個人事業主が簿記2級・FP2級を独学した理由|正直、3級で十分でした
- ✅個人事業主に簿記・FPが「何級」必要かがわかる
- ✅数字が読めるとお店の経営の何が変わるかが見える
- ✅まず簿記3級・FP3級から始める理由がわかる
- ✅独学で受かるリアルな道のり(教材・期間・落ちた経験も)が手に入る
- ✅数字が苦手でもお金の勉強に踏み出せる
「個人事業主に、簿記やFPって本当にいるの?」
——開業を考えると、一度は迷いますよね。「会計ソフトがあれば簿記なんていらない」という声もよく聞きます。
兵庫県明石市で夫婦でマカロン店を営む私(簿記2級・FP2級)が、開業前にお金の勉強をしてみた本音を正直にお話しします。
結論から言うと——資格は「必須」ではありません(なくても会計ソフトで申告はできます)。でも、簿記3級・FP3級くらいの知識は、開業するなら絶対あった方がいいというのが私の本音です!
正直に言うと、私は簿記3級で1回落ちました(笑)。「これじゃダメだ」と勢いで2級にチャレンジして一発合格、その後にFP3級→FP2級も独学で取りました。だからこそ言える「3級で十分」「3級だってナメちゃいけない」を、初心者の方に向けて正直にお話しします。
えっ、簿記3級で落ちてたの!?知らなかった(笑)
65点で落ちたんだよ(笑) 合格70点だから、あと5点。だから「3級だから簡単」って思って受けると普通に落ちるってこと、最初に伝えておきたくて。
正直に言うと、簿記3級・FP3級ならYouTube+市販テキストだけで十分取れます(私もFP3級はYouTubeだけで合格しました)。「体系的に学びたい」「独学だと続かなさそう」という方だけ、通信講座も選択肢です。私が簿記2級で使ったクレアールには3級講座もあるので、まずは資料請求(無料)でテキストの中身をのぞいてみてください。
▼なぜマカロン店主が、開業前にお金の勉強をしたのか
理由は一つ。「数字が見えないまま開業するのが怖かった」からです。
お店は、毎月いくら入って・いくら出て・何が利益なのかが見えないと、続けられません。値付けも仕入れも「なんとなく」では判断できない。自分の店の数字を、自分の目で読めるようになりたかったんです。
だから私は、お店を始める準備の一つとして、簿記とFPの勉強を選びました。ちょうど開業届を出すのと同じ時期です。
この2つがあると、過去と未来の両方から自分の商売を見られます。
▼【初心者向け】簿記3級・FP3級があると何ができる?
「そもそも簿記とFPって何が違うの?」という方へ、できるだけやさしく説明します。
簿記3級でできること
お店のお金の出入りを「記録して読める」ようになります。
- 借方・貸方(かりかた・かしかた):お金の動きを左右に分けて書く、簿記の基本ルール
- 損益計算書(そんえきけいさんしょ):もうけが出ているかを表す紙
- 貸借対照表(たいしゃくたいしょうひょう):今いくら財産があるかを表す紙
この3つが分かるだけで、「今月は黒字か赤字か」「何で利益が出ているのか」が自分で読めるようになります。個人事業主の確定申告は、ほぼこの3級の範囲で足ります。
FP3級でできること
税金・保険・年金・住宅ローンなど、暮らしとお店のお金の判断ができるようになります。
- 「この保険入った方がいい?」
- 「国民年金と国民健康保険って何が違う?」
- 「節税って具体的に何をすればいい?」
こういう、お店をやると必ずぶつかるお金の疑問に、自分で見当をつけられるようになります。
3級って、そんなに役に立つんだ。
うん。「自分のお店とお金が分かる」には基礎である3級で十分だよ。
▼正直に告白|簿記3級で1回落ちて、勢いで2級を取った話
ここからは私の体験です。
実は私、開業準備で最初は簿記3級に挑戦しました。会場受験で受けて——65点で不合格(笑)。合格ラインは70点なので、あと5点だったんです。
「3級なんだから簡単でしょ」と、正直ちょっと甘く見ていたところがありました。3級だってナメてかかると普通に落ちる——これが本記事の正直なメッセージのひとつです(笑)
落ちた直後、私は割と切り替えが早くて、こう思いました。
「ここまで勉強したんだから、もう2級まで一気に取ったれ!」
そして3級で落ちたあとは本気で約3か月、サラリーマン時代に1日2〜3時間勉強しました。使ったのはこの2つだけ👇
- クレアール(通信講座)
:講義とテキストで土台を作るため。3級・2級どちらの講座もあります
- ふくしままさゆきさん(YouTube・無料):簿記の「考え方」を理屈で教えてくれる。登録者約50万人で、簿記3級と2級の工業簿記は全部無料。これは本当にありがたかった
2回目の挑戦はリベンジで、ネット試験(CBT・会場のパソコン受験)にしました。CBTは終わるとその場で合否が分かるのと、好きな日に受けられるのが良かったです(受験料5,500円・2026年6月時点)。なお簿記3級は受験料2,850円+事務手数料550円=計3,400円と、2級よりずっと安く始められます。
そして2021年11月10日、簿記2級に一発合格(合格点70点に対し78点)。1度落ちたからこその、忘れられない合格でした。
簿記2級の合格率は、紙の統一試験だと回によって12〜29%とブレますが、ネット試験(CBT)は33〜36%前後で安定しています(2026年6月時点)。
3級で落ちて2級は一発って、ちょっとカッコよくない?(笑)
いや、3級で落ちたからこそ、本気で勉強したよ!落ちた経験なかったら2級も危なかったと思う。

そして、アウトプット用に問題集も1冊使いました👇
※私が使ったのは2級版ですが、3級から始める方は同シリーズの「日商簿記3級 本試験問題集」(Amazon・書店で検索)でOKです。
▼でも正直個人事業主は「簿記3級」で十分です

2級まで取った私が正直に言います。小さなお店なら、簿記は3級の感覚で足りる場面がほとんどです。
というのも、簿記2級には工業簿記(モノを大量に作る工場の原価計算)や連結会計(複数の会社をまとめる会計)が入っていて、ここが一番つまずくところなのですが——この範囲は、経理の仕事を目指す人以外まず使いません。マカロン店の経理でも、正直ほぼ出番がありませんでした。
だから、「個人事業主=簿記2級が必要」ではないんです。
- お店の数字を読む・確定申告する → 簿記3級でOK
- 経理職に就きたい・もっと深く会計を知りたい → 2級まで
私は「2級まで取りたい」という自分の目標もあって2級まで行きましたが、実務で本当に効いているのは3級の部分だった、というのが4年やってみた本音です。
▼FP3級→FP2級と階段を上った話|FPはYouTubeだけで取れる
FPの方は、ちゃんと3級から順番に受けました。
2024年9月にFP3級に合格、その勢いで2025年3月7日にFP2級も合格。FP2級の受験には「FP3級合格」などの条件があるので、3級→2級と階段を上るのが標準ルートです。
正直に言うと——FP3級は、ほんださんのYouTubeだけで取れました。テキストすら買ってません。
- ほんださん/東大式FPチャンネル(YouTube):登録者約30万人。FP3級の講義が無料中心で、これ1本で全体像がつかめます。私の場合、FP3級は勉強期間1週間ちょいでいけました
FP2級のときに、初めてテキストを足しました。FP3級ならYouTubeだけで十分ですが、2級は範囲が広くなるので「動画+紙の網羅性」が効くようになります👇
受験は両方とも日本FP協会で受けました(FPには協会と「きんざい」があり、実技の科目が少し違います。個人事業主や副業の方は『日本FP協会』を選ぶ人が多いです(私もこちら)。きんざいは金融機関の社員さんが団体受験で受けるパターンが多めです)。受験料はFP2級が学科+実技で11,700円(2026年6月時点)。FPは2025〜2026年から完全にCBT(パソコン受験)化され、好きな日に受けやすくなりました。
そしてFPも同じで、暮らしとお店のお金の判断ならFP3級で十分です。3級で「税金・保険・年金のきほん」が分かるので、まずはそこから。2級は「もっと詳しく知りたい・仕事に活かしたい」人向けです。
FP3級、YouTubeだけで取れたの!?
そう。ほんださんの動画が本当に分かりやすくて、これだけで3級は十分受かる。お金ゼロで始められるよ。

※学科の合格点は36点/60点なので、48点は余裕で合格ライン。実技も60点以上で合格なので、70点はクリアでした。

▼独学のコツ|「YouTube先生」と「机につくまで」
独学で大事なのは、たった2つだと思っています。
①無料のYouTube先生を最初に確保する
独学=「ぜんぶ一人で」ではありません。簿記はふくしまさん、FPはほんださん。この2人の動画をまず1本見るだけで、迷う時間がまるごと省けます。私は最初これを知らずに簿記3級を独学のテキストだけでやって、落ちました(笑)
②机につくまでの習慣を作る
正直、勉強の中身より机に向かう習慣を作るほうが何倍もしんどかったです(笑)。私を支えたのは「開業する」という、のっぴきならない理由。「なぜ取るのか」がはっきりしている人ほど、独学は続きます。
毎日机に向かうの、しんどくなかった?
正直、机につくまでが一番しんどい(笑)。でも将来の「独立のため」っていう理由があったから続けられたよ。
▼取って4年。お金の知識が響いた場面
お店を4年続けた今、リアルに効いている場面はこちら👇
①創業時に効いた「減価償却の罠」
一番ヒヤッとしたのは、開業初期の減価償却(げんかしょうきゃく)です。
開業のときって、オーブンや業務用冷蔵庫、ショーケースなど大きな機材で何十万〜何百万がドカンと出ていきます(うちは1台30万円超のオーブンが2台=合計60万円超の出費。でもその年に経費にできるのは一部だけ、残りは何年かに分けて少しずつ。手元から消えたお金の大部分が「資産」として帳簿に残り、その分の利益に税金がのる構図)。「経費だから大丈夫」と思いがちですが、実は高額な機材は「その年に全額経費」にはなりません。何年かに分けて少しずつ経費化する——これが減価償却です。
何が起きるかというと👇
- 手元の現金は、その年に全部減る(買ったから)
- でも帳簿上の経費は、ちょこっとずつしか入らない
- 結果、利益は思ったほど減らない=税金もちゃんと取られる
「キャッシュは出ていったのに、利益が残って税金まで来るの!?ヤバいやん!」となるわけです。
簿記の知識があったから、私はこれを事前に予測してキャッシュを多めに残しておけました。知らずに開業してたら、たぶん2年目の納税で詰んでた——本当にこれは取っておいてよかった、と思った場面です。
②自分の店が「今どこにいてどんな状態か」が分かる
黒字か赤字か、何で利益が出て、どこにお金が消えているか。経営の現在地が分かるから、次にどう動くか(方向性)を自分で決められます。これが、勉強して一番よかったことです。
③確定申告を自分でできる
青色申告も自力で可能です。簿記の知識がいちばん活かせたのはここです! → 副業の確定申告のやり方
④会計ソフトの数字が「読める」
自動で出た仕訳の意味が分かるから、間違いにも気づける → マネーフォワードを4年使った本音
⑤家族へのお金の判断ができた
青色専従者給与をいくらにするかといった判断にも活かせました → 専従者給与にした理由
どれも、難しい2級の知識というより3級レベルの「お金の基礎体力」が効いている感覚です。
▼これから取るなら?まずFP3級→簿記3級でいい
最後に、これから始める人へ。私のおすすめは——まずFP3級、つぎに簿記3級です。
理由は、FPの方がやさしく、合格の成功体験を先に作れるから。「自分でも資格って取れるんだ」という自信がつくと、簿記にも挑みやすくなります。
簿記3級も、私が落ちたようにナメてかかると普通に落ちます。だからこそ、先にFP3級で成功体験を作って、簿記3級は本気で取りにいく。
——この順番が、一番挫折しにくいと思っています。
そして個人事業主なら、この2つ(FP3級・簿記3級)までで、お店のお金はかなり見えるようになります。もっと深く知りたくなったら、そのとき2級を目指せばいい。順番は、やさしい方から一歩ずつ。それで十分です。
いきなり2級!じゃなくていいんだね。安心したよ。
うん。まずFP3級→簿記3級。それで「自分のお店とお金」はちゃんと見えるようになるよ。
- 「自分はなぜお金の勉強をするのか(理由)」を一行で書き出してみる
- クレアールの無料資料請求(3分で完了)
でテキストの中身をのぞく(迷う前に手元に資料を)
- YouTubeで「ほんださん(FP)」か「ふくしままさゆき(簿記)」の動画を1本だけ見てみる
▼よくある質問(FAQ)
Q. 個人事業主に簿記・FPは何級が必要ですか?
多くの個人事業主は、簿記3級・FP3級の知識で実務はこなせます。確定申告も3級の範囲でほぼ足ります。2級は経理職を目指す人や、もっと深く学びたい人向けです。
Q. 簿記3級って、独学で本当に受かりますか?
受かりますが「3級だから簡単」と思って受けると落ちることもあります(私が実際に65点で落ちました)。無料のYouTube(ふくしまさん)+テキストや問題集の組み合わせで本気で勉強すれば、十分独学で取れます。
Q. FP3級は独学で受かりますか?
受かります。私はほんださんのYouTubeだけ(テキスト無し)で合格しました。費用ゼロから始められるのがFP3級の良いところです。
Q. 簿記とFP、どっちを先に取るべきですか?
私のおすすめはFP3級から。やさしくて成功体験を作りやすく、そのあと簿記3級に進むと挫折しにくいです。
Q. 簿記2級は個人事業主に必要ですか?
工業簿記・連結会計など2級の一部は、ひとりの小さなお店ではほぼ使いません。経理職を目指すなら有利ですが、お店の実務なら3級+商業簿記の感覚で足りる場面が多いです。
▼まとめ

- 個人事業主に簿記・FPは「必須ではない」。でも3級くらいの知識があると経営の現在地が見える
- 私は簿記3級で落ちて、2級は一発合格/FPは3級→2級と階段を上った
- 個人事業主の実務で効いているのは、3級レベルの基礎知識(特に減価償却・PL/BS・税金の基本)
- おすすめはFP3級→簿記3級。やさしい方から、成功体験を作って一歩ずつ
- FP3級はYouTube無料だけで取れる/簿記3級はナメずに本気で
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