乾燥剤と脱酸素剤の違いは?焼き菓子店の袋の選び方と実物
「焼き菓子の袋、どれを買えばいいの?」
「乾燥剤と脱酸素剤、どっちを入れるの?」
お菓子を売り始めるとき、個包装の袋で悩みますよね?
わたしは兵庫県明石市で、妻と2人で棒付きマカロン専門店を営んでいます。
お菓子を作って、1つずつ袋に包んでいるのは妻です。
結論から書くと、湿気を嫌うお菓子は乾燥剤、油の傷みや酸化を防ぎたいお菓子は脱酸素剤です。
袋は、中身が見えるものを、販売ページやパッケージに書いてある「対応」の表示を見て選びます。
脱酸素剤は、対応の袋に入れて、合った大きさを選び、シーラーでしっかり閉じて、はじめて効きます。
ただし、入れただけで、表示する日数を延ばせるわけではありません。
この記事では、うちで使っている袋・乾燥剤・脱酸素剤・シーラーを、品番と写真と1袋あたりの値段まで紹介、解説したいと思います。
今回は、お菓子を包んでいる私・まどが解説するね!
まどさん、よろしくお願いします!
▼結論|商品ごとに袋と中身を変えている
先に、うちの焼き菓子の包み方を表にまとめます。
| 商品 | 袋 | 中に入れるもの |
|---|---|---|
| クッキー | OPPの袋 | 乾燥剤 |
| どらやき | スウィートパック K-G | 脱酸素剤 |
| フィナンシェ1個 | スウィートパック K-G | 脱酸素剤 |
| フィナンシェ2個 | スウィートパック 合掌GBN | 脱酸素剤 |
| マカロンポー | チャック付きの袋 | 乾燥剤と脱酸素剤 |
マカロンポーは、サクッとしたマカロン生地の焼き菓子です。
袋はどれも、中身が見えるものを使っています。
どれもシーラーを使って閉じています。
マカロンポーだけは、チャックを閉じたうえで、その上からシーラーで閉じています。



▼乾燥剤と脱酸素剤の違い|湿気を嫌うか、油の傷みを防ぎたいか

湿気を嫌うお菓子は乾燥剤、油の傷みを防ぎたいお菓子は脱酸素剤。
| 種類 | すること | うちで入れるお菓子 |
|---|---|---|
| 乾燥剤 | 袋の中の湿気を吸う | クッキー・マカロンポー |
| 脱酸素剤 | 袋の中の酸素を吸う | どらやき・フィナンシェ・マカロンポー |
うちの乾燥剤は鳥繁産業のシリカゲル(SP-1g)、脱酸素剤は同じく鳥繁産業のエバーフレッシュ(QJ-30)です。
脱酸素剤を使う例として、パウンドケーキ・マドレーヌ・まんじゅうなどですね。
乾燥剤も脱酸素剤も、それぞれ1袋に基本1つです。
乾燥剤を入れないと、湿気で食感が悪くなり、傷みも早くなります。
まどさん、クッキーに脱酸素剤は入れないんですか?
クッキーはあまり酸化や油での味が落ちないから入れてないの。
それよりも湿気での食感が落ちるのが嫌だから、乾燥剤なの。
両方入れるときは、くっつけない
マカロンポーには、乾燥剤と脱酸素剤を両方入れています。
ただ、くっついたままだと性能が落ちることがあるので、離して入れるようにしてます。
くっついたままにならないように、ちょっと気をつけてるよ!
▼袋は「中身が見えること」と「対応」の表示で選ぶ
袋を選ぶときに見るのは、2つです。
中身が見える袋にした
商品を見せたいので、中身が見える袋を選んでいます。

袋の「対応」の表示を見る
袋の販売ページやパッケージには、乾燥剤・脱酸素剤・ヒートシール(シーラーで閉じること)に使えるかが書いてあります。
うちで使っている袋を、並べるとこうなります。
| 袋 | 脱酸素剤 | 乾燥剤 |
|---|---|---|
| OPPスウィートパック | × | ○ |
| スウィートパック K-G | ○ | ○ |
| スウィートパック 合掌GBN | ○ | × |
| ヘッズのチャック付きの袋 | ○ | ○ |
○=使える/×=使えない(シモジマ・ヘッズの表示より)
同じ中身の見える袋でも、入れていいものが違います。
うちのOPPの袋(OPPスウィートパック)は、販売ページで脱酸素剤は使用不可とされています。
パッケージの表示も「乾燥剤」「ヒートシール」の2つだけで、脱酸素剤の文字はありません。
表示に書いていないものを入れたいときは、販売ページで使えるか確かめてください。
反対に合掌GBNは、脱酸素剤は使えますが、乾燥剤は使えません。
だから、クッキーはOPPの袋に乾燥剤、2個入りのフィナンシェは合掌GBNに脱酸素剤だけ、と分けています。



袋の販売ページやパッケージを見れば、ちゃんと書いてあるよ〜。
買う前に、そこを見ればいいんですね。
マカロンポーは、立てて並べられる袋に変えた
マカロンポーは、売り場で立てて並べたかったので、スタンドタイプの袋を選んでいます。
この袋は、パッケージに「冷凍対応」とも書かれています。
うちが使っている袋は、ヘッズの通販サイトで買えます。
2026年8月、卸先に出すマカロンポーの包装を、プラスチックの容器からこの袋に変えました。
変えた理由は3つです。


変えてよかったのは、しっかり閉じられることです。
前の容器より、品質を保ちやすくなったと感じています。
困ったのは、袋の入口が狭く、詰めるのに時間がかかることです。
入口が狭いから、詰めるのはちょっと大変なんだよね(笑)
容器を変えたときに確かめたことは、「容器を変えたら検査し直し?」に書いています。
▼脱酸素剤は「袋」「大きさ」「閉じ方」がそろって効く
脱酸素剤は、入れるだけで効くものではありません。
合った袋に入れて、合った大きさを選び、しっかり閉じて、はじめて効きます。

酸素を通しにくい袋に入れる
脱酸素剤のメーカーは、KOP/PEなど、酸素を通しにくい加工をした袋を例に挙げています。
袋に小さな穴が開いていても、そこから酸素が入って効きません。
うちのOPPの袋が脱酸素剤に使えないのも、この条件に合わないからだと考えています。
うちが使ってる袋はこちら↓
大きさは、袋の中の空気の量で選ぶ
脱酸素剤には、吸える酸素の量ごとにサイズがあります。
うちが使っているエバーフレッシュのQJタイプは、10ccから500ccまであります。
QJ-30の「30」は、吸える酸素の量(30cc)のことです。
QJタイプは、メーカーが「水分活性が高めで、傷みやすい食品」向けとしているタイプです。
クッキーなど乾いたお菓子向けには、LJタイプもあります。
メーカーは、小さすぎると酸素を吸いきれず、効果がないと書いています。
メーカーのサイトに、袋の中の酸素の量を出す計算ツールがあります。
選び方は、次の3ステップです。
うちは、チャックの上もシーラーで閉じる
マカロンポーの袋はチャック付きですが、うちは毎回、チャックの上もシーラーで閉じています。

開けたあとの扱い
脱酸素剤は、袋を開けて空気に触れると、すぐに酸素を吸い始めます。
メーカーの注意書きでは、次のように扱います。
出典:鳥繁産業
脱酸素剤を入れても、表示する日数は延ばせない
国のガイドラインのQ&Aには、真空包装や脱酸素剤を使うと、酸素を嫌う菌などが問題になる場合があると書かれています。
酸素がない状態で増える菌もいるためです。
表示する日数は、脱酸素剤を入れたかどうかではなく、検査や保存の確認で決めます。
うちが日数を決めた方法は、「お菓子の賞味期限はどうやって決める?」にまとめています。
出典:消費者庁「食品期限表示の設定のためのガイドライン」Q&A
まどさん、入れたら表示の日数も延ばせるわけじゃないんですね。
そうそう。日数は、ちゃんと確かめてから決めるものだよ!
▼シーラーで閉じる|10年以上使っているクリップシーラー
使っているのは、クリップシーラーZ-1

テクノインパルスの「クリップシーラーZ-1」を使っています。
10年以上前に、プレゼントでもらったものを愛用しています。
回収の対象(2019〜2021年の販売分)より前のものです。
ダイヤルはいつも3で、1回押せばほぼ閉じられます。
クリップシーラーの閉じ方

困ったこと|幅の広い袋は閉じにくい
真ん中あたりは奥行きがないので、閉じたい場所まで届かないことがあります。
そのときは、別の場所を閉じるか、袋の口を折って、閉じたい場所をシーラーの届く所まで持ってきています。
幅の広い袋は、ちょっと苦手なの(笑)
閉じる線の幅も見ておく
クリップシーラーZ-1で閉じられる長さは20cmまで、閉じる線の幅は2mmです。
一方、うちのスウィートパックのメーカーは、シーラーで閉じるときの幅を5〜10mmと勧めています。
脱酸素剤を入れる袋は、閉じ目にすき間がないか、目で確かめると安心です。
また、ナイロンだけの袋・紙だけの袋・アルミ箔の袋は、Z-1では閉じられないとメーカーのFAQにあります。

出典:テクノインパルス、シモジマ
▼焼き菓子の包装は、1袋あたりいくら?
ここからはお金の話です。
| 商品 | 1袋あたり |
|---|---|
| クッキー | 約12〜13円 |
| どらやき・フィナンシェ1個 | 約13円 |
| フィナンシェ2個 | 約20円 |
| マカロンポー(小) | 約27円 |
| マカロンポー(大) | 約32円 |
内訳は、袋が約9〜25円、乾燥剤と脱酸素剤が1つ約3円です。
※2026年9月の販売価格(税込)で計算。最新は販売ページでご確認ください。
フィナンシェ2個入りは、お菓子1個あたりにすると約10円です。
シーラーは、シモジマの販売価格で1台4,620円(税込)です。
袋は50〜100枚、乾燥剤と脱酸素剤は100個入りのまとめ売りで買っています。
パッケージ費用も少しずつ上がってるねぇ・・・
材料費高騰はどのお菓子屋さんも避けられませんね。
袋に入れたあとに詰める箱の買い先と1枚の値段は、「クッキーの箱はどこで買う?焼き菓子店が使う店と1枚の値段」にまとめています。
▼どこで買っている?
OPPの袋・乾燥剤・脱酸素剤は、資材の通販のシモジマで買っています。
スウィートパックのK-Gと合掌GBNも、シモジマが扱っている袋です。
マカロンポーの袋は、ヘッズの通販で買っています。
品番は次のとおりです。
袋と乾燥剤・脱酸素剤は、楽天市場のシモジマの店でまとめてそろいます。
そのため、袋のリンクは楽天市場だけにしています。
▼よくある質問(FAQ)
Q1. 乾燥剤と脱酸素剤、両方入れてもいいですか?
A. 一緒に使えます。
ただし脱酸素剤のメーカーは、くっついたままだと性能が落ちることがあるので、離して入れるように書いています。
Q2. OPPの袋に、脱酸素剤を入れてもいいですか?
A. うちが使っているOPPの袋は、販売ページで脱酸素剤は使用不可とされています。
パッケージの表示も「乾燥剤」「ヒートシール」の2つだけです。
脱酸素剤は、酸素を通しにくい、対応の袋に入れます。
Q3. 脱酸素剤は、どの大きさを選べばいいですか?
A. 袋の中の空気の量で選びます。
小さすぎると、酸素を吸いきれず効果がありません。
メーカーのサイトの計算ツールで、袋の大きさと中身の重さから確かめられます。
Q4. チャック付きの袋は、チャックを閉じるだけでいいですか?
A. うちでは、脱酸素剤を入れるマカロンポーの袋は、チャックの上をシーラーで閉じています。
すき間や小さな穴から酸素が入ると、脱酸素剤は効きません。
Q5. 脱酸素剤を入れたら、賞味期限を長くしていいですか?
A. 入れただけでは、表示する日数は延ばせません。
日数は、検査や保存の確認で決めます。
Q6. クリップシーラーZ-1を中古で買っても大丈夫ですか?
A. 2019年1月8日から2021年9月1日までに販売された分は、メーカーが自主回収をしています。
感電のおそれがあるためです。
見分け方は、加熱ボタンを2回続けて使い、2回目のランプが約1.8秒つくかどうかです。
くわしくは、メーカーのお知らせで確かめてください。
出典:鳥繁産業、テクノインパルス
▼まとめ|袋の「対応」表示を見てから買う
最後に、この記事の要点をまとめます。

- 袋は、中身が見えるものを、「対応」の表示を見て選ぶ
- 湿気を嫌うお菓子は乾燥剤、油の傷みを防ぎたいお菓子は脱酸素剤
- 脱酸素剤は、対応の袋・合った大きさ・しっかり閉じる、がそろって効く
- 両方入れるときは、くっつけない
- うちの包装は、1袋あたり約12〜32円
買う前に、袋の「対応」の表示を見てくださいね。
それだけで、失敗がぐっと減りますね。
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