📋この記事からわかること
  • AIにお店を壊されずに付き合う安心が手に入る
  • Sidekickが無料で何ができるかがわかる
  • 自分の店のデータをAIに日本語で質問するやり方がわかる
  • AIに任せて大丈夫なこと・ダメなことの線引きがわかる
  • SidekickとClaude Code(自分でつくれるAIの道具)、どっちを何に使うかがわかる

Shopifyに、無料のAI「Sidekick(サイドキック)」が来たらしい。
でも「何でもできます!」の解説ばかりで、結局自分の小さな店で何に使えるの?
——そう思っていた私が思い切って自分の店で使い倒してみました!

結論から正直に言うと、Shopifyの無料のAI、Sidekick(サイドキック)はまだ“相棒”とは言えませんでした(笑)。今月の売上を日本語で聞けば即答してくれるし、無料で触ってみる価値は十分あります。ただ、今本気で使うなら、ClaudeやChatGPTの方が頼りになる
——これが私の本音です。

そして任せきりにすると“事故”も起きます。実際、私は商品説明の漢字をSidekickに文字化けされて、そのまま保存してしまいました(笑)。そこから直すのが、なかなか大変で…。

この記事は、明石で棒付きマカロン店を夫婦で4年営む非エンジニアの私が、Sidekickを自分の店で動かして分かった「本当のこと」と「任せない線引き」を、いい所も事故った所も正直にお話しします。脅しません。安心して読んでください。

こんな人に向いています

  • Shopifyを使っている(これから使う)個人事業主・小さなお店の人
  • 「AIに任せたいけど、間違えないか不安」な非エンジニア
  • 機能の一覧でなく「実際どう役立つの?」を当事者目線で知りたい人

こんな人には向いていません

  • 大きなストアで開発者がカスタム実装したい人(→専門メディアへ)
  • Sidekickの全機能を網羅した仕様解説だけが欲しい人

💡これからShopifyを始める方へ:このSidekickは、Shopifyなら最初から無料でついてきます。お店の始め方や無料お試しの条件は、Shopify公式サイトで確認できます →

▼結論:いまのSidekickより、ClaudeやChatGPTを使うほうがいい

お店のAIアシスタントが「得意なこと・苦手なこと・保存は人が」を3段で示した図解。①得意(売上を日本語で聞ける・弱点発見)②苦手(細かい整え・外部ツールは見えない)③保存は人が(任せるのは下書きまで・保存前に読む)。

むずかしく考えなくて大丈夫。私が4年やってる店で使ってみて、覚えたことは3つだけでした。

  • 店のことを日本語で聞ける
    →今月の売上は?売れてない原因は?
  • 商品ページの弱点を見つけてくれる
  • でも、丸投げはダメ
    →最後の「保存」は、必ず人が読んでから押す

AIが勝手に全部やってくれるの?

下書きまではね。でも“保存”は私が押すよ。
理由は…あとで正直に話します(笑)

ただ、正直に言うと——これだけ便利でも、「じっくり考える」「文章を一緒に練る」といった“相棒”の仕事は、今はClaudeやChatGPTの方が上でした。だからSidekickは“無料で気軽に触れる入口”。日々の相棒は別のAI、というのが私の今の結論です。

▼そもそもSidekickって?(無料・上の「何でも質問して」バー)

Sidekickのホーム画面に、聞いていないのに表示される提案カード(Pulse)。「Shopify Editions Spring 26」「カゴ落ちメールで売上を回復」「AIの買い物客で変更をテスト」などの改善提案が並んでいる。

Sidekick(サイドキック)は、Shopify公式のAIアシスタントです(私の画面では、最初から使えました)。

  • 私のベーシックプランでは、追加料金なし・設定不要で使えました。入口は、管理画面の上のほうに出てくる「何でも質問してください…」の入力バー。私の画面では中央にありました。
  • 日本語でOK。私もぜんぶ日本語で話しかけました。

そして私のホーム画面では、聞いていないのに「カゴ落ちメールで売上を回復」「AIの買い物客で変更をテスト」みたいな提案カードが向こうから並んでいました(これがSidekick本体の機能なのか、Shopifyのホーム画面の機能なのかは、私にははっきり断定できません)。どちらにせよ、カードは“提案”なので、押さなければ何も変わりません。最初は気づかなかったけど、勝手に「ここを直したら?」と教えてくれるのは“気が利くところ”のひとつですね。

勝手に提案してくれるなんて、おせっかいだね(笑)

そうだね(笑)でも「何から手をつけよう」の入口になるのは助かるよ。むずかしそうな提案は、今は気にしなくて大丈夫。

【コツ】まずは上の「何でも質問してください…」のバーに、「今月の売上を教えて」と話しかけるだけ。それで“お店のAI”が起動します。

※Sidekickの機能や無料の条件、最新のアップデート(エディション)はよく変わります。必ずご自分の画面と公式で、今の状態を確認してください。

▼効果があった:店の数字を“日本語で質問”できる

私がいちばん「すごい」と思ったのはこれでした。

今日のセッション数と、今月の売上を先月と比べて教えて
——そう日本語で聞いただけで、すぐ答えが返ってきました。

  • 今日のセッション数(=今日サイトを見に来た回数):〇〇
  • 今月の売上:〇〇円(先月は〇〇円→+〇〇%

数字やグラフを読むのが苦手な私でも、話しかけるだけで教えてくれる。これだけでもう、ちょっと感動でした。

そして本当に驚いたのは、ここから。「オンラインの売上を伸ばしたい」と相談したら、Sidekickがストアを分析して、こう言ったんです。

「検索から月〇〇件以上のアクセスがあるのに、ほとんど売れていません。集客より“買ってもらう体験”の改善が最優先です」

…これ、自分ではまったく気づいていませんでした。「人は来てるのに、売れてない」。言われて初めて、いちばん大事な課題が見えたんです。

自分じゃ気づけないところを見てくれるんだ。

そう。数字が苦手でも「先月と比べて」「何が一番売れた?」って日本語で聞くだけでいいの。

(※「じゃあ売上はどう伸ばすの?」という具体的な考え方は、別記事「Shopifyで売上が伸びない時の5つの突破口」にまとめています。)

▼商品ページの“弱点”も見つけてくれる(+文章づくりも)

「商品ページの悪いところは?」と聞くと、全17商品を見て、こんな弱点を教えてくれました。

  • SEO(検索で見つけてもらうための設定)が抜けている商品がある
  • 期限切れの古い情報が残っている
  • サイズ違いやギフト包装などの選択肢が少ない

さらに、SEO用の文章や商品説明、キャッチコピーまで“下書き”を作ってくれます。

ただ、商品説明をAIで作る話は、前にClaude Codeでやった実体験を別記事に書いているので、文章づくりの深掘りはそちら(Shopifyの商品説明文、AIでここまで作れる)に譲りますね。Sidekickは「Shopifyの中で・その場で・無料で」できるのが手軽さのポイントです。

【コツ】

「商品ページの弱点は?」と聞くだけで、改善の入口が見つかります。

▼イマイチだった・ヒヤッとした(正直に)

正直に“イマイチだった所”も書きます。ここがいちばん大事です。

  • 細かい日本語の整えは苦手。絵文字の後の余計なスペースを、私が2回言うまで気づきませんでした。
  • 私が触った範囲では、見えるのはShopifyの中だけ。Shopify内の数字(セッション・売上・さっきの検索アクセスなど)は教えてくれるけど、Shopifyの“外”にあるツール(アクセス解析のMicrosoft Clarityなど)は「私からは確認できません」と言われました。
  • そして——いちばんの事件

🔥正直に告白します。AIに商品説明を“文字化け”されて、保存してしまいました

AIが商品説明を文字化けさせたまま保存してしまう注意の図解。左の文字化け→そのまま保存から、右のクリーンな文字・保存の前に人が読むへ、流れをマカロン店主のマスコットが示している。

夏の商品「のりぽー」の説明文を、季節表記の修正ついでにSidekickに整えてもらったんです。出てきた文章は、パッと見きれいでした。だから私は「OK!」と保存しました。

でも、あとでよく見たら——漢字がいくつも、別の字に化けていたんです。

  • 瀬戸内→「瀮内
  • 海苔→「海苙
  • 山椒→「山椰
  • 爽やか→「爱やか
AIに整えてもらった商品説明をそのまま保存したら漢字が文字化けしていた実際の画面。「瀬戸内」が「溧内」、「山椒」が「山榔」、「合計」が「合記」などに化けている(その後、自分で正しく打ち直して修正済み)。

見た目がそっくりな字に化けるから、ぜんぜん気づかなかったです。お客さまには「瀮内・明石の海苙」と、壊れた文字で表示されていました。

幸い、あとで自分で読み返していて気づきました。化けた漢字を正しく打ち直して、上書き保存。今はちゃんと「瀬戸内・明石の海苔」「山椒」「爽やか」に戻っています。でも——気づけたのは、たまたま。だからこそ、声を大にして言いたいんです。

AIが間違えてるの!?

うん。賢い。しかも“それっぽく”間違えるから、本当に気づきにくい。

【コツ】

AIの文章は「パッと見きれい」でも、保存の前に、自分の目で一度読む。これだけで防げます。

▼“法律のブレーキ”を踏んでくれたのは、実はClaudeだった

これは本当に驚いたのですが——

私が「比較価格(定価→割引、の“定価”)」を設定しようとしたとき、先回りで止めてくれたAIがいました。

「実際に販売していない価格を“定価”にすると、二重価格表示で景品表示法に触れる可能性があります。その500円は、実際に売っていた価格ですか?」

正直に「…してないです(笑)」と答えたら、「それなら外した方が安全ですね」と。
——でもこれを言ってくれたのはSidekickではなく、相談していたClaudeの方(衝撃)でした。こういう“考えて、立ち止まらせてくれる”仕事は、やっぱり今はClaude(やChatGPT)の方が強いんです。

危ないところだったね…!

うん。知らずにやっちゃうところだった。ただ、AIの指摘はあくまで“気づきのきっかけ”ですね。最終判断は、専門家や公式の情報で確かめてね。

▼わたしの線引き:任せるのは下書きまで。「保存」は必ず人が読む

この事件で、私の線引きがはっきりしました。

Sidekickは、提案や文章づくり、編集まではどんどんやってくれます。でも、私が触った範囲では、最後の「保存」は自分で押す形でした。つまり——読まずに保存すると、文字化けもそのまま確定してしまう。命綱は「保存の前に、人が読む」、これだけです。

もうひとつ学びがありました。間違いに気づいたとき、AIに「直して」と頼んだら、かえって内容が二重になったり、ややこしくなったりして。結局、人がサッと直すのがいちばん速かったんです。非エンジニアの私でも、正しい字を打ち直すだけで、すぐ戻せました。

賢いAIも、最後は人がハンドルを握るんだね。

そう。これは姉妹記事「AIに渡していい情報・ダメな情報の線引き」で書いた“操作の線引き”そのもの。お客さまの情報を入れない、送信や確定は人が最後に、も同じ考え方だよ。

🖐3つの線引き
  • ① 下書き・分析は、どんどん任せる
  • ② 保存・公開の前に、必ず自分の目で読む
  • ③ おかしかったら、AIに直させず“人”が直す(その方が速い)

▼SidekickとClaude Code、どう使い分ける?

私はSidekick以外に、Claude Codeも使っています。使い分けは、こんな感じです。

  • Sidekick=Shopifyの中で・その場で・無料。店のデータや商品まわりに強い。手軽。
  • Claude Code=店の外も含めて横断・自作(LINEアプリやSkill(Claudeに作業手順を覚えさせる機能)まで作れる)。自分の道具として、手綱を握れる感覚。

正直な実感を言うと——Sidekickは「最初すごく便利」と思ったけど、間違いの修正は結局こっちの仕事でした(笑)。Claude Codeの方が「自分で組んでる」ぶん、コントロールしやすい感じはあります。どちらが上、ではなく、場面で使い分けですね。そして——「じっくり考えたい」「文章を一緒に練りたい」ときは、ClaudeやChatGPTのような“おしゃべりできるAI”に相談する方が、今は頼りになります。Sidekickは“Shopifyの中のその場の作業”、考える相棒は別のAI、という感じです。

▶ そもそもClaude Codeって何?という方は、4年やってる非エンジニア店主が使い倒した実体験をこちらに → Claude Codeとは?個人事業主が使ってわかった使い方

▼まとめ:Sidekickは“入口”。日々の相棒はClaude/ChatGPT

Sidekick(お店のAIアシスタント)と上手につき合う5つのポイントをチェックリストにしたまとめ図解。売上も弱点も日本語で聞ける/でも“考える相棒”はClaude・ChatGPT/細かい整え・外部ツールは苦手/AIはそれっぽく間違える/保存の前に必ず人が読む。

覚えるのは、3つだけ。

  • 店のことを日本語で聞ける便利な道具(売上・弱点・改善のヒント)
  • 保存の前に人が読む
  • おかしければ人が直す(AIに直させない)

この線引きさえ決めれば、Sidekickは“まず触ってみる入口”として怖くありません。ただ、日々の相棒として頼るなら、今はClaudeやChatGPTの方が上、というのが私の現時点の本音です。そして——AIがShopifyに溶け込む流れは、これからもっと進むので、Sidekickがこの先“相棒”に育つ可能性は十分あります。“線引き”を先に決めておくと、機能が増えても慌てずに使えます

🎯今日からやる3つ
  • Sidekickに「今月の売上を先月と比べて」と聞いてみる
  • 「商品ページの弱点は?」と聞いてみる
  • 直してもらったら、保存の前に必ず読む

▶ まだShopifyを使っていない方は、まずこちら → Shopifyの始め方

▼よくある質問(FAQ)

Q. Sidekickは無料?どのプランで使える?

A. 追加料金なしで使えます。私はベーシックプランで使えました(プランの細かい条件や最新情報は、公式でご確認を)。

Q. 日本語で使えますか?

A. 使えます。私はぜんぶ日本語で動かしました。

Q. お客さまの個人情報を入れて大丈夫?

A. 入れません。AIに渡していい情報・ダメな情報の線引きは、別記事にまとめています。

Q. Sidekickに任せたら、間違えませんか?

A. たまに間違えます。私は商品説明の漢字を文字化けされて、そのまま保存してしまいました(あとで自分で気づいて直しました)。だから「保存の前に、自分の目で読む」のがいちばん大事です。

Q. Claude CodeとSidekick、どっちを使えばいい?

A. Shopifyの中の作業はSidekick、店の外も含めた自作はClaude Code、と使い分けています。

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いろはさん
兵庫県でマカロン専門店「いろはのおと」(https://iroha-no-oto.com/)を営む、個人事業主4年目の店主です。元メーカー勤務の非エンジニア。製造・販売からEC・SNS・会計・事務まで、ほとんどを自分でこなしながら、AI(Claude Code)・個人事業主のお金・店舗運営のリアルを“エアプなし”で正直に発信しています。(FP2級・簿記2級/中小企業診断士は勉強中) 📣 記事の更新はXでお知らせしています → @irohanote168 をフォロー