「この見積書、高いの?安いの?」
「どこで厨房機器の見積もりを取ればいいの?」
「そもそも相見積もりって何?」

こんな悩み、ありませんか?
厨房機器の見積書を受け取っても、判断する材料がありません。
定価は書いてある。
でも、その定価が本当かどうかが分からない。

こんにちは。兵庫県明石市で、夫婦で棒付きマカロン専門店を営んでいるいろはです。

うちは2022年に7坪の物件でお店を始めました。
厨房機器を決めるまでに4か月かけて、中古店に行き、2社から見積もりを取りました。

この記事では、中古と新品のどちらを選ぶか、そして見積書のどこを見るかを順番に説明します。
しかも、全部を数字で出します。
中古店で見た値札、2社の見積書、実際に払った金額、そして4年使った今の評価まで。

読み終わる頃には、手元の見積書を自分で採点できるようになっているはずです。

見積もりって、結局どう比べていいかわかんないよね

うちも同じでした。
だから全部並べて、考え方と判断基準まで書きます。

📋この記事でわかること
  • 実際に払った金額が型番つきでわかるから、自分の見積書と比べられる
  • 中古と新品の値札を並べて見られるから、中古にすべきか決められる
  • 2社の差がどこで出るかわかるから、業者の選び方が変わる
  • 定価が当てにならない理由がわかるから、何と比べればいいかがわかる
  • 4年使った評価まで読めるから、高い買い物の答え合わせができる

🙆こんな人に向いています

  • 厨房機器の見積書を受け取って、判断できずにいる人
  • 中古にすべきか新品にすべきか迷っている人
  • 小さなお菓子屋・パン屋・惣菜店を開こうとしている人

🙅こんな人には向いていません

  • 大きな飲食店を開く人(うちは7坪・機器5点の規模です)
  • ガス機器やフライヤーを探している人(うちには1台もありません)

▼結論|厨房機器5点で97万9千円。決めるまでに4か月

先に、うちが払った金額と、比べた相手を一覧にします。

品目型番払った額(税抜)
冷凍冷蔵庫SRR-K961CSB283,334円
台下冷蔵庫SUR-N1545J137,667円
ミニデッキオーブンMBDO-5ME331,667円
オーブン架台MBK-5M62,556円
2層シンクBS2-10438,445円
搬入・据付費38,889円
端数の値引き−2,558円
合計税抜890,000円(税込979,000円)
厨房の壁際に並んだ、ステンレス天板と一体になった台下冷蔵庫と、4ドアの縦型冷凍冷蔵庫。
左が台下冷蔵庫(税抜137,667円)、右が縦型冷凍冷蔵庫(税抜283,334円)
厨房の2層シンクと、その右に置かれたマルゼンMBDO-5MEのミニデッキオーブン。オーブンは天板を差し込む架台に載っている。
左が2層シンク(税抜38,445円)、右がミニデッキオーブン(税抜331,667円)と架台(税抜62,556円)

台下冷蔵庫というのは、作業台と冷蔵庫が一体になったものです。
搬入・据付費は、運んで、置いて、電気や水につなぐ費用のこと。
端数の値引きは、合計を切りのいい数字にするための調整です。

この金額に決まるまでに、こういう順番で動きました。

時期やったこと
2022年3月9日中古店を1店だけ見に行った
2022年4月B社から工事と機器の見積もりをもらう
2022年5月A社から機器の見積もり。こちらに決めた
2022年7月ミキサーだけ自分で楽天で買った

4か月もかかってたんだ!

高い買い物なので、慎重になりますよね。

▼まず、中古店に行きました(2022年3月9日)

最初にやったのが、これです。
相場をまったく知らなかったので、実物の値札を見に行きました

行ったのはテンポスという、中古の厨房機器を扱う全国チェーンの1店舗です。
回ったのはここ1店だけでした。

中古厨房機器店の縦型冷凍冷蔵庫に貼られた黄色い値札。三洋電機製SRR-F1261C2A、2005年製、三相200V、売価99,000円と印字されている。
中古の冷凍冷蔵庫は99,000円(2022年3月時点の値札)

冷凍冷蔵庫が99,000円
正直、安いと思いました。

ただ、値札をよく見ると「2005年製」と書いてあります。
2022年に見ているので、17年落ちです。

17年前の冷蔵庫かあ……
さすがにちょっと古くない?

そうなんです。
そこで手が止まりました。

中古店で見た値札を、そのまま出します

中古店で見たもの状態売価(税込)
縦型冷凍冷蔵庫(2005年製)中古99,000円
スチームコンベクションオーブン(2015年製)中古398,000円
冷蔵コールドテーブル新品123,662円
キッチンエイドミキサー新品69,080円
2槽シンク ゴミカゴ付中古54,900円
1槽シンク(マルゼン)未使用(PB移行商品)35,913円
1槽シンク BG無中古22,220円

※すべて2022年3月時点の値札で、金額は税込にそろえています。現在の価格・在庫とは異なります。
※新品の値札は税抜が大きく書かれているので、併記されている税込額を採用しました。
※コールドテーブル=作業台と一体になった冷蔵庫(台下冷蔵庫と同じ仲間)。BG無=壁側の立ち上がり板がないタイプ。品名の表記は値札のままです。

中古厨房機器店のスチームコンベクションオーブンに貼られた値札。コメットカトウ製CSI3-G3、2015年製、売価398,000円と印字されている。
中古のスチコンは2015年製で398,000円(2022年3月時点の値札)。うちが新品で買ったオーブンより高い
中古厨房機器店に並ぶキッチンエイドミキサーの新品値札。KSM150WH ヘッドアップ式 白、62,800円(税込69,080円)と大きく印字されている。
キッチンエイドは新品で税込69,080円(2022年3月時点)。この数字が、あとの分かれ目になります

▼中古をやめた理由|値札に載っていないお金がある

1店だけ見て、新品にしようと決めました。

理由はひとつです。

💡中古をやめた理由

いちばん安かった冷凍冷蔵庫が2005年製で、そこで手が止まりました。
そのうえで、設置費や搬入の手間まで考えると、新品のほうがトータルで得だと判断したからです。

値札に書いてあるのは本体の値段だけ
そこに運搬・設置・電気工事・保証が乗ってきます。

※中古は買っていないので、中古側の設置費が実際いくらだったかは出せません
この記事で、金額で示せない判断はここだけです。

うちが実際に払った97万9千円には、搬入・据付費38,889円が含まれています(運んで、置いて、電気や水につなぐ費用のことです)。
この項目が見積書に最初から入っていたことが、あとで業者を選ぶときに効いてきます。

そして、中古店より通販のほうが安いものもありました

さきほどの表に、キッチンエイドのミキサー69,080円(税込)がありました。
これは中古ではなく新品の値段です。

マカロン店の厨房の作業台に置かれた、赤いキッチンエイドのスタンドミキサー。手前の木製ラックにはラベルプリンターとキッチンスケールが並んでいる。
奥の赤いのが、楽天で買ったキッチンエイド(55,980円)

うちは結局、ミキサーだけ自分で買っています。
楽天で、55,980円でした(送料無料)。

ただし、同じ機種ではありません
値札のKSM150WHは容量4.8L、うちが買った9KSM95ERは4.28Lで、ひとつ下のクラスです。
お店が高かったのではなく、うちが小さいほうを選んだという話です。

機種/どこで見たか値段(税込)
KSM150WH(4.8L)/中古店の新品69,080円
9KSM95ER(4.28L)/楽天(うちが買った)55,980円

同じ「キッチンエイド」でも、容量がひとつ違うだけで1万3千円変わります。
「中古店だから高い・安い」ではなく、型番をそろえないと比べられないということでした。

お店で買うより、ネットのほうが安いこともあるんだ

品目によります。
だから1個ずつ見るしかないんですよね。

もうひとつ。
中古のスチームコンベクションオーブンは398,000円(税込)でした。
うちが新品で買ったオーブンは、税込にしても約364,800円
中古のほうが高いという逆転も起きていました。

ただしこれは、同じ機械の新品と中古を比べた話ではありません。
スチームコンベクションオーブンは蒸気も出せる上位の機種で、定価がそもそも違います。
それでも、中古で上位機種を買うより、新品で必要十分な機種を買うほうが安かった
ここでも効いていたのは「中古か新品か」ではなく、どの型番を選ぶかでした。

▼2社の見積もりを並べたら、同じ4品目で32万円の差。冷蔵庫の機種違いでした

新品にすると決めてから、2社に見積もりを出してもらいました。
ここが、この記事の本題です。

相見積もりというのは、同じ内容で複数の業者に見積書を出してもらって、並べて比べることです。
業者の探し方は、特別なことをしていません。「地元の地名+テナント+内装工事」でGoogle検索しただけです。
検索画面のスクリーンショットと手順は、7坪の内装工事は181万円だった話に載せています。

ただ、うちは厨房機器のために業者を探し回ったわけではありません
内装工事の見積もりを3社に出してもらったら、そのうち2社が厨房機器も扱っていたので、機器のほうもお願いしました。
この記事の「2社」は、その2社です。

先に中古店を見ていたので、値段の感覚は少しできていました
そして「工事と機器を同じ業者に頼めるかどうか」も、この時点で決まっていたことになります。
これがあとで効いてきます。

品目A社(契約した方)/税抜B社/税抜
冷凍冷蔵庫283,334円(パナソニック)605,000円(フジマック)
ミニデッキオーブン MBDO-5ME331,667円334,500円
オーブン架台62,556円46,000円
シンク38,445円(2層)54,500円(2層)
台下冷蔵庫137,667円(見積もりになし)
搬入・据付費38,889円(見積もりになし)
端数の値引き−2,558円
合計税抜890,000円
(税込979,000円)
税抜1,040,000円
(税込1,144,000円)

※B社の見積もりには台下冷蔵庫と搬入・据付費が入っていません
この記事の最後に「搬入・据付費が入っているか確認する」と書きますが、まさにその実例です。
※同じ4品目だけでそろえ直すと、A社716,002円/B社1,040,000円(いずれも税抜)で差は約32万円
その差のほとんどは冷凍冷蔵庫の機種の違いです。

ここから3つのことが分かりました。

①同じ型番なら、2社でほとんど値段が変わらない

ミニデッキオーブンは、2社とも同じ型番(MBDO-5ME)でした。
差は、わずか2,833円です。

つまり同じ機械を頼めば、どの業者でもだいたい同じ値段ということです。
「あそこは安い」「ここは高い」という話ではありませんでした。

②差がついたのは「どの機種を出してきたか」

いちばん差が出たのは冷凍冷蔵庫です。
A社は283,334円、B社は605,000円32万円の差がありました。

でもこれは値引き競争に負けたのではありません。
2社がまったく違うメーカーの、違う機種を提案してきただけです。

💡ここが業者選びの分かれ目

業者の差は「どれだけ値引きするか」ではなく、「どの機種を選んでくるか」で出ます。
だから見積書を見るときは、合計金額の前に、型番を見てください。

③1社が全部安いわけではない

オーブンの架台だけは、B社のほうが16,556円安かったです。
ただしこれも型番が違いました(A社はMBK-5M、B社はMBK-S5M)。
ここでも差を生んでいたのは値引きではなく、どの機種を出してきたかでした。

全項目で勝つ業者はいませんでした。
項目ごとに勝ったり負けたりします。

じゃあ、どうやって選ぶの?

▼工事が8万8千円高いほうを選びました

実は工事の見積もりも、同じ2社から取っています。

B社の工事見積は税込1,727,000円
対して、A社に払った内装工事は1,815,000円(税込)でした(内訳は7坪の内装工事は181万円だった話にまとめています)。

工事だけ見れば、B社のほうが8万8千円安かったことになります。

※B社の1,727,000円は見積の金額、うちの1,815,000円は工事が終わったあとの実額です。
まったく同じ条件の数字ではない点は、先に書いておきます。

えっ、高いほうを選んだの?

はい。理由はこれです。

💡なぜ高いほうを選んだか

トータルでいくらになるかで検討したからです。
機材の搬入や配線工事の日程など、一つの業者に任せるほうが日程的にもスムーズになると思いました。

機器はA社のほうが安いので、工事と機器を足すと逆転します。
そして厨房機器は、置くだけでは動きません。
電源も、給排水も、搬入の日程も、工事と連動するからです。

窓口が2つあると、そこの調整は自分でやることになります。
開業前のいちばん忙しい時期に、それは無理だと分かっていました。
結局、機器も工事も同じ業者にまとめました

部分で比べず、総額と手間で決めました

▼定価を見ても、意味がありません

業者から提出された見積書には定価も書いてありました。
並べてみると、こうなっていました。

品目定価払った額定価に対して
冷凍冷蔵庫1,159,000円283,334円24%
台下冷蔵庫563,000円137,667円24%
2層シンク76,700円38,445円50%
オーブン架台75,000円62,556円83%
ミニデッキオーブン398,000円331,667円83%

厨房機器の掛率とは?うちの見積書は24%〜83%でした

同じ1枚の見積書の中で、24%から83%までばらついています。
この「定価の何%で売るか」を、業界では掛率(かけりつ)と呼びます。
うちの見積書は、掛率24%〜83%だったわけです。

冷蔵庫は定価の4分の1になったのに、オーブンはほとんど下がりませんでした。
ここだけ見ると「冷蔵庫はうまく買えた」と思いますよね。

ところが、そうではありませんでした。

SRR-K961CSBとMBDO-5MEの今の値段を調べたら、逆でした

この記事を書くにあたって、同じ型番の現在の通販価格を調べました(2026年8月時点)。

品目うちが払った額(税抜)現在の通販価格(税抜)
冷凍冷蔵庫 SRR-K961CSB283,334円約246,700円
ミニデッキオーブン MBDO-5ME331,667円約327,587円

定価の24%まで下がった冷蔵庫のほうが、いまの通販価格より高かった。
一方で、ほとんど値引きされなかったオーブンは、通販価格とほぼ同じでした。

※比べているのは2022年に払った額と、2026年8月の通販価格で、4年の開きがあります。
2022年当時の通販価格は記録がないので、うちが高く買ったかどうかは分かりません。
ここで言いたいのは、掛率24%という数字が、その機械を安く買えた証明にはならないということです。

調べ方は簡単です。
Googleで型番をそのまま検索して、上位に出る業務用厨房機器の通販サイトの税抜価格を見るだけ
通販の値段には、送料・設置・保証が含まれていないのが普通です。
だから見積書が通販より数万円高くても、据付や保証が入っているなら、それは上乗せではなく中身の差です。

💡いちばん言いたいこと

値引き率は、業者の良し悪しでも、交渉の上手さでもありません。
その機種がどれくらい流通しているかで決まります。

だから比べるべきは「定価」ではなく、「型番で調べたいまの通販価格」です。

⚠️定価そのものも、動きます。

この2機種は、2022年から2026年で定価が17〜19%上がっていました
定価は上がったのに、実際に売られている値段は下がっている。それだけ「定価」が実態から離れた数字だということです。
うちの見積書の定価をそのまま、いまの見積書と比べないでください。

▼4年使った答え合わせ|要らなかったものは、ひとつもありません

2022年に買って、いま2026年です。
正直に書きますが、買わなければよかったものは、ひとつもありませんでした。

品目4年使った今
冷凍冷蔵庫(283,334円)いまも最高。同じ判断をします
ミニデッキオーブン(331,667円)いちばん使っている。増やしたいくらい
台下冷蔵庫(137,667円)問題なし
オーブン架台(62,556円)問題なし
2層シンク(38,445円)問題なし

購入したものはほんとに毎日使ってるよ

ここで、さっきの表をもう一度見てください。

いちばん値引きが効かなかったのが、このオーブンです。
83%までしか下がりませんでした。

💡値引き率と、満足度は逆でした

いちばん値切れなかった機械が、いちばん使っている機械でした。
逆に、定価の4分の1で買えた冷蔵庫は「あって当たり前」の存在です。

値引き交渉に時間を使うより、その機械を1日に何回使うかを考えたほうがよかったと思っています。

▼あとから足したものは、全部「家庭用」でした

開業のときは業務用で一式そろえました。
でもあとから買い足したものは、3つとも家庭用です。

買ったもの値段時期
キッチンエイド ミキサー55,980円2022年7月
アイリスオーヤマ 冷凍庫 175L48,260円開業後
simplus 食洗機(工事不要)29,999円2025年4月

とくにミキサーは、業務用にするか迷いませんでした。
理由がはっきりしています。

パティシエ時代に使ってた、使いやすいやつを選んだよ!

「業務用か家庭用か」ではなく、「使い慣れているかどうか」で選んでいました。

冷凍庫と食洗機も同じです。
どちらも工事が要らないものを、通販で買っています
あとから足すものは、工事を伴わないほうが動きやすいからです。

⚠️家庭用を店で使うことについて。

メーカーは「家庭用を業務で使うと、保証を受けられないことがある」としています。
うちはそれを承知のうえで、壊れたら買い替える前提で使っています。
同じようにする場合は、この点だけ知っておいてください。

うちがあとから買い足した3点です。どれも工事は要りませんでした。
※うちが買った9KSM95ER(4.28L)は終売のため、ブランド全体の検索結果です。上位モデルは価格がかなり上がるので、容量を見て選んでください。

▼見積書を受け取ったら、この5つを見てください

✅うちが4か月かけて分かったこと

  • 合計より先に、型番を見る
    ——差は値引きでなく機種選定で生まれます
  • 型番で、いまの通販価格を調べる
    ——定価と比べても意味がありません
  • 搬入・据付費が入っているか確認する
    ——入っていない見積は安く見えます
  • 1社が全部安いとは限らないので、項目ごとに見る
  • 工事と機器は分けずに、総額と手間で決める

中古を見に行くこと自体はおすすめします。
相場が体でわかるようになります。
うちも、あの1店に行かなければ、97万円が高いのか安いのか分からないままでした。

▼よくある質問(FAQ)

Q1. 厨房機器は全部でいくらかかりますか?

うちは7坪の菓子製造の店で、機器5点と搬入・据付費を合わせて税込979,000円(税抜890,000円)でした。
内訳は税抜で冷凍冷蔵庫283,334円、台下冷蔵庫137,667円、ミニデッキオーブン331,667円、架台62,556円、2層シンク38,445円、搬入・据付費38,889円、ここから端数の値引き2,558円が引かれています。
ガス機器やフライヤーは1台もない構成なので、飲食店の場合はこれより増えます。

Q2. 中古と新品、どちらが安いですか?

品目によります。
うちが見た中古店では冷凍冷蔵庫が99,000円でしたが2005年製でした。
一方でスチームコンベクションオーブンの中古は税込398,000円で、うちが新品で買ったミニデッキオーブン(税込約364,800円)より高かったです。ただしこの2つは別の種類の機械で、スチコンは蒸気も使える上位機です。
キッチンエイドのミキサーも、中古店の新品(4.8L)が税込69,080円、うちが通販で買ったもの(4.28L)が税込55,980円で、こちらは容量がひとつ下のクラスです。
どちらも「中古か新品か」ではなく、型番をそろえないと比べられないという話でした。

Q3. 中古をやめた理由は何ですか?

いちばん安かった中古の冷凍冷蔵庫が2005年製で、そこで手が止まりました。
そのうえで設置費や搬入の手間まで考えると、新品のほうがトータルで得だと判断したからです。
値札に書いてあるのは本体価格だけで、そこに運搬・設置・電気工事・保証が乗ってきます。
うちが払った979,000円には搬入・据付費38,889円が最初から含まれていました。

Q4. 見積書の定価は当てになりますか?

なりません。
うちの見積書では、定価に対する割合が品目ごとに24%から83%までばらついていました。
しかも定価の24%まで下がった冷凍冷蔵庫は、現在の通販価格246,700円(税抜)よりも高かったです。
ただしこれは2022年に払った額と2026年8月の通販価格の比較で、4年の開きがあります。
比べるべきは定価ではなく、型番で調べた現在の通販価格です。

Q5. 相見積もりを取れば安くなりますか?

同じ型番なら、ほとんど変わりませんでした。
うちが2社に出してもらったミニデッキオーブンは同じ型番で331,667円と334,500円、差は2,833円です。
金額差が出たのは冷凍冷蔵庫で、2社がまったく違うメーカーの機種を提案してきたためでした。
それでも相見積もりは取る価値があります。値引きではなく、機種提案の違いが見えるからです。うちはそれで32万円違いました。

Q6. 工事と機器は同じ業者に頼むべきですか?

うちは同じ業者にしました。
工事だけ見ると別の業者のほうが88,000円安かったのですが(相手は見積の金額、うちは工事が終わったあとの実額です)、機材の搬入や配線工事の日程を一つの業者に任せるほうがスムーズだと判断しました。
厨房機器は電源も給排水も工事と連動するので、窓口が分かれると調整を自分ですることになります。

Q7. ミキサーはなぜ家庭用にしたのですか?

妻がパティシエ時代から使っていて、使い慣れていたからです。
業務用か家庭用かではなく、使い慣れているかで選びました。
あとから買い足した冷凍庫と食洗機も家庭用で、どちらも工事が要らないものを通販で買っています。

Q8. 家庭用の機械を店で使っても大丈夫ですか?

メーカーは家庭用を業務で使うと保証を受けられないことがあるとしています。
うちはそれを承知のうえで、壊れたら買い替える前提で使っています。
導入する場合は、保証の扱いを確認したうえで判断してください。

▼まとめ|見積書は「合計」ではなく「型番」から見る

見積書を受け取ったら見るべき点をまとめた図解。合計より先に型番を見る、型番でいまの通販価格を調べる、搬入と据付が入っているか確かめる、一社が全部安いとは限らない、工事と機器は総額と手間で決める、の5項目のチェックリスト。
📝この記事のまとめ
  • 厨房機器5点で税込979,000円。決めるまでに4か月かけた
  • 中古が安いとは限らない。通販のほうが安い品目もあった
  • 同じ型番なら業者が違っても値段はほぼ同じ。差は機種選定で出る
  • 定価は当てにならない。型番でいまの通販価格を調べる
  • 工事と機器は分けずに、総額と手間で決めた
  • 4年使って、要らなかったものはひとつもない

4年前のうちは、見積書を前にして何も分かりませんでした。
だから中古店に行って、2社に見積もりを出してもらって、4か月かけました。

いま思うと、やってよかったのは「型番で調べたこと」です。
合計金額をにらんでいるだけでは、最後まで判断できなかったと思います。

値段より、何を何回使うかで選んだほうがいいよね

4年たっても、そう思いますね!

手元の見積書があるなら、いちばん高い品目の型番を、いま検索してみてください。
そこから、判断が始まります。

あとから足すなら、工事が要らないものが動きやすいです。
※どちらも家庭用です。保証の扱いは本文に書いたとおりです。

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いろはさん
兵庫県でマカロン専門店「いろはのおと」(https://iroha-no-oto.com/)を妻と2人で営む、個人事業主4年目の店主です。元メーカー勤務の非エンジニア。菓子の製造は妻(パティシエ)、私はEC・SNS・会計・事務まで裏方をひととおり担当しながら、AI(Claude Code)・個人事業主のお金・店舗運営のリアルを“エアプなし”で正直に発信しています。(FP2級・簿記2級/中小企業診断士は勉強中) 📣 記事の更新はXでお知らせしています → @irohanote168 をフォロー