STORESとは?お菓子屋が始める前に知りたい料金と流れ
「STORESって何?無料でネットショップを始められるって本当?」
「お菓子を売るなら、何から設定すればいいの?」
お菓子をネットで売ろうと調べると、STORES(ストアーズ)という名前がよく出てきますよね?
こんにちは!わたしは兵庫県明石市で、妻と2人で棒付きマカロン専門店を営んでいます。
お店の通販はShopifyで4年運営していて、STORESでは飲食店2店舗とケーキ屋さん1店舗の設定を手伝っていました。
この記事では、STORESとは何か、どう始めるかを、お菓子を売る店の目線でまとめます。
結論から書くと、STORESは、月額0円で今日から始められるネットショップです。
ただ、お菓子を売るなら、カード決済の審査・許可と特定商取引法(特商法)の表示・お届け日の指定の3つを先に確かめておくと、あとで慌てません。
始め方、最初に決める設定、手伝って大変だったこと(インスタとの連携)までまとめます。
STORESって無料で始められるって、本当なの?
本当だよ。でも、お菓子は準備が少し必要なんです!
先に、うちの答えだけ置いておきます。
ここから、くわしく説明します。
▼結論|STORESで始める前に、お菓子屋が確かめる3つ

STORESは、最短で登録した当日から、ネットショップを開いて販売を始められます(公式の案内)。
フリープランなら月額0円なので、売れるか試す段階なら、フリーからで十分です。
手伝った3店舗(飲食店2店舗とケーキ屋さん1店舗)も、フリープランで使っていました。
ただ、お菓子を売るなら、次の3つは先に確かめておきましょう。
どれも、知らずに始めると、オープンの直前やギフトの注文が来たときに慌てるところです。
迷ったら、この目安で
BASEとの料金の違いはBASEとSTORESの比較、Shopifyとの違いはShopifyとSTORESの比較で計算しています。
3つも?大変そう…
一度決めれば終わりだよ。順に見よう
▼STORESとは|どんな会社?安全?住所と本名はどう出る?
STORESは、STORES株式会社が運営するネットショップのサービスです。
2012年に「STORES.jp」として始まり、今はネットショップのほか、店頭のレジ・予約・キャッシュレス決済もそろっています。
公式サイトでは、累計25万以上のお店が使っていると紹介されています(レジや決済も含む数・2026年10月時点)。
安全に使える?
お客さまのカード決済には、カードを使う本人かを確かめる「3Dセキュア2.0」というしくみが、最初から入っています。
カード決済を使うには審査があり、審査をするのはSTORESではなく、カード会社です。
STORESから本人確認のメールが届いたら、お店の持ち主として本人確認を済ませます。
マイナンバーカードならその日のうちに終わり、済ませないと売上の振込が止まります。
住所と本名は、どこまで出る?
ネットで売るお店は、特商法にもとづいて、名前・住所・連絡先・返品の決まりなどを表示します。
STORESでは全項目が必須です。
個人のお店は、所在地と電話番号を非公開にできます。
非公開にすると、代わりにSTORESの会社の情報が表示されます。
ただし、お客さまとのトラブルのときなどは、STORESの判断で、お店の連絡先がお客さまに伝えられることがあります(STORESの利用規約とヘルプ)。
ただし、個人の場合、本名(フルネーム)は非公開にできません。
また、STORESには匿名で送るしくみはないので、荷物の送り状の差出人には、自分の住所を書きます。
自宅で始めるなら、そこは気になるね
うん。出す範囲は、先に決めておこう
STORESで売れないものは?
医薬品や生き物など、STORESで売れない商品が決められています(取扱禁止商品等)。
許可が要る商品を、許可を取らずに売ることもできません。
お菓子は、許可を取っていれば売れる商品です。
▼STORESの料金と手数料|フリーとスタンダードの違い
2026年10月13日に公式ページで確かめた料金です。
| フリー | スタンダード | |
|---|---|---|
| 月額 | 0円 | 3,300円 (年契約) 3,960円 (月契約) |
| カード・コンビニ・銀行振込 | 5.5% | 3.6% |
| PayPay・楽天ペイなど | 6.5% | 4.6% |
| 売上の入金 | 月末締め・翌月末 1回275円 | 月末締め・翌月末 1回275円 |
| お届け日の指定 | なし | あり(30日先まで) |
| 独自ドメイン | なし | あり |
| 送り状のCSV出力 | なし | あり |
| 商品1つの画像 | 15枚まで | 30枚まで |
※税込の表示です。独自ドメインは「〇〇.com」のようなお店だけのアドレス、送り状のCSV出力は発送ラベルをまとめて作るためのデータです。
※料金は変わることがあるので、最新は公式サイトでご確認ください。
予約販売・定期便・ラッピング・クーポン・インスタとの連携などは、フリーでも使えます。
2026年3月に、プランはフリーとスタンダードの2つにまとめられました(前のベーシックは新しく申し込めません)。
フリーとスタンダード、どっちから始める?
売れるか試す段階なら、フリーからで大丈夫です。
フリープランには、契約期間も月額もありません。
フリーで始めて、あとからいつでもスタンダードに切り替えられます(切り替えはすぐ反映)。
お客さまにお届け日を選んでもらいたくなったら、スタンダードを考えるくらいでよいと思います。
スタンダードは途中でやめても違約金はかかりませんが、年契約の月払いは、契約期間が終わるまで支払いが続きます。
注文が何件になったらスタンダードのほうが安くなるかは、BASEとSTORESの比較の計算表で試せます(1注文4,280円・年契約なら、月41件あたり)。
売上の入金で気をつけること
売上は、月末で締めて、翌月末に振り込まれます(振込手数料275円)。
入金額が1万円に満たない月は、振込の設定が「1万円以上で振込」なら翌月以降に繰り越されます(事務手数料はかかりません)。
「1万円未満でも振込」にすると、振込手数料に加えて事務手数料275円がかかります。
振込先の口座を登録しておかないと、売上は注文の日から180日で受け取れなくなることがあります。
また、毎月21日の時点で口座が登録されていないと、その月の振込はされません。
口座は早めに登録しておきましょう。
急いで受け取りたいときの「スピードキャッシュ」もあります(初回は無料・2回目からはスタンダードで1.5%、フリーで3.5%)。
ただし、使えるのは管理画面に申請ボタンが出ているときだけです。
▼STORESの始め方|お菓子屋が許可から開業するまでの流れ

お菓子屋がオープンするまでを5つにまとめました(0は、登録の前に済ませておくことです)。
日数の目安は、アカウントの作成はその日のうち、カード決済の審査は約4営業日です(インスタとの連携も使うなら、インスタの審査に1週間ほど)。
0. 先に、お菓子を作る許可を取る
手作りのお菓子を売るには、菓子製造業などの許可と、食品衛生責任者が必要です。
STORESの公式の案内にも書かれています。
許可の取り方は、菓子製造業許可の取り方にまとめています。
1. アカウントを作る
メールアドレスで登録します。
個人でも、18歳以上なら開設できます。
2. 商品と送料を登録する
商品の写真・説明・価格・在庫を入れます。
食べ物の消費税は8%(軽減税率)なので、商品ごとに税率を8%にするのを忘れずに。
送料の決め方は、次の章で説明します。
3. 特商法の表示を入れる
お店の名前・連絡先・返品の決まりなどを入れます。
お菓子を売るなら、菓子製造業などの許可の情報(許可番号など)も、ここに入れます(STORESのヘルプ)。
STORESの利用規約でも、許可が要る商品は、許可を証明する書類を先にSTORESに出して、承諾を得る決まりです。
カード決済の申し込みの画面にも、許可の番号を入れる欄があります。
食べ物は返品を受けないお店も多いので、返品の決まりもここで決めておきます。
返品を受けないなら、「返品についての特約事項」に「商品に欠陥がある場合を除き、返品には応じません。」のように、はっきり書いておきます(STORESのヘルプの書き方の例)。
書いていないと、商品が届いてから8日間は、お客さまが送料を払えば返品を断れなくなります(特商法の決まり)。
また、STORESの利用規約では、返品や交換を受けない場合は、先にSTORESの承諾を得る決まりになっています。
カード決済の審査では、この表示が申し込みの内容と同じかを見られるので、先に整えておきます。
4. カード決済を申し込む
申し込む前に、お店と有料の商品を「公開」にしておきます。
審査の結果が出るまでは約4営業日です。
審査に通らないと、同じお店では申し込み直せません。
審査はカードのブランドごとに結果が出るので、一部のブランドだけ通らなかったときは、通ったブランドのカードは使えます。
特商法の表示や登録内容は、ていねいに確かめてから申し込みましょう。
審査中も、コンビニ払いや銀行振込なら売れます。
まだ売りたくないときは、在庫を0にするか、販売期間を2か月以内の先の日付にして公開しておく方法が案内されています。
5. デザインを整えて公開する
無料のテンプレートはなんと48種類あり、洋菓子のお店に向いたものもあります。
どこまで作り込むかによりますが、テンプレートを選んで商品写真を載せるくらいなら、本当にすぐ形になります。
デザインって、むずかしくない?
むずかしくないよ。凝るなら商品写真のほうだね
スマホでの商品写真の撮り方は、お菓子の商品写真はスマホで十分?にまとめています。
▼最初に決める設定|送料・クール便・お届け日・予約・のし・表示
お菓子の通販で、あとから困りやすい設定をまとめました。
送料|全国一律か、地域や商品ごとか
送料は「全国一律」か、「発送方法・都道府県・商品ごと」に決める形のどちらかです。
いくつか一緒に買われたときは、1個ごとに送料を足すか、いちばん高い送料だけにするかなどを選べます。
ただ、重さや箱の大きさに合わせて送料を自動で計算することはできず、お客さまが発送方法を選ぶ画面もありません。
お菓子屋なら、まず「全国一律」で始めて、冷凍と常温を分けたくなったら商品ごとの設定にするのが分かりやすいと思います。
クール便|商品ごとの発送方法として設定する
クール便の専用の設定はなく、配送会社のクール便を、商品ごとの発送方法として設定する形です(公式の案内)。
うちの通販(Shopify)はクール便で送っていて、送料は本州1,800円です。
梱包のしかたはお菓子を冷凍で送る方法にまとめています。
お届け日の指定|スタンダードだけ
お客さまがお届け日を選べるのは、スタンダードプランだけです。
最短の日数・締めの時間・休業日を決めておけて、30日先まで選べます。
日付を「必ず選んでもらう」設定にはできず、注文のあとに管理画面で日付を変えることもできません。
フリーのままなら、備考欄(お客さまが注文のときに書く欄)で希望日を聞けば大丈夫です。
クリスマスなど、30日より前から予約を受けたいときの考え方は、ShopifyとSTORESの比較に書いています。
予約販売|フリーでも使える
予約販売は、どのプランでも使えます。
発送の時期は「◯月下旬」のように月単位で、当月を含めて6か月先まで設定できます。
気をつけたいのは、予約の商品と通常の商品は一緒に買えないことと、お届け日の指定を使う商品には予約販売を設定できないことです。
予約の売上も、発送した日ではなく、注文の日で締めて振り込まれます。
お菓子屋なら、季節限定の商品や、作り置きできない商品を予約で受けるのに向いています。
のし・ラッピング
ラッピングは、有料・無料のオプションとして10件まで設定できます。
のしの専用の設定は、公式の案内には見当たりませんでした。
備考欄に案内を出して、表書きを書いてもらう形になります。
お菓子屋なら、備考欄の上に「のしの表書き(御礼・内祝いなど)」の書き方の例を出しておくと、書きもれが減ります。
アレルギーと賞味期限の表示
STORESには、アレルギーや賞味期限を書く専用の欄は見当たりません。
商品の説明に書いて、同じ内容をお菓子に貼るラベルにも入れるのが確実です。
備考欄の上に「アレルギーがある場合はご記入ください」のような案内を出すこともできます。
表示の書き方はお菓子の食品表示の書き方にまとめています(うちのラベルは妻がスマホで作っています)。
設定、けっこう決めることがあるね…
全部は要らないよ。売るお菓子に合わせて選べばいいんだ
▼3店舗の設定を手伝って見えたこと
うちのお店はShopifyですが、STORESでは、飲食店2店舗とケーキ屋さん1店舗の設定(デザインの設定・商品の登録・機能の追加)を手伝いました。
3店舗とも、フリープランです。
ふつうに使えて、すぐ形になる
テンプレートと商品写真で、お店の形はすぐにできました。
カード決済の審査は、3店舗ともすべてのカードの種類で通りました。
インスタとの連携のほかは、困ったことは特にありませんでした。
お店のネットショップを、まず小さく始めるなら、ふつうに使えるサービスだと思います。
いちばん大変だったのは、インスタとの連携
STORESには、商品をインスタの投稿にタグ付けできる「Instagram販売連携」があり、どのプランでも無料で使えます。
ただ、設定には、Facebookページ・ビジネスマネージャー・カタログなど、Meta(インスタの会社)側の準備がいくつも要ります。
インスタの審査にも1週間ほどかかります(公式手順)。
手伝ったお店では、うまくつながらず、原因がMeta側なのかSTORES側なのかを切り分けるのが、本当に大変でした。
最後は、管理画面のお知らせを見て、原因がSTORES側の通信障害だと分かりました。
うまくいかないときは、まず管理画面のお知らせ(ベルのマーク)や、STORESの公式Xで、障害が出ていないかを確かめるのが近道です。
STORESのヘルプでも、管理画面がうまく動かないときは、お知らせと公式Xで障害情報を確かめるよう案内されています。
障害だったなんて、わからないよね…
うん。先に障害を疑えばよかったよ
3店舗とも、お届け日の指定・予約販売・独自ドメインは使っていなかったと思います。
この記事のその説明は、公式の案内をもとに書いています。
▼STORESの弱いところ|BASEやShopifyと迷ったら
始める前に知っておきたい、STORESの弱いところです。
見た目や機能を、お店に合わせてどんどん作り込みたいなら、Shopifyのほうが向いています(うちがShopifyにした理由も、ShopifyとSTORESの比較に書いています)。
月額0円どうしで迷うなら、BASEとSTORESの比較で、注文の件数ごとの手数料を計算しています。
▼よくある質問(STORESとは)
Q1. STORESとは何ですか?
A. STORES株式会社が運営する、ネットショップを作れるサービスです。
2012年に「STORES.jp」として始まり、公式サイトでは累計25万以上のお店が使っていると紹介されています(レジや決済も含む数)。
月額0円のフリープランから始められて、最短で登録した当日から販売できます。
Q2. STORESは安全に使えますか?
A. カード決済には、カードを使う本人かを確かめる「3Dセキュア2.0」というしくみが最初から入っています。
カード決済を使うには、カード会社の審査があります。
Q3. STORESは無料で使えますか?
A. フリープランなら月額0円で、契約期間もありません。
売れたときに決済手数料(カードなどは5.5%)と、入金のときに振込手数料275円がかかります。
Q4. フリーとスタンダードの違いは何ですか?
A. スタンダードは月3,300円(年契約)で、決済手数料が3.6%に下がり、お届け日の指定や独自ドメインが使えます。
予約販売・定期便・インスタとの連携は、フリーでも使えます。
フリーから、いつでもスタンダードに切り替えられます。
Q5. 手作りのお菓子をSTORESで売れますか?
A. 売れます。
ただし、菓子製造業などの許可が必要です(菓子製造業許可の取り方)。
STORESの決まりでも、許可が要る商品を許可なしで売ることはできません。
許可の情報(許可番号など)は、特商法の表示にも入れます。
Q6. カード決済の審査には、どれくらいかかりますか?
A. 結果が出るまで約4営業日です。
審査中も、コンビニ払いや銀行振込なら売れます。
審査に通らないと、同じお店では申し込み直せないので、特商法の表示などを整えてから申し込みましょう。
Q7. 自宅の住所を出さずに売れますか?
A. 特商法の表示では、個人のお店は所在地と電話番号を非公開にできます。
ただし、本名(フルネーム)は非公開にできず、荷物の送り状の差出人には自分の住所を書きます。
Q8. BASEとSTORESは、どっちがいいですか?
A. どちらも月額0円から始められますが、手数料はSTORESのフリーのほうが安くなります。
1注文4,280円・月30件の例では、BASEが9,924円、STORESのフリーが7,337円で、STORESのフリーのほうが安い計算でした(BASEとSTORESの比較)。
月40件までは、STORESのフリーがいちばん安くなりました。
月41件からは、STORESのスタンダード(年契約)か、Shopify(年払い)が候補になります。
Q9. STORESの商品を、インスタで売れますか?
A. 「Instagram販売連携」を使うと、インスタの投稿に商品をタグ付けできます(どのプランでも無料)。
設定にはMeta側の準備と、インスタの審査(1週間ほど)が要ります。
うまくつながらないときは、まずSTORESの障害情報を確かめると近道です。
▼まとめ|売れるか試すなら、フリーから始めればいい
最後に、この記事の要点をまとめます。

- STORESとは:STORES株式会社のネットショップ。月額0円で、最短で当日から売れる(カード払いは審査のあと)
- カード決済は審査がある:約4営業日。通らないと同じお店では申し込み直せない
- 特商法の表示:個人は所在地と電話番号を非公開にできる。本名と送り状の住所は出る
- 食べ物は許可が先:アレルギーや賞味期限は、商品の説明とラベルに書く
- お届け日の指定はスタンダードだけ:フリーなら備考欄で希望日を聞く
- インスタ連携:うまくいかないときは、まず障害情報を確かめる
まずやること
まずはフリーで試してみればいいんだね!
うん。売れてきたら、そのときにスタンダードを考えよう
ネット販売を始める前に決めることの全体は、お菓子のネット販売を始めた全体マップ、お菓子屋を開くまでの流れはお菓子屋を開くまでの流れにまとめています。
カード決済やレジをどうするかは、お菓子屋のカード決済とレジの選び方に書いています。
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