副業の確定申告 初めての3ステップ|青色65万円控除のやり方【2026年版】
- 「自分は確定申告すべきか/放置していいか」を、自分で判断できる軸が手に入る
- 源泉徴収票と支払調書の違いがわかって、事務所からもらった書類を「どっち?」と自分で見分けられるようになる
- 「20万円ルールの正しい意味」と「副業バレ対策の建前と本音」が分かって、後で痛い目に合わない判断ができる
- 過去に何年も放置してきた人でも、いま何をすべきか・税務署や税理士にどう頼ればいいかが見えてくる
- 「会計ソフト・銀行口座・青色申告」の準備が、迷わず順番に整う
- ライバー・SNS発信者の「経費にできるもの」が一覧でわかる(スマホ代・通信費・衣装・配信機材まで)
- 4年連続65万円控除を実現するためのリアルな流れがイメージできて、初めての申告でも怖くなくなる
「源泉徴収票もらってるから大丈夫ですよ!」
ある日のTikTokライブで、副業仲間がそう言いました。配信を9年続けているベテランの方です。でも話を聞いていくと、銀行口座も帳簿もぐちゃぐちゃ。「青色控除」「複式簿記」もはじめて聞いた、と。
もしかして、あなたも同じ状態かもしれません。あるいは、「もう何年も放置してきた…今さら聞けない…」と心の中で焦っている人もいるかもしれません。
結論から言うと、副業で利益(収入 – 経費)が20万円を超えていたら、確定申告は基本マスト。そして最初に整えるのは 「銀行口座・帳簿・青色申告承認申請書」の3点だけです。
この記事では、明石でマカロン専門店「いろはのおと」を妻と4年経営し、4年連続でe-Taxの青色申告65万円控除を取り続けてきた私が、副業・SNSで稼ぎ始めた友達のために本気で書いた、確定申告の入門ガイドをまとめます。「過去◯年放置してた人」「ライバー・SNS発信者特化の経費リスト」も後半でガッツリ扱います。
「結局、自分はやるの?やらなくていいの?」がいちばんモヤモヤしますよね。タイプ別にざっくりの答えだけ先に出しておきます。
A. 会社員+副業(ライバー・Uber・ライターなど)
- 申告必要?:副業の所得(収入 – 経費)が年20万円超なら必要。20万円以下なら所得税の申告は不要
- 青色いる?:事業所得として続ける気があるなら青色(65万控除)が有利。雑所得扱いなら白色でOK
- 住民税どうする?:20万以下で所得税申告を省いた場合も住民税の申告は別途必要。会社バレ防止は「自分で納付」を選択
B. 専業フリーランス(店主・専業配信者など)
- 申告必要?:「20万円ルール」はそもそも適用外。所得 – 各種控除でプラスが出るなら原則必要(基礎控除48万+青色65万=113万を超えそうなら確実に申告)
- 青色いる?:ほぼ必須。65万控除・赤字繰越・専従者給与のメリットが大きすぎる
- 住民税どうする?:確定申告すれば自動的に自治体へ共有されるので、別途手続き不要
C. 学生・パート+ちょっと副業(月3万円ライバーなど)
- 申告必要?:給与収入があり副業所得20万円以下なら所得税申告は不要。給与なし&副業所得が基礎控除48万円以下なら所得税はかからない(住民税は自治体ルールで申告必要な場合あり)
- 青色いる?:いまの規模なら白色で十分。継続的に伸ばすつもりなら早めに開業届+青色を出しておくと翌年からお得
- 住民税どうする?:自治体によっては「住民税申告」が必要。扶養から外れる基準(年収103万・130万)にも要注意
💡 全タイプ共通の小ワザ:医療費控除・ふるさと納税をしていた人は、副業所得20万円以下でも確定申告したほうがお得になります(還付が受けられる)。「申告不要」と「申告したほうが得」は別問題、と覚えておいてください。
🛟 迷ったら税務署に相談を。所轄税務署は事前予約OK・匿名相談も可能で、相談員さんは「叱る」より「教える」スタンスです。判断に迷った時点で電話1本かけるのが、いちばん確実で、いちばん安いです。
この記事は、税理士監修ではなく 「マカロン店主4年・自力で4年連続65万円控除を取り続けてきた一個人の実体験」 としてまとめたものです。記事内の試算金額や運用は2026年5月時点の制度をもとにしています。最終的な判断は、ご自身の所轄税務署・税理士にご確認ください。
- 副業・SNS発信(ライブ配信/Instagram/TikTok/YouTube/Uber/ライターなど)で収入が出始めた方
- 「源泉徴収票もらってるから安心」と思っている方
- 「確定申告むずかしそう…」で何年も手が止まっている方
- 「青色って白色とどっちがお得?」がよく分かっていない方
- 過去にずっと放置してきて「いまさら…」と諦めかけている方
「迷ったら結論これ」を先にお伝えします。私が開業初日から4年間ずっと使い続けている本命は マネーフォワード クラウド確定申告(パーソナル) です。クレカ登録ナシ・1分でアカウント作成・あとからプラン選択OKなので、まず無料登録だけしておくのが正解。
副業で少し稼ぐようになったけど、
確定申告ってやらなきゃダメ…?
うん、お金を稼いでたら確定申告をしなきゃだめだね(笑)。
業務委託先や所属事務所から源泉徴収票もらってるだけだと、損してる可能性も!わかりやすく解説するので一緒に順番に整理していこう!
▼【店主4年からの本音】TikTokライブで出会った、副業仲間との会話
つい先日、自分のTikTokライブで、副業仲間のリスナーさんと話す機会がありました。配信を9年続けている、もうベテランの方です。
会話の中で「スマホゲームに月◯◯万くらい課金してた」「副業のおかげで余裕ができた」という話が出てきて。「すごい稼いでますね、確定申告はしっかりしないと痛い目合いそうですね」と私が振ったところ、こんな返事が返ってきました。
「ちゃんとやってますよ!事務所から『源泉徴収票』と『支払調書』もらってます!あと経費を税務署に申告してます!」
あれ、と思いました。「会計ソフト使ってる?」「複式簿記ってわかる?」「青色申告承認申請書、出した?」
返ってきたのは、
「会計ソフト?使ってないです…」
「複式簿記、聞いたことない」
「青色って何ですか?」でした。さらに聞いてみると、銀行口座も事業用とプライベートが混ざったまま、帳簿らしい帳簿もつけていない状態。
わたしも一緒だ!という人も多いのではないでしょうか?
この人だけじゃないはずです。いま、副業やSNSで「気づいたら稼ぎ始めていた」人の多くが、同じような状態だと思います。だから今回はその友達のためにこの記事を書きます。私はマカロン店の店主だけど、「個人事業主の確定申告」というテーマでは同じ船に乗っている仲間です!
▼そもそも確定申告とは?副業で稼いだら、なぜ自分で計算する必要があるのか

確定申告とは、ざっくり言うと 「1年間に自分が稼いだお金と、そこから引ける経費を、自分で計算して税務署に申告する手続き」 のことです。
会社員の方は、会社が年末調整で代わりに税金を計算してくれます。でも、副業やSNSで稼いだお金は、誰も代わりに計算してくれません。自分で1年分まとめて、自分で計算して、自分で申告する ーー これが確定申告です。
計算の基本は、「収入 ー 経費 = 利益(所得)」
この利益に対して税金(所得税・住民税)がかかります。
会社員でも、副業した分は
自分で計算しなきゃダメなんだよね…
そうそう。
本業の給料は会社が、副業の分は自分で、って分担なんだよね。
▼2026年提出で押さえたい3つのポイント|新ルール・拡大対応まとめ
確定申告の基本ルールは大きく変わりませんが、ここ数年で 2026年提出で押さえておきたい3つのポイント があります。「電子帳簿保存法」「定額減税」「マイナポータル連携」の3つで、副業ライバー・SNS発信者にも直撃する話なので、先に押さえておきます。
毎年ルールが変わるって聞くと、
もう追いきれない気がする…
大丈夫、個人事業主に関係するのは大きく3つだけ。会計ソフトを使ってれば、ほぼ自動で対応できるものばかりだから安心してね。
1. 電子帳簿保存法の「電子取引データ保存」が完全義務化
2024年1月から完全義務化。事務所からPDFで送られてきた源泉徴収票・支払調書、ネットで買った機材の領収書メール、Amazonの注文履歴 ーー こうした「電子で受け取ったデータ」は、紙に印刷して保存するだけではダメになりました。電子のまま、検索できる状態で保存しておく必要があります。
とはいえ、難しく考えなくて大丈夫です。マネーフォワードなどの会計ソフトに領収書PDFをアップロードして紐づけておけば、それで電子帳簿保存法の要件を満たせます。「紙にプリントして紙のファイルに綴じる」昭和スタイルだけはNG、と覚えておけばOK。
※詳細は一次情報で → 国税庁:電子帳簿等保存制度特設サイト
2. 定額減税(2024年実施)の確定申告での精算
2024年6月以降の給与から、1人あたり4万円(所得税3万+住民税1万)が差し引かれる「定額減税」がありました。これは 2024年分の話 なので、2026年提出(2025年分)には基本的に影響しません。
ただし、2024年分の年末調整が間に合わなかった人・転職などで定額減税を受け切れなかった人は、2024年分の確定申告で精算が必要になります(期限後申告でも対応可能)。「あれ、自分2024年分まだやってない…」という人は、税務署で確認してください。
※定額減税の詳細は一次情報で → 国税庁:定額減税特設サイト
3. マイナポータル連携の対象がさらに拡大
2026年提出分から、マイナポータル経由で 源泉徴収票・各種控除証明書(生命保険・iDeCo・ふるさと納税など)が自動取得しやすく なります。e-Taxで申告するときに、入力の手間が大幅に減るイメージです。
必要なのはマイナンバーカードだけ。後の章で出てくる「e-Tax + 電子帳簿保存」の65万円控除の要件にも直結するので、マイナンバーカードの発行とマイナポータル連携は、確定申告シーズン前に済ませておくのが正解です。
※マイナポータル連携の対応範囲は一次情報で → 国税庁:マイナポータル連携特設サイト
▼【最重要】源泉徴収票と支払調書の違い|事務所からの書類はどっち?見分け方も

ライバーさんや配信者、SNSクリエイターの多くが混同しているのが、この2つの書類の違いです。ここがズレていると、申告そのものを間違える可能性があります。
- 源泉徴収票(正確には「給与所得の源泉徴収票」)=「給与」をもらった人に発行される書類。会社員のお給料がここ。所得区分は「給与所得」。
※「退職所得の源泉徴収票」「公的年金等の源泉徴収票」もありますが、本記事では「給与所得の源泉徴収票」を指します。 - 支払調書=「報酬・料金」を受け取った人に発行される書類。フリーランス・個人事業主・配信者の仕事報酬がここ。所得区分は「事業所得」または「雑所得」。
あなたの書類はどっち?3つのチェックポイント
もらった書類のタイトルや書式で、見分けるポイントはここです。
ライブ配信の事務所所属ライバーさんが事務所から受け取るのは、多くの場合「支払調書」です。これは「給与」じゃなくて「報酬」なので、あなたは事業主として、自分で経費を計算して申告する必要があるということを意味します。
※ ただし、支払調書は事業者から税務署への提出書類で、受領者(あなた)への発行は法的義務ではありません(年5万円超は税務署提出義務あり)。事務所が好意でコピーを渡してくれることが多いですが、もらえない場合は 銀行口座の入金履歴・事務所の管理画面の収益履歴から自分で集計すればOKです。
「源泉徴収票もらってるから申告は終わってる」と思いがちですが、それは会社員的な感覚。支払調書をもらっている時点で、あなたは個人事業主として確定申告する側です。
もらってるのが支払調書(しはらいちょうしょ)だった場合は、事業所得として確定申告が必要です!
ちゃんと整えれば節税にもなるからしっかり整理しましょう!
▼結局、副業はいくらから確定申告が必要?「20万円ルール」の正しい意味
「副業20万円以下なら申告不要」
ーー こんな言葉聞いたことある人もいるのではないでしょうか?でもこの言葉、ちょっと危ないんです。正確に理解しておかないと、あとから「住民税の申告漏れ」で痛い目に合います。
「20万円ルール」の正しい意味
「雑所得」と「事業所得」の境目
副業の収入は、規模や継続性によって 「雑所得」または「事業所得」 に分類されます。事業所得として申告できれば青色申告で65万円控除が狙えますが、雑所得だと控除なし。
9年配信を続けて事務所から支払調書が出ている、というレベルなら 「事業所得」として開業届を出して申告する ほうが税制上ずっとお得です。
※20万円ルールの正式な条件は、国税庁の一次情報で必ず確認してください → 国税庁:タックスアンサーNo.1900「給与所得者で確定申告が必要な人」
収入が30万あっても、経費引いたら
20万以下になることもあるんだね…
そうそう。
だからこそ 「経費にできるものを正しく計上する」 ことが、節税の超基本なんだよ。
▼【ずっと放置してた人へ】期限後申告のリアル|過去何年分まで遡る?
「もう何年も申告してない…今さら税務署に行ったら怒られる?」「過去◯年分どうやって遡る?」
そんな声をたくさんいただきます。結論から言うと、気づいた今がいちばん早いタイミングです。何もしないと、状況はどんどん悪くなる一方です。
- 原則:過去5年分を期限後申告できます(時効は5年。悪質と判断されると7年)
- 自主申告(自分から税務署に行く) の場合、加算税が軽減されます(無申告加算税が5%程度に)
- 税務署から指摘されてからの申告は加算税15〜20%。差は大きいです
長期放置の人がいまやるべき3つの順番
意外と知られていないですが、税務署の相談員さんは「叱る」というより「教える」スタンスです。本気で整えたいと伝えれば、過去分の申告も丁寧に手順を案内してくれます。「怒られる」と怯えて放置するほうが、結果的に損です。
※期限後申告・無申告加算税の正式ルールは国税庁の一次情報で → 国税庁:タックスアンサーNo.2024「確定申告を忘れたとき」
▼確定申告しないとどうなる?知っておきたい3つの「本当の話」
「面倒だし、放置でいいかな…」 ーー この気持ち、めちゃくちゃ分かります。実は私も開業1年目(赤字でした)に、「赤字なら申告しなくていいんじゃ?」と一瞬考えました。
でも、しないと困ることがちゃんとあります。3つだけ、淡々と整理しておきます。
1. 追徴課税・無申告加算税が「上乗せ」される
申告期限を過ぎてから税務署の調査で指摘されると、本来の税金に加えて無申告加算税が乗ります(税額50万円までは15%、50万〜300万は20%、300万超は30%)。50万円の税金なら +7.5万円ほど、というイメージです。
※税務署の調査通知の前に自主的に期限後申告すれば5%、調査の事前通知後・調査確定前なら10%(50万円超は15%)に軽減されます。
2. 延滞税が「日割り」で増え続ける
支払いが遅れるほど、延滞税が日数に応じて加算されていきます。気づいたときには本税の何割も増えている、なんてことも。
3. 住宅ローン・カード作成時の「信用」に影響する
住宅ローン審査やクレジットカードの申し込みでは、確定申告書の控えが収入証明として求められます。そもそも申告してないと、収入があったことすら証明できない。これが将来の選択肢を狭めます。
放置してきた数年分、
今からでも間に合うのかな…?
気づいたタイミングが、いつでも一番早いタイミング。
前のセクションで書いた期限後申告から始めよう。
▼【店主4年×実体験】副業デビューしたら、まずやる3ステップ
ここからが本題です。「何をどの順番でやればいいか」が分かれば、確定申告は怖くなくなります。私が4年間でたどり着いた答えは、たった3ステップです。
STEP 1:事業用の銀行口座をプライベートと分ける
これを最初にやらないと、あとで地獄を見ます。プライベートと事業の入出金が混ざっていると、帳簿づけに何倍も時間がかかります。
とはいえ、メインバンクを変える必要はありません。副業用の入金・経費支払い用に、ネット銀行で1つだけ新規開設すればOKです。
個人事業主におすすめの2行は、楽天銀行(楽天経済圏との相性◎・気軽に開設可)と住信SBIネット銀行(仕訳がスッキリ・MFとの相性◎)。詳しくは別記事にまとめています。
全部の口座を変えなきゃダメ…?
ううん、副業の入金・経費用に
新しく1つ作るだけでOKです!
あとは作った口座で完結させる、っていう運用にするのを心がけてください!
STEP 2:開業届と「青色申告承認申請書」を税務署に出す
これが意外と知られていません。開業届だけでは青色申告できません。「青色申告承認申請書」(事業として帳簿をつけて申告します、と税務署に届ける書類)をセットで出して、初めて65万円控除を狙えるようになります。
提出期限は 青色申告したい年の3月15日まで(1月16日以降に新規開業した場合は、開業日から2ヶ月以内)。過ぎたらその年は自動的に白色申告、翌年から青色になるので「気づいたタイミングで、すぐ出す」が正解です。
「開業日って?」となる人は、配信収入が継続的に入り始めた日や、事務所と契約した日など、あなたが「事業として始めた」と言える日を自分で設定して大丈夫です。
書類作成は、「マネーフォワード開業届」を使うと無料で5分で完成します(紙の開業届を手書きで作るより圧倒的に楽)。STEP 3 のマネーフォワード本体とも連携が滑らかなので、MF統一が一番ラクです。
正直に言うと、私自身は4年前にfreeeで開業届を出しました。当時はfreeeの方が個人事業主向けの導線が分かりやすかったからです。でも今から始める方には、会計ソフトと開業届を同じマネーフォワード系で揃える方が、後の確定申告まで一気通貫でラクだと感じています(あわせて読みたい記事で詳しく比較しています)。
STEP 3:会計ソフトで「日々の帳簿」をつける

「複式簿記なんて無理…」と思いますよね。私もそうでした。※複式簿記=「現金が減った」「売上が増えた」という出来事を、2つの視点(借方・貸方)で記録する方法。これがないと65万円控除は取れません。
でも安心してください。会計ソフトが複式簿記を自動でやってくれます。STEP 1で作った銀行口座と連携すれば、入出金がそのまま仕訳に変換されます。
店主4年・税理士なし・4年連続65万円控除の私が、開業初日から使い続けている本命がこれ。銀行連携の安定感・確定申告書の自動作成・電子帳簿保存法対応、3拍子そろってます。クレカ登録ナシ・1分で無料登録できるので、まずアカウントだけ作っておくのが正解。
こんな人は他のソフトも検討OK
- 会計知識ゼロから始めて、質問に答えるだけで仕訳完成させたい人→ freee 会計(直感UI)
- 「いきなり有料はちょっと…」と試したい人→ やよいの青色申告オンライン(初年度無料)
- レシートを撮影するだけでスマホ完結したい人→ タックスナップ
▼【ライバー・SNS発信者向け】経費にできるもの完全リスト+按分の目安
「これって経費になるの?」が、配信者・SNS発信者のいちばん悩むところ。私(店主だけど)が4年間で整理してきた基準と、ライバー・配信者ならではの項目を一覧化します。
基本ルール:「事業のために使った金額の割合(按分率)」を計上できます。プライベート併用でも、合理的な根拠があれば部分的にOK。※家事按分=家事と事業の両方で使うものを、使った割合に応じて経費にする考え方。
- 配信機材(カメラ・マイク・照明・三脚):事業専用ならほぼ100%、家族と共用なら50〜80%
- PC・スマホ本体:10万円以上は減価償却。配信専用なら100%、プライベート併用なら30〜70%
- 通信費(スマホ料金・自宅Wi-Fi):配信時間で按分(例:自宅Wi-Fi月5,000円のうち、配信に40%使ってる→2,000円が経費)
- 家賃:配信スペースが家全体の◯%、配信時間が1日◯時間 → 合理的に按分(一般的に10〜30%)
- 水道光熱費:家賃と同じ考え方で按分(10〜30%)
- 衣装・コスメ・美容院代:配信用と明確に分けられるなら経費OK。日常兼用は税務調査でツッコまれやすい注意ゾーン
- サブスク代(音楽・素材・編集ソフト):配信に使うものは100%経費
- 交通費・取材費・打ち合わせ代:事業関連なら全額。領収書 or メモ書きを残す
- 書籍・勉強代:配信ノウハウ系の本・セミナーはOK
- 事務所への手数料・ギフト還元:差し引かれた手数料は経費。リスナーへの還元として使った投げ銭・ギフトも事業経費になる場合あり(要相談)
大事なのは 「合理的な按分の根拠を説明できること」。仕事用と私用が混ざる場合は、「月のうち何時間使ったか」「面積比何%か」を明確にメモしておけば、税務調査が来ても堂々と説明できます。
領収書が取れないもの(投げ銭への現金チャージ等)は、「日付・金額・用途」を出金伝票やスマホメモに残しておけば、経費の代替記録として認められる場合があります(最終的に税務調査で十分かは状況次第なので、可能な範囲で領収書・取引明細を残すのが安全)。
えっ、こんなに経費になるんだね…
知らずに払ってたかも…
知らないだけで損してる人、本当に多いですね。
会計ソフトに入れて、計算は機械にやらせよう。
▼青色申告 vs 白色申告|副業でも青色をおすすめする3つの理由+節税試算
「白色のほうが簡単そう」って思いますよね。でも、いまの会計ソフトを使う前提なら、青色も白色も手間はほぼ同じです。手間が同じなら、控除の大きい青色を選ばない手はありません。
1. 最大65万円の特別控除が取れる

所得から最大65万円が引かれる、これがどれくらい節税になるか試算してみます(所得税+住民税で約15〜30%とした概算)。
- 年間所得 100万円(税率約15%)→ 約 9.7万円 の節税
- 年間所得 200万円(税率約20%)→ 約 13万円 の節税
- 年間所得 500万円(税率約30%)→ 約 19.5万円 の節税
- 年間所得 700万円(税率約33%)→ 約 21.4万円 の節税
※ 所得・控除・自治体で変動します。あくまでイメージとして。
※65万円控除の正式な要件(e-Tax提出・電子帳簿保存など)は一次情報で確認を → 国税庁:タックスアンサーNo.2072「青色申告特別控除」
2. 赤字を3年間繰り越せる
初年度は赤字、ということもあります。青色申告にしていれば、その赤字を最大3年間繰り越し、黒字転換した年の所得から差し引いて節税できる仕組みです。白色申告にはない、青色だけの強力なメリット。
3. 家族への給与を経費にできる(専従者給与)
※専従者給与=家族にあなたの事業を手伝ってもらった対価として給与を払い、それを経費にできる制度。家族と一緒に事業をしているなら、白色申告にはない大きなメリットです。
⚠️ 注意:専従者にした家族は、配偶者控除・扶養控除の対象から外れます。事前に「青色事業専従者給与に関する届出書」の提出が必要で、「専ら従事」(原則年6ヶ月超)の要件もあります。どちらが得かは要試算です。
白色のほうが楽そうじゃない?
会計ソフト使うなら手間ほぼ変わらないよ。
だったら控除を取らない手はない。
▼確定申告のリアルな流れ|店主4年・4年連続e-Tax 65万円控除の手順

「2月になってから慌てる」
ーー これが一番きつい!1年通しての流れを把握しておくと、心の準備ができます。
- 1〜12月(日々):会計ソフトに領収書・売上を入れる(最低でも週1)
- 1月:年末分の整理、事務所から源泉徴収票・支払調書をもらう
- 2月中旬〜3月15日:申告書を作って提出(e-Taxなら自宅で完結)
- 3月中旬〜4月:所得税を納付(口座振替が楽)
- 6月:住民税の納付書が届く(自治体から)
65万円控除を取りたいなら、e-Tax(電子申告)+ 電子帳簿保存がほぼ必須条件。マイナンバーカードがあれば自宅から提出できます。※e-Tax=国税庁が運営する電子申告サービス。/ 電子帳簿保存=紙の帳簿ではなく、会計ソフトのデータをそのまま保存することを国税庁に認めてもらう制度。
▼【店主4年が告白】1年目に「これは詰んだ…」と思った3つの後悔
店主4年・MF愛用者の私ですが、1年目は本当に詰んでました。「過去の自分」を晒しておきます。
後悔1:マイナンバーカード&マイナポータル連携で詰んだ
「e-Taxで提出すれば65万円控除!」とサラッと書いてあるけど、初めての人はここでまず詰みます。マイナンバーカードの発行・受け取り・パスワード設定・マイナポータル連携・電子証明書のインストール……「設定だけで2日かかった」のがリアルです。
これから始める人は、確定申告シーズンより前にマイナンバーカード周りを終わらせておくことを強くおすすめします。
ちなみに昔は「ICカードリーダー(2,000円台の機器)」が必須でしたが、2026年現在は iPhone 7以降 / NFC対応Android があれば、スマホだけでe-Tax提出まで完結します(マイナポータルアプリ+e-Taxアプリを入れるだけ)。PCで完結したい人や、どうしても物理リーダー派の人だけ ICカードリーダーを買えばOKです。
後悔2:「赤字だから申告しなくていいかな」と思った
1年目は赤字。「収入が少ないなら申告不要では?」と頭をよぎりました。でも結果的にちゃんと青色で申告しておいたおかげで、翌年以降に赤字を繰り越せて、黒字転換時に節税できたんです。
赤字でも青色申告する価値は十分あります。
後悔3:領収書を「年末に一気にやろう」と思った
これは本当に絶対にやめたほうがいいです。1年分の領収書を年末にまとめて処理しようとして、本当に地獄を見ました。週1でいいから、こまめに会計ソフトに入れる。これが4年やってきた一番の学びです。
店主のいろはさんでも詰むんだ…
ちょっと安心しました(笑)
最初の1年は誰でも迷うよ(笑)
でも今ならそれも財産。
あなたも来年には「あの時詰んだなぁ」って笑ってるよ。
▼副業仲間からよく聞かれるQ&A
Q1. ライブ配信のギフト・投げ銭はいつ売上に計上するの?
原則は「受け取った時点」で売上計上。事務所経由なら振り込まれた月、プラットフォームから直接入金される場合は入金月で計上します。(※TikTok Shopは物販=商品代金なので、それも入金月計上でOK)
Q2. 開業日って、いつにすればいい?
あなたが「事業として始めた」と言える日でOK。配信収入が継続的に入り始めた日、事務所と契約した日、初めて報酬を受け取った日、など。開業日を過去に遡ることも実務上はありますが、あまり大きく遡ると不自然なので、常識的な範囲で(不安なら税務署に確認を)。
Q3. 「副業20万円以下なら申告不要」は完全に本当?
正確には「会社員(給与所得者)が、副業の所得20万円以下なら『所得税の確定申告』は不要」です。ただし住民税の申告は別途必要になる場合があり、専業の個人事業主にはそもそも「20万円ルール」はなく課税所得で判断、副業以外の収入があると条件変動、と注意点がいっぱい。「20万円以下なら何もしなくていい」は誤解です。
Q4. 副業を会社にバレないようにする方法はある?
確定申告書の住民税の欄で「自分で納付(普通徴収)」を選ぶと、副業分の住民税は会社経由ではなく自宅に納付書が届きます。※普通徴収=自分で納付書を使って払う方法。特別徴収=給与天引き。
Q5. 配信機材・カメラ・照明は本当に経費になる?
はい、事業で使う割合に応じて経費になります(家事按分)。プライベートでも使うなら100%は計上できませんが、配信専用なら全額OK。詳しくは前章の「経費にできるもの完全リスト」を見てください。
Q6. 税理士に頼んだほうがいい?いつから?
店主4年目の私(いろは)はまだ頼んでいません。会計ソフトがしっかりしているので、いまのところ自分で十分まわせています。
頼むかどうかの目安は 「月の売上が100万円超えてきた」「不動産・株取引などで仕訳が複雑になってきた」「インボイス・消費税の判断が増えた」「長期放置を整理したい」 あたりかな、と感じています。
Q7. 確定申告書って結局自分で書くの?それともソフト任せ?
会計ソフトに日々の帳簿を入れていれば、申告書はほぼ自動で生成されます。あとは数値を確認して、必要な控除項目(生命保険控除・医療費控除など)を入力するだけです。
- 5分:いまの銀行口座を確認(プライベートと混ざってないか)
- 10分:マネーフォワード パーソナルの無料アカウントを開設(クレカ登録不要)
- 15分:マネーフォワード開業届で開業届・青色申告承認申請書をオンライン作成
▼まとめ|副業の確定申告は「順番」で迷子にならない
副業で稼ぎ始めたら、確定申告は避けて通れません。でも難しく感じるのは 「いっぺんに全部やろうとするから」 です。
銀行口座を分ける → 開業届と青色申告承認申請書を出す → 会計ソフトで帳簿をつける → 申告する ーー この順番でやれば、店主4年・税理士なしの私でも、4年連続で65万円控除を取り続けられています。
TikTokライブで会った副業仲間も、いまMFに登録して、口座を分けて、初めての青色申告に向けて動き始めています。完璧じゃなくて大丈夫。一歩でも進めていれば、来年の自分が必ず助かります。
あなたが「最初の一歩」を踏み出すきっかけに、この記事がなれたら嬉しいです。
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