資金繰りの支援制度【FP2級店主のメモ】
【2026年7月10日 追記】政府(経済産業省)が、全東信の破産で影響を受けた中小企業・小規模事業者への緊急支援を発表しました。この記事で紹介する制度が、今回向けに拡充されています。
- 全国378カ所の特別相談窓口を設置(政府系金融機関など)
- 日本政策金融公庫などの「セーフティネット貸付」の要件を緩和(通常の利用要件を緩め、今回の影響が懸念される事業者まで対象を拡大)
- すでに借入がある方向けに、返済猶予など既往債務の条件変更にも柔軟対応するよう要請
- 「セーフティネット保証1号」の事前相談を開始(信用保証協会が、通常の借入とは別枠で100%保証。※正式な適用は今後の官報告示後で、いまは事前相談の段階です)
くわしい内容と最新情報は、経済産業省の公式発表で確認できます。
「どこに相談すればいいの?」という方は、まずお近くの日本政策金融公庫・信用保証協会・商工会・商工会議所に問い合わせてみてください。
入金が止まって今月の支払いが苦しい——そんなときのために、実は「取引先の倒産」専用の公的制度があります。
経営セーフティ共済に入っている方
共済金貸付が使える可能性があります。取引先事業者の倒産で売掛金債権等の回収が困難になったとき、無担保・無保証で「回収困難額」か「掛金総額の10倍(最高8,000万円)」の少ないほうまで借入できる制度です(中小機構)。
共済に入っていない方
日本政策金融公庫の「取引企業倒産対応資金」(セーフティネット貸付)という融資制度があります(公庫公式)。取引先の倒産で経営に困難をきたしている中小企業向けのもので、こちらも自分のケースが対象になるか、まず公庫や商工会の窓口で確認してください。
「倒産したのは取引先で、うちは悪くないのに資金繰りが崩れる」
——そのための制度です。使える権利は、遠慮なく使いましょう
※制度の条件・金利は必ず公式(中小機構・日本政策金融公庫)で最新を確認してください。お近くの商工会・商工会議所でも相談できます。
▼今すぐやること③:カード決済を復旧する【乗り換え先】
先にお伝えすると、うちが実際に使っているのはエアペイ(4年)と、PayPay・楽天ペイの直契約です。SquareとSTORES決済は使っていません。なのでこの章は「実体験+公式情報の比較」として、正直に書きます。
今日・明日にでも決済を再開したい → Square
- Visa・Mastercardなどは最短申込み当日から決済開始(公式。加盟店審査の状況により日数がかかる場合があり、JCBなど一部ブランドは追加の審査で利用開始まで日数がかかります)
- 振込手数料は無料。三井住友銀行・みずほ銀行の口座なら翌営業日入金(その他の銀行は週1回・金曜日の入金です。急ぐ場合は手数料つきの即時入金サービスもあります)=入金が止まって苦しい今、心強い仕様
- 初期費用・月額0円。対面手数料2.5%〜(年間決済額3,000万円未満・主要ブランドの場合。2026年7月時点・公式)

端末代をかけたくない → STORES決済【7/31まで特別窓口】
- STORES社が全東信の件を受けて「キャッシュレス決済導入 特別相談窓口」を開設(公式プレスリリース2026-07-07)
- 全東信からの移行者限定:フリープランでも決済端末(通常27,720円)を1店舗1台、無償提供
- スタンダードプラン契約なら、Amazonギフトカード2万円分の既存キャンペーンの対象にも
- 端末無償の適用は特別相談窓口(電話)経由:050-5527-7458(平日10:00〜18:00)/期間は2026年7月31日まで
- ※この窓口は決済の乗り換え相談専用です。全東信の未入金・債権の相談は対象外(管財人・公的窓口へ)
※正直に書きます。端末無償を確実に受けたいなら、上の電話窓口経由がいちばん確実です。下のリンクは「先にサービス内容を見ておきたい方」向けに置いています。
急がない・長期の定番で選ぶ → エアペイ(うちが4年使用)
- カード・電子マネー・QRまで1台。Airレジ連携がラク(実体験)
- ただし審査は通常3日ほど・すべて使えるまで2週間〜(公式目安)。「今日困っている」お店の1本目には、正直向きません
- 手数料や4年使った本音は → エアペイを4年使った本音レビュー
選び方まとめ
| 今の状況 | 現実解 |
|---|---|
| 今日にでも再開したい・入金を早く | Square(主要ブランド最短当日〜・入金は銀行により翌営業日) |
| 端末代をかけたくない | STORES決済の特別窓口(7/31まで) |
| 時間はある・レジ連携重視 | エアペイ(審査〜2週間) |
▼これからの守り:決済を「1社」に依存しない
うちがマルシェで通信トラブルになったとき、救ってくれたのは現金と、直契約のPayPay・楽天ペイでした(お店が圏外でも、お客さまのスマホで読み取るQR方式なら決済できることが多いんです。つながる必要があるのが、お客さまのスマホ側だからです)。
4年やってたどり着いた構えは、この3つです。
- 決済は2〜3系統に分散する(うちはカード=エアペイ/QR=PayPay・楽天ペイの直契約)
- 直契約は審査が速く、手数料が安く、入金も早いケースがある
- 現金も「電波と倒産の保険」。お釣りの準備はやめない
組み合わせ方のくわしい話は、こちらにまとめています。
→ キャッシュレスを「入れたあと」の設定7選/PayPay直契約4年の本音
決済を1社に依存しないための選択肢の一つとして、私が4年使っているAirペイ(エアペイ)も挙げておきます。カード・タッチ決済・QRを1台で受けられます。ただし、いま急いで戻したいなら、まずは審査の早いSquare/STORESなどを優先してください。Airペイは通常のカードリーダーだと利用開始まで時間がかかる場合があります(対応iPhoneがあれば「Airペイ タッチ」を最短15分で使える場合も)。落ち着いてから“複数持ちの備え”として検討する方は▶Airペイ公式サイト。(審査期間・手数料は公式サイトでご確認ください)
▼よくある質問(FAQ)
Q. 全東信って、どんな会社だったの?
A. 飲食店を中心に、クレジットカード売上を先に立て替えて入金する「決済代行」の会社でした。2026年7月6日に破産手続き開始が決定しています(負債は破産申請時点で約1,151億円・2025年3月期末時点では約1,259億円・帝国データバンク)。
Q. 未入金の売上は戻ってきますか?
A. 破産手続きのなかで「破産債権」として扱われ、戻る金額・時期は手続き次第です。まずは売上の証拠を保存し、債権届出の準備を。判断に迷ったら弁護士や商工会など専門窓口へ相談してください。
Q. いちばん早く決済を再開できるのは?
A. 公式情報では、SquareがVisa・Mastercardなど主要ブランドについて最短申込み当日から利用できます(審査状況によります・2026年7月時点)。端末無償で選ぶなら、STORES決済が7月31日まで全東信利用者向けの特別窓口を設けています。
Q. うちは全東信を使っていないけど、何かすべき?
A. ①自分の決済代行の入金サイクルと契約先を把握しておく ②決済を1社に依存しない(QR直契約や現金の備え)——この2つだけでも、もしものときの強さが変わります。
Q. 政府の支援はありますか?
A. あります。2026年7月10日に経済産業省が、全国378カ所の特別相談窓口の設置、日本政策金融公庫「セーフティネット貸付」の要件緩和、「セーフティネット保証1号」の事前相談開始を発表しました。まずは公庫・信用保証協会・商工会などの窓口へ相談してください。
▼まとめ:お金を守り、決済を戻し、次は分散を

- 止まったお金は「証拠保全→債権届出」。ひとりで抱えず専門窓口へ
- 資金繰りは「共済の貸付・公庫の融資」。対象になるかまず窓口で確認
- 政府も動いた(7/10・378カ所の相談窓口・貸付要件緩和・保証1号)。使える支援は使う
- 決済の復旧は「今日ならSquare、端末無償ならSTORES(7/31まで)、長期ならエアペイ」
- そして明日からは、1社に頼らない構えを
困っているお店に、この記事が届きますように…!
同じ小さなお店の店主として、心からそう思います。あなたのお店の明日が、少しでも軽くなりますように
- カード決済の定番を4年使った本音 → エアペイ4年レビュー
- QR直契約のリアル → PayPay加盟店4年の本音
- 入れたあとの運用のコツ → キャッシュレス「入れたあと」設定7選
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