BASEとSTORESの比較|お菓子・食品を売るならどっちが安い?
「BASEとSTORES、どっちも無料って聞くけど、お菓子や食品を売るならどっちがいいの?」
「手数料って、結局月にいくら引かれるの?」
ネットでお菓子を売ろうと決めたとき、ネットショップで悩みますよね?
わたしは兵庫県明石市で、妻と2人で棒付きマカロン専門店を営んでいます。
お店の通販はShopifyで4年運営していて、BASEとSTORESは、人のショップの設定を手伝った経験があります。
結論から書くと、BASEとSTORESのどちらが安いかは、月の注文数で決まります。
1注文4,280円の例で計算すると、月40件まではSTORESのフリープランがいちばん安くなりました。
この記事では、注文の金額と件数を入れると、4つのプランの月の手数料が出る計算表を用意しました。
お菓子を売る人が先に決めておくこと(送料・温度帯・許可と表示)も、うちの例でまとめています。
結局、どっちが安いの?
月に何件売れるかで変わるよ。計算表を作ったから試してみて
先に、うちの答えだけ置いておきます。
ここから、そう考える理由を数字で説明します。
▼結論|BASEとSTORESのどっちが安いかは「月の注文数」で決まる
先に、この記事の答えを置いておきます。
- 安さで選ぶならSTORES:1注文4,280円なら月40件まではフリープラン、超えたらスタンダード(年契約)かShopify(年払い)。この2つはほぼ同じ金額
- 見た目をすぐ整えたいならSTORES:テンプレートで30分ほどでお店の形になった
- 機能をあとから足したいならBASE:温度帯ごとに送料を分ける無料Appなど、Appsで足していく形
- Shopifyは月41件から候補:年払い月3,650円なら、STORESのスタンダードとほぼ同じ金額
送料・温度帯・許可と表示は、どれを選んでも先に自分で決めることです。
数字は、うちの4本セット(2,480円)に本州への送料1,800円を足した、1注文4,280円で計算しています。
注文の金額が変われば、分かれ目も動きます。
自分の数字で確かめられるように、計算表も用意しました。
ハンドメイド作品など、お菓子以外を売る人も、計算表はそのまま使えます。
温度帯と許可の話は食品だけのことなので、飛ばして大丈夫です。
ただし、うちが自分のお店で使っているのはShopifyです。
BASEとSTORESは、人のショップの設定を手伝った経験と、各社の公式ページの料金・ヘルプをもとに比べています。
▼BASE・STORES・Shopifyの料金比較|手数料の中身まで1枚の表で
3社の料金を、2026年10月に各社の公式ページで確かめました。
| プラン | 月額 | 販売時の 手数料 | 振込 |
|---|---|---|---|
| BASE | 0円 | 6.6%+40円 | 250円 |
| STORES フリー | 0円 | 5.5% | 275円 |
| STORES スタンダード | 3,300円 | 3.6% | 275円 |
| Shopify Basic | 3,650円 | 3.55% | 0円 |
※初期費用はどれも0円。カード払いのときの率。STORESスタンダードは年契約(月契約は3,960円)、Shopifyは年払いの月額(月払いは4,850円)。金額は実際に払う額で比べています(STORESは税込の表示。Shopifyは消費税が上乗せされず、表示の金額のまま払う形で、うちの請求書にも消費税の行はありません)。
BASEの6.6%+40円は、決済手数料3.6%+40円と、サービス利用料3%を足した数字です。
BASEは、STORESやShopifyと違って1件ごとに40円がかかります。
BASEもSTORESも、お客さんの払い方によっては率が上がります。
Shopifyの年払いは、公式の料金ページをログインせずに見ると月3,650円、Shopifyにログインした状態で見ると月4,360円と表示されました(2026年10月2日)。この記事は、これから始める人が見る3,650円で計算しています。
売上金を受け取るときの手数料と日数
小さなお店には、手数料と同じくらい、売上金が口座に入る日も大事です。
| BASE | STORES | |
|---|---|---|
| 振込の 手数料 | 250円 (2万円未満は+500円) | 275円 (1万円未満は+275円) |
| ふだんの 入金 | 申請から 10営業日 | 翌月末に 自動で振込 |
| 早く 受け取る | 最速振込 (最短当日・3%) | スピードキャッシュ (最短翌日・1.5〜3.5%) |
※2026年10月に各社の公式ページで確認。+の分は事務手数料。BASEは「定期振込App」を入れると事務手数料が0円になります。
BASEの振込申請は、「売上を口座に入れて」と自分で頼む操作です。
ふだんの振込なら、BASEのほうが早く受け取れます。
材料を先に買うお菓子屋は、入金が遅いと手元のお金が苦しくなるので、ここも比べておくと安心です。
料金は変わることがあるので、申し込む前に各公式サイトで最新の料金を確かめてください。
▼月にいくら引かれる?注文の金額と件数で計算する
「結局どれがいちばん安いの?」は、月に何件売れるかで入れ替わります。
1注文の金額と月の件数を入れると、4つのプランの月の合計が出ます。
まだ売ったことがなければ、商品1つの値段に送料を足して入れ、件数を5・20・50と変えてみてください。
🧮月の手数料の計算表
数字を入れると、その場で計算します(入力した数字は、どこにも送られません)。
※月額+販売時の手数料+振込の手数料の合計(カード払い・振込は月1回)。STORESスタンダードは年契約、Shopifyは年払いの月額です。独自ドメイン・有料のApp・PayPayなどで払われたときの上乗せは入っていません。2026年10月に各社の公式ページで確認した料金で、数十円のずれは出ます。
最初に入っている数字は、うちの4本セット(2,480円)+本州への送料1,800円で、月30件の例です。
件数別の表|1注文4,280円のとき
| プラン | 月5件 | 月30件 | 月70件 |
|---|---|---|---|
| BASE | 2,362 | 9,924 | 22,824 |
| STORES フリー | 1,452 | 7,337 | 16,753 |
| STORES スタンダード | 4,345 | 8,197 | 14,361 |
| Shopify | 4,410 | 8,208 | 14,286 |
※単位は円。月額+販売時の手数料+振込の手数料。太字がその件数でいちばん安いプラン。カード払い・振込は月1回・Shopifyは年払いで計算。
分かれ目は、月40件と41件のあいだでした。
41件での差は34円なので、スタンダードプランで得を感じるのは、月50件前後からです(50件で766円の差)。
Shopify(年払い月3,650円)も入れると、月41件ではShopifyが9,880円で、スタンダードより12円安くなります。月41件からは、この2つがほぼ同じ金額です。
月40件は1日1件ちょっと。そこまでは無料で戦えるんだ
そして正直に書くと、うちが使っているShopifyは、月40件まではいちばん安くなりません。
料金ページに月4,360円と出る場合は、Shopifyがいちばん安くなるのは月367件あたりからです。
BASEとShopifyの2社だけで比べると、月20件でShopifyのほうが安くなります(くわしくはBASEとShopifyの比較)。
STORESとShopifyの2社で迷っているなら、お届け日の指定や予約販売の違いをShopifyとSTORESの違いにまとめています。
ただ、月20件でも、4つのプランのうちいちばん安いのはSTORESのフリープランです。
件数が増えるほど、率の差がそのまま金額の差になる
月70件のとき、BASEとShopifyの差は8,538円で、1年だとおよそ10.2万円です。
| 差の中身(月70件) | 金額 |
|---|---|
| 率の差(6.6%と3.55%) | 9,138円 |
| BASEの40円×70件 | 2,800円 |
| Shopifyの月額 | −3,650円 |
| 振込の手数料の差 | 250円 |
差を大きくしているのは「40円」ではなく、率そのものの差です。
STORESのフリープラン(5.5%)もShopifyより率が高いので、件数が増えれば同じことが起きます。
ただし、40円は1注文の金額が小さいほど重くなります。
4,280円の注文なら約0.9%ですが、500円の注文なら8%です。
お菓子は送料が乗るぶん1注文の金額が上がりやすいので、40円の影響は小さいほうです。
1件の注文で手元にいくら残るかは、お菓子のネット販売の始め方で計算しています。
▼BASEやSTORESでお菓子・食品を売るなら、選ぶ前に決めること
食品の場合、サービスを選ぶ前に決めておくことがあります。
どのサービスでも決めることは同じなので、先に決めておくと、比べるときに迷わなくなります。
①送料をいくらにするか
お菓子は、送料が商品代に近い金額になります。
うちの場合はこうです。
| 内訳 | 金額 |
|---|---|
| 商品 | 2,480円 |
| 送料(本州) | 1,800円 |
| お客さんが払う合計 | 4,280円 |
送料が、商品代の約73%です。
しかも、販売時の手数料は送料を含めた合計にかかります。
これはBASE・STORES・Shopifyの3社とも同じです。
送料のぶんにも手数料がかかるって、けっこう大きいね
うちの送料は、本州1,800円・北海道2,950円・沖縄3,150円(税込)で、1万円以上のお買い物は送料無料にしています(北海道・沖縄は対象外)。
本州の1,800円は、関東へクール便で送ったときの実費(約1,737円)を基準に決めました。
3社とも地域ごとに送料を変える設定ができるので、どう分けるかは自分で決めるところです。
②温度帯を、いくつにするか
温度帯は、常温・冷蔵・冷凍といった、送るときの温度の区分のことです。
よくある解説には「常温と冷凍を分けて設定しましょう」と書いてあります。
でも、その前に決めることがあります。
そもそも、いくつの温度帯で送るかです。
温度帯が2つあると、こんなことが起きます。
うちの通販は、送料の設定を冷凍便の1本にしています。
看板の棒付きマカロンは、冷凍で2週間の表示にしている商品なので、便は冷凍です。
温度帯が1つなので、配送の設定も送料も1本で済んでいます。

⚠️温度帯を変えるなら、賞味期限と保存方法の表示もやり直しです。
うちは2025年に、卸の商談をきっかけに、3つの商品の日数を検査会社で確かめました。
検査の頼み方と費用は、お菓子の賞味期限はどうやって決める?に書いています。
表示の書き方は食品表示・アレルギー表示の記事にまとめているので、変える前に保健所にも相談してください。
冷凍の梱包のしかたは、お菓子を冷凍で送る方法にまとめています。
温度帯を分けたい場合の3社の機能は、公式ヘルプにこう書かれています。
| 公式ヘルプに書かれていること | |
|---|---|
| BASE | 温度帯別(常温・冷蔵・冷凍)に 送料を設定できる 無料のApp(追加機能) |
| STORES | 商品ごとに発送手段を 設定できる。ただし その名称は購入者に表示されない |
| Shopify | 配送プロファイルで分けられる 同じカートに入ると 送料は合算される |
※各社の公式ヘルプの記載です(2026年8月時点)
どれを選んでも、「これは冷凍便です」は商品ページに自分で書くことになります。
③許可と食品表示
ここだけは、サービス選びでは解決しません。
送料・温度帯・許可と表示は、どのサービスでも先に自分で決めることです。
送料が決まれば、計算表に入れる「1注文の金額」も決まります。
▼BASEとSTORESの違い|設定を手伝ってわかったこと
設定を手伝ったとき、どうだった?
STORESは30分ほどで、ちゃんとお店の形になったよ
BASEとSTORESでは、人のショップのデザイン設定・商品の登録・機能の追加を手伝ったことがあります。
そのときの経験と、公式の情報をあわせて書きます。
STORES|テンプレートで、見た目が早く整う

STORESでは、テンプレートを選んで写真と文章を入れ替えるだけで、30分ほどでお店らしいショップができました。
公式によると、無料で使えるテンプレートは48種類あります。
デザインに時間をかけられない人には、ここがいちばん大きな違いです。
STORESは、実店舗のレジや決済端末、予約システムも同じアカウントでまとめられます。
スタンダードプランを年契約にすると、決済端末が1台無償で借りられます(審査あり)。
実店舗もあって、ネットでも売りたい人は、ここも比べるところです。
BASE|機能は「Apps」で足していく
BASEは、必要な機能を「Apps」(あとから足せる追加機能)で足していく形です。
温度帯ごとに送料を分けるのも、このAppsのひとつです。
最初はシンプルに始めて、売れ方を見ながら機能を足せるのが、BASEのいいところです。
どちらも同じだったこと
商品の登録は、どちらも写真・説明文・価格・在庫を入れていく流れです。
原材料やアレルギー、賞味期限をどう見せるかは、どちらを選んでも自分で考える部分です。
そして、どちらもショップを開いただけで売れるわけではありません。
お客さんに来てもらう方法は、別に考えておく必要があります。
▼うちがShopifyを選んだ理由と、BASE・STORESをすすめる人
いろはさんは、なんでShopifyにしたの?
安さじゃないんだよね。見た目を思いどおりに作りたかったんだ
4年前、うちがBASEやSTORESではなくShopifyを選んだ理由は3つです。
安さで選んだわけではありません。
この記事の計算どおり、月40件までは、Shopifyはいちばん安くなりません。
だから、これから始める人には、BASEかSTORESをすすめます。
お店の見た目を作り込みたい、ブランドとして育てたい、という気持ちが強くなったら、そのときにShopifyを考えれば十分です。
Shopifyの料金や機能を先に見ておきたい人は、公式サイトで確かめられます。
最初からShopifyで始めた、うちのお店の始め方は店舗を持たないお菓子屋は成り立つ?に書いています。
Shopifyを4年使って一番よかった機能と弱点は、Shopifyの評判は?お菓子屋が4年使って一番よかった機能と弱点に、お店のサイトの1年分の数字でまとめています。
▼よくある質問(BASEとSTORESの比較)
Q1. お菓子を売るなら、BASEとSTORESのどっちがいいですか?
A. 月の注文が40件くらいまでなら、STORESのフリープランがいちばん安い計算になりました(1注文4,280円の例)。
機能をあとから足したいなら、BASEのAppsが向いています。
送料・温度帯・許可と表示は、どちらを選んでも先に自分で決めることです。
Q2. BASEとSTORESは、完全に無料で始められますか?
A. 初期費用と月額は0円で始められます。
ただし、売れたときの手数料と、売上金を受け取るときの振込の手数料はかかります。
Q3. 月にどれくらい売れたら、STORESのスタンダードプランやShopifyを考えるべきですか?
A. この記事の例では、月41件からは、STORESのスタンダードプラン(年契約で月3,300円)とShopify Basic(年払い月3,650円)がほぼ同じ金額で、いちばん安くなりました。
ただ、41件でのフリープランとの差は数十円なので、差が出てくるのは月50件前後からです。
料金ページに月4,360円と出る場合は、Shopifyがいちばん安くなるのは月367件あたりからです。
注文の金額で分かれ目は動くので、計算表に自分の数字を入れて確かめてください。
Q4. PayPayなどで払われると、手数料は変わりますか?
A. 変わります。
BASEはPayPay・Amazon Pay・PayPalのとき、決済手数料が1%上がります。
STORESはPayPay・楽天Pay・Amazon Payなどのとき、フリープランで6.5%、スタンダードプランで4.6%です。
Q5. 売上金を受け取るときにも、手数料はかかりますか?
A. かかります。
BASEは振込1回250円で、2万円未満のときは事務手数料500円が足されます(定期振込Appを使うと事務手数料は0円)。
STORESは振込1回275円で、1万円未満のときは事務手数料275円が足されます。
Q6. BASEとSTORESは、両方同時に使えますか?
A. 使えます。
ただ、在庫を2か所で管理することになるので、最初はどちらか1つに絞るほうがラクです。
Q7. あとからBASEからSTORES、STORESからShopifyなどへ乗り換えられますか?
A. 乗り換えはできます。
移せるデータの範囲は、サービスやデータの種類によって違います。
STORESは、他社からの移行について個別に相談を受け付けています(公式FAQ)。
商品の数が少ないうちに決めておくほうが、乗り換えの手間は少なく済みます。
Q8. 食品(お菓子)は、BASEでもSTORESでも売れますか?
A. どちらでも売れます。
ただし、作って売るには、原則として菓子製造業などの営業許可や届出が必要で、これはサービスを変えても不要にはなりません。
原材料やアレルギーなどの表示も、ネットで売るかどうかに関係なく必要です。
▼まとめ|まず計算表に、月の件数を入れてみる
最後に、この記事の要点をまとめます。
- BASEとSTORESのどちらが安いかは、月の注文数で決まる
- 1注文4,280円なら、月40件まではSTORESのフリープランがいちばん安い
- 月41件からはSTORESのスタンダードプランかShopify(年払い月3,650円)。この2つはほぼ同じ金額
- 機能をあとから足したいならBASEのApps(温度帯ごとの送料も無料Appで分けられる)
- 送料・温度帯・許可と表示は、どれを選んでも先に自分で決める
うちの件数なら、STORESのフリープランで足りそう!
件数が増えたら、そのときにもう一度計算すればいいよ
迷ったら、まず計算表に自分の数字を入れてみてください。
BASEとSTORESのそれぞれの基本は、こちらの記事にまとめています。
→ STORESとは?お菓子屋が始める前に知りたい料金と流れ
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