【店主4年】個人事業主のまま|法人化しない4つの本音理由【夫婦経営・2026年版】
- 「法人化すべきか/しなくていいか」を判断できる4軸(拡大意欲・信用力・事業承継・経営哲学)が手に入る
- 周りに「法人化したら?」と言われても、自信を持って自分の選択を説明できるようになる
- 「みんな法人化してるから」という思い込みから自由になれる
- 個人事業主のまま長く続けるための装備3点セット(会計・銀行・カード)がそろう
- 将来もし環境が変わっても、柔軟に判断し直せる準備ができる
- 「規模より哲学」「拡大より持続」の経営姿勢に共感できるかが見えてくる
「個人事業主のまま4年も?そろそろ法人化は考えてる?」
開業してから、こう聞かれることが何度かありました
実際、私(夫)も3度ほど真剣に法人化を検討しました。
でも結局、毎回「個人事業主のまま」を選び続けています。今回はその本音の理由を、4年間の実体験ベースで全部書きたいと思います。
「法人化したら税金安くなる」って聞くけど、本当のところどうなの?
規模次第です🍭 ただ、税金や見栄えだけで決めると後悔します。「夫婦で営む個人店」だからこそ選んだ判断を、私の言葉で書いていきます
当てはまるものが1つでもあれば、この先の本音話がきっと役立ちます!
▼30秒で結論:マカロン店主4年が「個人事業主のまま」を選び続けた本音
- 判定:個人事業主のまま継続(4年間ブレなし)
- 理由トップ3:①お金まわりですぐ動ける軽さ/②お客様への価格還元/③マカロン作りに集中
- 姿勢:「規模より哲学」「拡大より持続」
- 将来:もし法人化メリットが明確に出れば検討する柔軟スタンス
- 大前提:個人だろうが法人だろうが、しっかり仕事をすることが本質
結論:「法人化=ステップアップ」という思い込みを一度はずすと、見えてくる選択肢があります。
「法人にしないと信頼されない」って聞くけど…
それ、本当に気にする必要ある?🍭 個人だろうが法人だろうが、しっかり仕事をするのが本質。もしそれで仕事がもらえないなら、それはそれで仕方ない…と思っています(もちろん、インボイス制度の話は別軸であります・後述)
▼自己紹介|店主4年の実体験を書いている人
こんにちは、明石でマカロン専門店「いろはのおと」を4年経営している店主のいろは(夫)です🍭 妻はパティシエとして菓子製造を担当、私(夫)は店主としてECサイト運営・SNS運用・会計・確定申告・ブログ運営を担当しています。
- 業態:実店舗(兵庫県明石市)+EC(Shopify)+マルシェ出店
- 形態:個人事業主(4年継続中・夫婦経営)
- 消費税:免税事業者のまま(インボイス未登録)
- 会計:簿記2級・FP2級保有/顧問税理士なし・マネーフォワードで独学運用
- 確定申告:4年連続で青色申告65万円控除(自分で電子申告)
- 法人化検討:4年で3度・毎回「個人事業主のまま」を選択
「店主4年で売上規模はどのくらい?」という質問にあえて答えないのは、本記事の主役は「規模」ではなく「判断軸」だからです。具体額を出すと「あの規模だから当てはまる」と判断材料が狭まるので、汎用的な早見表で代用します。
▼そもそも法人化とは?仕組みを5分解説

「個人事業主のまま」を語る前に、そもそも法人化とは何かを整理します。会計用語が苦手な方も5分で理解できる粒度で書きます。
- 個人事業主:法人ではなく、個人として事業を行う形態。屋号を名乗ってもOK。開業届を税務署に出すだけで始められる
- 法人化(法人成り):個人事業主が株式会社や合同会社などを設立して、事業を法人形態に切り替えること
- 所得税:個人の所得にかかる税金(最大45%の累進課税=所得が多いほど税率が上がる仕組み)
- 法人税:法人の所得にかかる税金(概ね23.2%の比例税率=ずっと同じ税率)
- 免税事業者:年間の課税売上(消費税のかかる売上)が1,000万円以下の事業者で、消費税の納税義務が免除される(インボイス未登録の場合)
- インボイス制度:2023年10月開始の消費税制度。BtoB取引で「適格請求書(インボイス)」がないと、取引先が仕入税額控除(取引先が払った消費税を、自社の納税から差し引ける制度)を受けられない
- 所得分散:法人化して役員報酬を出せば、所得を会社と個人に分散でき、合計の税負担を抑えられる場合あり
- 社会保険:法人は加入義務あり(健康保険・厚生年金)。個人事業主は国民健康保険+国民年金で済む
💴 法人化のメリットとデメリット(一般論)
え、メリットだけじゃないの?
そうなんですよ! 法人化って 「節税できる魔法」みたいに語られがちだけど、実は固定費が増える側面も大きい。「自分の規模・哲学に合うか」を判断する話なんです
▼【店主4年実体験】法人化を真剣に検討した3つのタイミング
4年で「そろそろ法人化したほうが…?」と真剣に検討したタイミングが3つありました。それぞれの状況と、結論を出した思考プロセスを書きます。
🚨 タイミング① 売上が一定ラインに達した時
一番最初に検討したのは、売上が「個人事業主としての所得帯」に達した時。所得税の累進課税は、所得が増えるほど税率が上がる仕組みで、所得が一定ラインを超えると法人税率より高くなると言われています。
- 所得195万円以下:5%
- 所得195〜330万円:10%
- 所得330〜695万円:20%
- 所得695〜900万円:23%
- 所得900〜1,800万円:33%
- 所得1,800〜4,000万円:40%
- 所得4,000万円超:45%
- 法人税率(中小法人):所得800万円以下15%/800万円超23.2%
数字だけ見ると 「所得600〜700万円超えたら法人化お得」 って結論になりがちなんですが🍭 実際はそんなに単純じゃないんです。社会保険料・税理士費用・赤字でも均等割発生など、固定費が増える側面を考慮する必要があります
私の場合、「数字シミュレーションで法人化メリットが明確に出るライン」にはまだ届いてないと判断。一旦見送りました。
🚨 タイミング② インボイス制度開始時(2023年10月)
2つ目はインボイス制度の開始。「免税事業者のままだと取引先が困るのでは?」と一瞬迷いました。
調べた結果、BtoC(消費者向け取引)はインボイス制度の影響をほぼ受けないことがわかりました。出典:請求ABC「インボイス制度のBtoCへの影響は?」。
- 仕入税額控除は課税事業者(消費税を納める義務がある事業者)しかしない:消費者は仕入税額控除を行わないので、インボイス番号付き領収書を求める場面は基本的にない
- BtoC中心の事業者は免税のまま継続OK:個人のお客様向けがメインなら、課税事業者になる理由が少ない
- 影響があるのはBtoB取引:法人や課税事業者と取引する場合、相手の仕入税額控除が一部できなくなる(経過措置=段階的に制度を移行するための期間あり)
- マカロン店の販売チャネル:実店舗・EC・ふるさと納税はほぼBtoC → 影響軽微
「マカロン店」はギフト需要中心のBtoCモデル。インボイス制度の影響を受ける比率は少ないので、免税事業者のまま継続を選びました。
🚨 タイミング③ 取引先(地域大手スーパー)との取引が増えた時
3つ目は、地域大手スーパーへの卸取引が拡大したタイミング。BtoB案件が増えると、インボイス制度の影響を真面目に検討する必要が出てきます。
卸取引って法人じゃないと厳しいんじゃ?
そう思いがちですが 個人事業主でも全然取引できます🍭 大事なのは「商品力と納期と対応の誠実さ」。法人形態かどうかは、ちゃんと商品見てくれる取引先には関係ありません。
ただ、取引先が課税事業者の場合、私が免税事業者のままだと相手の仕入税額控除に影響が出ます。経過措置で2026年9月までは80%控除、2026年10月から50%控除に縮小、2029年10月以降は控除なしになる予定です(現時点の制度・税制改正で変更の可能性あり)。出典:ソリマチ「令和8年度税制改正で免税事業者と取引した場合や2割特例はどうなる?」。
- BtoCがまだ8割以上:実店舗・EC・マルシェ・ふるさと納税で全体の8割以上を占めるため、インボイス制度の影響軽微
- 取引先と本音で相談:「免税事業者ですが、それでも取引いただけますか?」と最初に正直に伝える
- 取引価格の透明化:消費税相当の価格設定について両者で合意する
- BtoB比率が大幅に増えたら再検討:その時は課税事業者or法人化を検討
- 「断られたらそれはそれで仕方ない」覚悟:信頼関係で取引していただける方を大事にする
結論として、今はまだ法人化のタイミングではないと判断。ただし、BtoB案件が中心になるような将来は柔軟に再検討する姿勢です。
▼【店主4年実体験】個人事業主のままを選んだ4つの本音理由

3度の検討で毎回「個人事業主のまま」を選んだ理由を、4つの本音に整理しました。表面的なメリットだけじゃない、「夫婦で営む小さなマカロン店」の選択軸として書きます。なお、この4つの理由は妻と何度も対話を重ねて出した夫婦の合意です。
① お金まわりで「その場で決められる」軽さを保ちたい
法人化すると、お金まわりのフットワークが一気に重くなります。
特に大きいのが「自分の給料(役員報酬)」のルール。法人化すると、自分の給料は基本的に年に1回しか変えられません(正確には事業年度開始から3ヶ月以内に決定し、その後1年間変更不可。途中で増やしても、増やした分は経費として認められず、税金が増えるルールがあるんです)。
- 売れた月でも、自分の生活費を増やせない
- 売れなかった月でも、自分の給料を減らせない
- 「今月だけは修理代に回そう」みたいな柔軟な調整がしにくい
個人事業主なら、売上から経費を引いた残りが全部「自分のお金」。マカロンが売れた月は「来月の材料を多めに仕入れよう」、材料費がかさんだ月は「自分の生活費を少し抑えよう」、全部その場で決められます。
もう一つ大きいのが「経理の判断スピード」。法人になると会計処理が複雑になって、税理士さんへの相談が事実上必須に。「これって経費になるかな?」と思ったとき、個人事業主ならその場でマネーフォワード/freeeに入力して即判断できますが、法人だと「税理士さんに月1で確認」のリズムが基本になります。
夫婦2人で営む小さなマカロン店にとって、この「お金まわりですぐ動ける」軽さは、最大の武器です。
すぐ動ける軽さは、数字に出ない大きな武器🍭
② 免税事業者として、消費税分をお客様への価格還元に回したい
これが個人的に一番大切にしている哲学です。
消費税の制度を簡単に整理すると、年間の課税売上が1,000万円以下の事業者は、消費税の納税義務が免除されます(インボイス未登録の場合)。出典:BtoBプラットフォーム「免税事業者とは?課税事業者との違いとインボイス制度の影響」。
- 制度上の事実:免税事業者は消費税の納税義務がない(恒久的な措置・インボイス未登録の場合)
- 私の選択:免税事業者として、価格設定に余裕を持たせ、お客様により手の届きやすい価格でお届けする(※当店は「お客様に手の届きやすい価格」を哲学として価格設定をしています)
- 例:自社の主力商品の価格設定にこの哲学を反映している
- BtoCモデルなので継続可能:消費者は仕入税額控除をしないので、インボイス未登録でも影響軽微
- 「制度を活かして、価格に還元する」という姿勢を価格設定に反映している
ただし、消費税の取扱いは事業者の状況によって異なります。制度上の取扱い議論もあり、税法的な解釈は専門家の領域。個別判断は税理士・税務署にご相談ください。本記事は2026年5月時点の制度を前提として、個人の解釈と選択を書いています。
もし将来課税事業者になったら、どうなるの?
その時は、価格設定や提供方法を改めて検討することになりますね。
一度に大きく変えるのではなく、お客様に丁寧に説明しながら、店主として誠実に対応していきたいと思っています
③ マカロン作りに集中したい(繁忙期も含めて事務を最小化)
法人化すると、経理処理が個人事業主の倍以上の手間になるとよく言われます。具体的には、以下のような違いがあります。
- 確定申告:個人は1回/年・1〜3時間/法人は決算(複式簿記=資産・負債・収益・費用を全部記録する詳細な簿記方法+税理士依頼)
- 記帳ルール:個人は簡略化可能/法人は正規の簿記(複式簿記による詳細記録)必須
- 社会保険手続き:個人は国保+国年で完結/法人は健康保険・厚生年金加入義務(毎月の届出)
- 役員報酬決定:個人は不要/法人は期初に決定(途中変更すると経費として認められないリスクあり)
- 税務調査リスク:個人より法人の方が入りやすい
- 税理士費用:個人は不要(独学可)/法人は年20〜50万円が相場
さらにマカロン店は季節商品が主役。母の日・お中元・ハロウィン・クリスマス・バレンタインと、シーズンによって製造量が3~5倍変動します。繁忙期に「役員報酬の見直し」「決算月の経理処理」「社会保険の月次届出」が重なると、マカロンの品質維持に集中できない可能性が出てきます。個人事業主のシンプルさは、繁忙期の最大の防御です。
妻はパティシエとしてマカロン製造に専念しているので、事務工数を増やしたら直接の打撃になります。「事務処理に追われて新作開発の時間が減る」は本末転倒。
④ 「拡大より持続」を選びたい(夫婦経営の哲学)
最後の理由が、「拡大より持続」という店としての哲学です。
「店主4年」を続けてきて思うのは、「お店を続ける」って思っているより難しいということ🍭 飲食・菓子業界は「3年で6割が廃業」と言われる世界。夫婦2人で4年続いていること自体が一つの成果です
「拡大しないと負け」「年商伸びてないと意味ない」みたいな価値観に巻き込まれず、「夫婦で長く続ける」を最優先する判断軸。法人化は「拡大の前提」で組まれた制度設計が多いので、「拡大しない選択」をする店主には合わないことも多いと思います。
- マカロン1個1個の品質に集中できる
- お客様一人一人とのつながりを大事にできる
- 夫婦の時間・家族の時間を守れる
- 「年商◯億円目指す」プレッシャーから自由でいられる
▼【一般論】売上ケース別 法人化判断早見表
「結局、いくらから法人化を検討すべき?」という質問に答えるための、売上ケース別の一般論早見表を作りました。※あくまで参考値で、個別判断は税理士へ。
- 売上 〜500万円:個人事業主一択。法人化のメリットはほぼなし。固定費負担増のリスク大
- 売上 500〜800万円:個人事業主が無難。所得控除フル活用で十分節税可能
- 売上 800〜1,000万円:個人事業主継続が現実的。インボイス免税の閾値も意識
- 売上 1,000〜1,500万円:判断分かれる帯。BtoB比率・将来の伸びしろで判断
- 売上 1,500〜2,000万円:法人化検討推奨。所得分散・消費税2年免税のメリット
- 売上 2,000万円超:法人化が有利になるケース多数。税理士相談必須
上記はあくまで「税負担だけで見た一般論」。実際の判断には事業の業態・取引先構成・将来の成長計画・経営哲学が絡みます。
数字シミュレーションは大事ですが、「数字が出てる=法人化すべき」とは限らないです🍭 「拡大したいか・維持したいか」という意思決定が先で、税金の話はその後です
🎯 法人化の本当の判断軸(数字以外)
- ① 拡大意欲:3〜5年で事業を倍以上にしたい意欲があるか
- ② 信用力ニーズ:法人格(会社としての法的な立場)が必須の取引・融資・採用予定があるか
- ③ 事業承継:将来の譲渡・相続を考えているか
- ④ 経営哲学:「拡大」を是とするか、「持続」を是とするか
私の場合、①〜③は当てはまらず、④は「持続」を選ぶ哲学。だから「個人事業主のまま」が論理的な結論になりました。
▼個人事業主のまま続けるための装備|会計・銀行・カードの3点セット
「個人事業主のまま」を選んだら、事務工数を最小化するための装備が大事。私が4年間使っているツールを紹介します。
💴 会計ソフト|マネーフォワード クラウド確定申告
税理士契約なしで4年間青色申告65万円控除を取り続けてこれた最大の理由が、会計ソフトの活用です。マネーフォワード クラウド確定申告を4年使ってる本音レビューは別記事で詳しく。
もし「freeeとマネーフォワード徹底比較」で迷ったら、両方1ヶ月無料お試しして合うほうを選ぶのが確実です(freee 公式サイトで無料お試し)。
🏦 屋号付き銀行口座|事業用と個人用は分離
「個人事業主のまま」でも事業専用口座を持つのが鉄則。詳しくは 個人事業主の銀行口座おすすめ2選 で書いてます。
- 楽天銀行 個人ビジネス口座:売上入金・経費引落(屋号付き)
- 住信SBIネット銀行:プライベート⇄事業の振替用
- マネーフォワード連携:両方とも自動取込で経理時間を最小化
💳 事業用クレジットカード|楽天カード
「個人事業主のまま」でも事業用と個人用のクレカは分けるのが鉄則。詳しくは 楽天カード5年使った話 でも書いてます。
「年会費永年無料・楽天市場でポイント還元・マネーフォワード自動連携」の3拍子で個人事業主の事業用カードとしてコスパ最強です。
▼もし将来法人化するなら|やんわり準備の話
「個人事業主のまま」を選んだとはいえ、将来法人化する可能性はゼロではないと思っています。
「絶対法人化しない」って決めるのも、それはそれで硬すぎますね🍭 事業環境は変わるし、自分の哲学も変わるかもしれない。「今は個人事業主、将来は柔軟に」のスタンスでいます
- BtoB売上比率が50%超え:インボイス制度の影響が無視できなくなる
- 所得分散の必要性が出る:家族を役員に入れることで節税効果が見込める
- 融資・出資を受ける必要:法人格が必須になるケース
- 従業員を雇う:社会保険義務化・労務管理工数が増える
- 事業承継・譲渡を考える:法人格があると承継がスムーズ
もしこれらの状況になった場合は、会計ソフトの「会社設立」サービスなどを使えば、コストを抑えて法人化できます(自分でやらず税理士に頼むなら20〜30万円)。
じゃあ、4年後にもう一度この記事のアップデート版書いてくれるかも?
そうかも🍭 「個人事業主5年・6年でこう変わった」の振り返り記事はぜひ書きたい。「個人事業主のまま続けた事実」も、「法人化を選んだ事実」も、どちらも正解として書ければと思います
会社設立の手続き(定款認証・登記・税務署届出)は、慣れていないと数日〜数週間かかります。マネーフォワード クラウド会社設立なら、書類作成から電子定款(収入印紙4万円が不要)までオンラインで進められます。
すでに個人事業主時代からマネーフォワード クラウド確定申告を使っている方は、同じMF環境のまま法人会計へ移行できるのが大きいです。
▶ 電子定款で印紙代4万円節約|MFクラウド会社設立 公式サイトへ
※本リンクはアフィリエイトリンクです(PR)
▼こんな人におすすめ・むしろ法人化が向いてる人
「個人事業主のまま」が万人にとって正解ではないので、合うタイプ・合わないタイプを率直に書きます。
大事なのは「自分の事業フェーズ・哲学に合うか」🍭 「みんな法人化してるから」「年商◯円超えたら法人化が当然」みたいな思い込みから、一度はずれて考えてみてください
▼よくある質問(FAQ)|店主4年の本音回答
読者の方から想定される質問7つに、私の本音で答えます。
Q1. 個人事業主のまま続けても、取引先に信頼されますか?
取引先によります。大企業の調達基準で「法人限定」のケースはあるけど、個人事業主でも誠実に仕事すれば取引してくれる相手は多いです。私の場合、地域大手スーパーへの卸も個人事業主で取引できています(インボイス制度上の取扱いは取引先と相談しながら進めています)。
Q2. 法人化したら絶対節税になる?
規模次第です。所得が高いと有利になる一方、社会保険・税理士費用・法人住民税均等割(赤字でも年7万円)など固定費が増えます。数字シミュレーションで明確にメリットが出る規模になってから検討がベスト。
Q3. インボイス制度で免税事業者は不利?
BtoC中心ならほぼ影響なし。BtoB取引が中心だと、相手の仕入税額控除に影響が出るので不利になる場合あり。出典:請求ABC。
Q4. 法人化の手続きはどれくらい大変?
自分でやれば10万円〜・税理士依頼で20〜30万円。期間は2〜4週間。会計ソフトの「会社設立」サービスを使えば書類作成は楽になりますが、社会保険手続きや税務署届出は煩雑です。
Q5. 個人事業主でも青色申告65万円控除は取れる?
取れます。複式簿記+電子申告(e-Tax)の条件を満たせばOK。マネーフォワード クラウド確定申告などの会計ソフトを使えば、簿記資格なしでも対応可能です。
Q6. 法人化した方が補助金は取りやすい?
制度によります。小規模事業者持続化補助金は個人事業主でも申請可能。一方、ものづくり補助金などは法人の方が有利な場合あり。詳しくは 持続化補助金で落ちた話 で書いてます。
Q7. 「法人にしないと格好悪い」みたいな空気どう思う?
気にしないでいいと思います。法人形態は道具で、本質は「しっかり仕事をするかどうか」。「個人事業主=下」「法人=上」みたいな価値観は、私個人としては同意できません。
▼まとめ|「規模より哲学」を選び続ける4年間

マカロン店主4年が3度の検討で出した同じ答え「個人事業主のまま」の本音を書きました。
- ① 「法人化=ステップアップ」という思い込みを一度はずす
- ② 「拡大より持続」「規模より哲学」も立派な選択
- ③ 個人だろうが法人だろうが、本質はしっかり仕事をすること
「夫婦で営む小さなマカロン店」というポジションは、規模拡大の文脈では弱く見えるかもしれません。でも私たち夫婦は、「お客様一人一人に手作りマカロンを届ける」ことを最優先する4年を選んできました。
もし同じように「拡大よりも持続を選びたい」と考える個人事業主の方がいれば、この記事が「自分の選択を肯定する材料」になれば嬉しいです。
「みんなと同じ道」を選ばなくていい🍭 自分の事業哲学と数字に基づいて、納得感のある判断をすればOK。5年目以降の私も、たぶんまた同じ答えを出すと思います
▼あわせて読みたい
「個人事業主のまま続ける」を支える周辺記事5本。
🍭 余談:このブログ運営者の妻が作るマカロン店「いろはのおと」(兵庫県明石市)も「夫婦で営む個人事業主」の店です。本記事が形になった棒付きマカロンギフトは iroha-no-oto.com をどうぞ。
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