📋 この記事からわかること
  • 怪しい人を見抜く7つの目印がわかる
  • 「楽に稼げる」が嘘な理由が腹落ちする
  • お財布を守る金額ラインがわかる
  • 信頼できる人を見抜く3つの目印がわかる
  • 勧誘をキッパリ断る方法が手に入る

「無料セミナーに行ったら、最後に55万円のオンラインスクールを勧められた」
「商工会で知り合った人から、SNSで稼ぐ方法のZoom相談に誘われた」
「フォロワー数十万人のインフルエンサーが、なぜか高額講座を売っている」
——個人事業主として独立したり、副業を始めたりすると、こうした“なんとなく怪しい話”が一気に増えます。

結論から書くと、楽にお金を稼ぐ方法は、絶対にありません。
あるのは、泥臭い地道な努力と、お客さんとの信頼の積み重ねだけです。

私(夫)は、兵庫県明石市で妻と二人、棒付きマカロン専門店「いろはのおと」を4年間営んでいます。妻はフランス留学経験のあるパティシエ、私は経理・SNS・ブログ担当という分担です。この4年間、ありがたい出会いと同じくらい、ヒヤッとする勧誘も受けてきました。さらに、2025年12月には関東経済産業局が(消費者庁長官の権限委任を受けて)、SNS活用ビジネスのオンラインスクール運営会社に対して行政処分(特定商取引法=通称「特商法」に基づく指示処分)を下したという発表もありました(正確には、消費者庁長官の権限委任を受けた関東経済産業局による2025年12月の処分)。長く事業を続けていた業者でも、行政処分の対象になることがあるのです。

この記事では、私が4年間、個人事業主として現場で見聞きしてきた「怪しい発信者」のパターンを7つに整理し、副業詐欺・情報商材で騙されないための見分け方をまとめます。煽りも、商材販売も一切ありません。同じように地道に頑張る個人事業主の方が、痛い目を見ずに済むことだけが目的です。

📗 こんな人に読んでほしい

  • 独立1〜2年目で、勧誘や情報商材に戸惑っている個人事業主
  • 副業を始めたばかりで、SNSで高額講座の広告をよく見かける人
  • 「楽に稼げる」系の発信に、なんとなく違和感を感じている人
  • 身近な人から勧誘されて、断り方に悩んでいる人

⚠️ こんな人は別記事へ

  • すでに高額契約を結んでしまい、法的対処を急いでいる人 → 消費生活センター(局番なし188・いやや!)
  • 具体的な税金・法律相談をしたい人 → 税理士・弁護士・司法書士など専門家へ
  • 確実に儲かる投資先を探している人 → 本記事はそうした情報を提供しません
  • すでに副業で月100万円以上稼げている人 → 本記事の対象読者ではありません

※本記事は税理士・弁護士監修ではありません。あくまで個人事業主としての一体験談・意見としてお読みください。具体的な法的対処は専門家にご相談ください。

独立してから、変なDMとかセミナーの誘いが急に増えた気がする…

わかる、私も4年でかなり遭遇したよ!
今日は実体験ベースで「これは逃げていい」って線をまとめますね🍭

▼そもそもなぜ「怪しい教材」は10〜100万円もするのか?

まず最初に、いちばん大事な「金額のからくり」から共有させてください。これを知っているだけで、勧誘されたときの心の揺れがかなり減ります。

観察:金額は「泣き寝入りしやすいライン」に集中しがち

怪しい高額教材の値段が、なぜ10万円〜100万円というレンジに集中するのか。これは偶然ではないと、私は4年間の観察で感じています。

仮にあなたが30万円の教材を契約してしまい、内容が伴わなかったとします。返金を求めて弁護士に依頼する場合、着手金・成功報酬・実費を合わせるとケースによっては被害額と同等の費用がかかることもあります(依頼内容や事務所によって大きく変わります)。つまり、勝っても手元にお金がほとんど残らないケースが起こりえます。なお、まずは無料の消費生活センター(局番なし188・いやや!)や法テラスに相談すれば、訴訟以外の解決方法も提示してもらえます。「正しい節税の知識」を身につければ怪しい教材に頼る必要はありません。副業の確定申告 初めての3ステップ|青色65万円控除のやり方で正規の節税ルートを紹介しています。

💡 金額設計のからくり
  • 〜5万円:「勉強代」として割り切りやすく、相談に踏み切る人が少ないゾーン
  • 10〜100万円:弁護士費用と相殺されやすく、泣き寝入りになりやすい絶妙な価格帯
  • 100万円超:被害金額が大きく、訴訟・行政相談に踏み切る人が増えるゾーン

※これは私の4年間の観察にもとづく見立てです。実際の行政処分は金額の大小ではなく、特商法違反の有無や適合性原則違反など「手口の悪質性」で判断されます。

「絶妙にギリギリ訴訟に持ち込みづらい金額」に設定する。これが、私が見てきた業者の共通点です。決して安いから良心的、というわけではないのです。

え、そんな計算で値段が決まってるの…?

もちろん全部の高額講座がそうとは言わないよ。
でも「なぜこの値段?」って疑問を持つだけで、判断がぐっと冷静になるんだ🍭

▼怪しい発信者の7つの見分け方

怪しい発信者の7つのパターン一覧 楽に稼げる連呼 失敗を語らない 高額バックエンド 限定煽り 顔経歴ぼかし 一次情報なし 質問はぐらかし
怪しい発信者の7つのパターン一覧(マカロン店主4年が出会ったケースから抽出)

ここからが本題です。私たちが4年間の中で実際に遭遇したり、近くの個人事業主仲間から聞いたりした「怪しい発信者の手口」を、7つのパターンに分けて整理します。個別の社名や個人名は一切出しません。あくまでパターンとして覚えてください。
※この章で出てくる「バックエンド」とは、最初は安く見せて、あとから本命の高額商品(30〜100万円コース等)を売る販売手法のことです。

パターン1:「無料」で引き込んで最後に高額講座へ誘導

もっとも典型的なのが「無料LINE登録」「無料動画講座5本」「無料セミナー」から入る型です。無料部分は丁寧で、有益な情報も混じっています。だからこそ「この人なら信頼できそう」と思ってしまう。

しかし、最後の動画やセミナー終盤で必ず「ここから先は10万円の本講座で」「先着20名のスクールへ」と誘導されます。無料部分が良質であることは、有料部分の品質を保証しません。

🚪 逃げ方
  • 無料セミナーは「最後に営業がある前提」で参加する
  • その場で契約しない。「家族と相談してから」で必ず一度持ち帰る
  • クロージング時に「24時間以内なら割引」と言われたら、99%怪しいと思ってOK

パターン2:HPリース契約・長期縛りで逃げられなくする

これは経済産業省も警告している手口です。「ホームページを作りませんか」「集客システムを導入しませんか」と勧められ、月額2万円程度のリース契約(5〜7年縛り)を結ばされるパターン。総額にすると120〜170万円になります。

経産省のPDFでも、「ホームページのリース契約を結ぶ前に、もう一度考えませんか?」として注意喚起が出ています。月額2万円×24ヶ月でも48万円、5年なら120万円。さらに恐ろしいのが、契約解除してもドメイン(HPの住所)が業者側に残り、人質状態になるケースです。

🚪 逃げ方
  • 「リース」「クレジット契約」という言葉が出たら即警戒
  • ホームページは月1,000円台のレンタルサーバー+自分で作れる時代
  • ドメインは必ず自分名義で取得(業者任せにしない)

ホームページ業者からの電話や営業、けっこう来るんだよね…。

わかる、私たちも開業届出した直後からすごかったよ。
基本「いまはそういうの全部お断りしてます」で大丈夫です🍭

パターン3:友人・知人経由のセミナー勧誘

「すごい人がいるから一緒にセミナー行かない?」
「私の人生変えてくれたメンターに会わせたい」
——これがいちばん厄介です。なぜなら、断ると人間関係にヒビが入るから。

本当に良いものなら、わざわざセミナーに連れて行く必要はありません。「この本おすすめだよ」と本を貸してくれるか、「このサービス使ってみたら」とURLを送ってくれるだけで十分です。「会ってから話す」を強要する時点で、対面でクロージングする前提になっています。

🚪 逃げ方
  • 「先に資料だけ送って」と言って、相手の反応を見る
  • 断られたら100%勧誘目的
  • 人間関係は大事だが、「その場で契約しない」線だけは守る(数日持ち帰る勇気が、関係も自分も守る)

パターン4:個別相談 → その場で高額契約

2025年12月に関東経済産業局から特定商取引法に基づく指示処分を受けた、SNS活用ビジネスのオンラインスクールの手口は、消費者庁の発表を読むと典型的でした。

無料の「ロードマップ作成会」などのオンライン相談 → Zoomや電話での個別面談 → 高額な契約を即時に迫る → 「お金がないなら消費者金融で借りればいい」と促す——という流れだったと報告されています。月5万円程度のアルバイト収入で他に財産のない18歳の学生に、消費者金融での借入と分割払いを勧めて、総額約77万円の契約を結ばせた事例があったとされ、顧客の知識・経験・財産状況に合わない無理な勧誘行為(専門用語で「適合性原則違反」)と認定されました。

🚪 逃げ方
  • 個別相談は「最後に営業」が前提だと割り切る
  • その場で契約しない。クレジットカードもスマホも触らない
  • 「消費者金融で借りればいい」と言われたら即離席

パターン5:「先着◯名」「100万→9万8千円」の割引演出

「定価100万円のところ、今日だけ98,800円」
「先着20名様限定」
「24時間以内に決めてくれた方だけ特典」。
これらは全部、心理学で「希少性の演出」と呼ばれる王道テクニックです。

本当に価値が100万円なら、わざわざ9万8千円まで割り引く必要はありません。最初から9万8千円が適正価格か、もしくはその価値もない、というのが本当のところです。

🚪 逃げ方
  • 「今だけ」「先着」「24時間以内」は全部演出だと知る
  • 本当に良い商品は来月買っても来年買っても良い
  • 急かしてくる商品は、急がせないと売れない商品

パターン6:「主婦でも簡単に月100万」型の不自然な成功例

「ワンオペ育児の主婦が、スマホ1台で月収100万」
「未経験から3ヶ月で月収50万」
——こうしたキャッチコピーが並ぶ広告は、まず疑ってください。再現性のない極端な成功例を、あたかも誰でも達成できるかのように見せる手法です。

私たちのマカロン店も、開業から月商が安定するまで数年かかりました。フランス留学経験のあるパティシエの妻がいて、それでも数年です。「誰でも簡単に」を本気で実現できる商売は、現実にはほとんど存在しません。

🚪 逃げ方
  • 「誰でも」「簡単に」「スマホ1台で」「未経験から」は全部赤信号
  • 成功者のバックグラウンドを必ず確認(次章で詳述)
  • 再現性のない事例を、自分の未来として重ねない

パターン7:紹介者ボーナス・MLM的勧誘・フォロワー買い疑惑

「人を1人紹介するごとに○万円バック」という構造は、MLM(マルチレベルマーケティング、いわゆるネットワークビジネス)と本質的に同じです。商品そのものが売れて成り立つビジネスではなく、「人を引き込むこと」で利益が出る仕組み。

また、SNSアカウントでフォロワーが急激に増えている、コメント欄に毎回「神!」「人生変わりました!」のような定型文が並ぶ——これらはフォロワー購入や、サクラ運用の典型サインです。

🚪 逃げ方
  • 「紹介すれば紹介料」が出る仕組みは、商品ではなく勧誘で稼ぐ構造
  • コメント欄が薄っぺらい絶賛で埋まっているアカウントは要警戒
  • フォロワー数より普段の発信の中身を見る

7つ並べると、自分が「あ、これ当てはまる…」っていうのが結構あったよ…。

気づけた時点で半分以上勝ちだよ。あとは「なんとなく違和感」を信じて、足を止める勇気だけですね🍭

▼「誰でも稼げる」が成立しない理由|参入障壁と賃金の関係

もう少し論理的な話をします。なぜ「誰でも簡単に稼げる」は嘘なのか。社会学では「マックジョブ」(マニュアル化された誰でもできる仕事を指す言葉)と呼ばれる労働の分類があります。そして参入障壁が低い仕事ほど賃金が低いというのは、労働経済学のごく一般的な原理(補償賃金格差・人的資本論などで説明される考え方)です。

専門性が高い仕事ほど報酬が高い、当然の原理

弁護士・医者・パイロットは、なぜ高収入なのか。誰でもできる仕事ではないからです。難関資格、長い研修、専門知識——これらの参入障壁の高さが、報酬の高さに直結します。

逆に、マニュアル化された「誰でもできる仕事」(マックジョブ)は、参入障壁が低いので時給が低く抑えられます。これが市場の基本原理です。

「誰でも稼げる」が10万円なら、それは「教材販売で稼ぐ仕組み」

では「誰でも稼げる副業」を10万円で売っている人は、何をしているのか。答えはシンプルで、その人が稼いでいるのは「その教材を売ること」自体です。教える内容で稼いでいるのではなく、教える行為で稼いでいる。

🧠 論理矛盾を見抜く
  • 本当に簡単に稼げる商売なら、その人は黙って自分でやっている
  • 商材化された時点で「教えることが本業」と判断していい
  • 本当に再現性のあるノウハウは、無料の書籍やブログでも十分手に入る

これは怒っているのではなく、純粋に経済学的な構造の話です。「誰でも稼げる」と「10万円する」は、本来両立しません。両立して見えるとしたら、それは演出されたフィクションです。

▼5万円・10万円ライン|金額が判断軸になる理由

怪しい教材の金額ピラミッド 5万円ゾーン 10〜100万円ゾーン 100万円超ゾーンの3段階
怪しい教材の金額ピラミッド|5万・10〜100万・100万超の3段階

「金額」も、いい判断軸になります。私たちが自分なりに作っているラインを共有します。

5万円までは「学びの投資」として割り切る

書籍・有料note・単発のオンライン講座など、5万円未満であれば「外れても勉強代」と割り切れる範囲です。実際、私たちも5,000円〜数万円の有料教材で学んできました。良いものもありましたし、ハズレもありました。それでも「経験値」として残ります。

10万円〜は「冷静になるライン」

10万円を超えたら、いったん必ず立ち止まる。これは私の中での絶対ルールです。なぜなら、前章で書いた通り10〜100万円のレンジは「裁判を起こしてもペイしない」ように設計されているからです。

💰 金額別の判断軸
  • 〜5万円:失っても痛くない範囲。学びの投資としてOK
  • 5〜10万円:1週間悩む。販売者の素性・実績を徹底調査
  • 10万円〜:原則やめる。やるなら家族と相談・契約書精読
  • 100万円超:個人事業主が単独で出す金額ではない。金融機関融資レベル

本当に必要な学びなら、まずは数千円の書籍を10冊読む方が、はるかに効果的です。10万円あれば書籍100冊買えます。「10万円の講座1本 vs 書籍100冊」、私なら迷わず後者を選びます。

そっか、本100冊なら確かに人生変わるレベルで知識つくね!

10万円の講座で得られることは、たいてい同じ分野の書籍5冊で網羅できることが多いよ。先に本屋さん行きましょう🍭

▼マカロン店主だから言える「バックグラウンド」の話

ここで、ちょっと身近な例えをさせてください。私たちのマカロン店を題材に、「再現性」の正体を考えます。

もし私が「誰でも稼げるマカロン屋さん講座」を売ったら?

仮に私が「個人事業主夫婦が4年で月商◯◯万円達成!マカロン専門店の作り方講座 30万円」を売ったとします。買ってくれた人は、私と同じ結果が出せるでしょうか。

答えはノーです。なぜなら、私たちの店の中身を支えているのは、フランス留学経験+有名ホテル経験を持つパティシエの妻だからです。そのバックグラウンドを切り離して、講座のノウハウだけ真似しても、同じマカロンは焼けません。

🍪 再現できないものリスト
  • 妻のフランス留学・有名ホテルでの修業経験
  • 明石という土地柄・地域の顧客層
  • 夫婦で役割分担(経理+ブログ=夫/製造=妻)できる関係性
  • 開業前の貯蓄・家族の理解・タイミング

成功者の「バックグラウンド」を必ず見る

私たち夫婦も4年間、規模を追わずに地道に続けてきた経緯を【店主4年】個人事業主のまま|法人化しない4つの本音理由に書いています。「成功者の生存バイアス」を相対化する材料として一読を。

これは、すべての発信者・教材販売者についても同じです。フォロワー10万人のSNS発信者が「誰でも10万フォロワーいけます」と言っていても、その人がどうやって最初の1,000人を集めたか——出身大学、人脈、たまたまバズった偶然、芸能人の知り合い——が一次情報として語られないなら、再現性はゼロに近いと考えていいです。

「結果」だけを見ない。「結果に至った前提条件」を見る。これが、騙されないための大原則です。

なるほど…!結果だけ見て真似しても、土台が違うんじゃ意味ないよね。

そう。だから「前提条件」を語らない発信者は信用度が下がる、っていうのが私の基準なんだ🍭

▼本物の発信者を見分ける3つのシグナル

本物の3シグナル と 怪しい7パターン 比較まとめ図解
本物の3シグナル vs 怪しい7パターン|判断軸まとめ

では逆に、信頼してもいい発信者の見分け方は何か。私が4年間で見つけた「3つのシグナル」を共有します。

シグナル1:失敗を語っている

成功例だけを並べる発信者は、私の中ではほぼ全員アウトです。実際にやってきた人は、必ず失敗のリアルを持っています。「最初の半年は売上ゼロだった」「広告費を10万円溶かした」「身内に反対された」——こうした泥臭い話を出せる人は、本当に現場にいた人です。

シグナル2:一次情報で語れる

「私の場合は」「うちの店では」「私が試した結果」——主語が自分になっていて、具体的な数字・写真・スクショで裏付けられる発信者は信頼できます。逆に、「みんな言ってる」「業界では常識」など主語がぼやけている発信は、二次情報の使い回しの可能性が高いです。

シグナル3:バックグラウンドが見える

なぜその人がそれを語れるのか、根拠が見える発信者。たとえば「税理士だから経理が語れる」「10年マカロン作ってるから焼き方が語れる」「IT企業で10年勤めたからWebが語れる」——この「なぜあなたが?」に答えられる人は本物です。

✅ 信頼できる3シグナル
  • 失敗を語る:泥臭い実体験が出てくる
  • 一次情報のみ:「私の場合」と語れる
  • バックグラウンドが見える:なぜその人が言えるのか説明できる

逆に「使えない判断軸」も知っておく

世間でよく「信頼の指標」と言われているけれど、私の体感ではあまりアテにならない判断軸もあります。先に知っておいてください。

⚠️ アテにならない判断軸

  • 継続3年以上だから安心 → 長く続けてきた人でも、最後の最後で大きい商材を売る人はいる
  • 顔出し・本名出しだから安心 → 顔出ししても売る人はいる。最近は俳優を雇ってCMを打つ業者もある
  • 有名人とのコラボがあるから安心 → 2025年の行政処分事例の通り、コラボや広告を打っていても処分される
  • フォロワー数が多いから安心 → 購入できる時代

「分かりやすい指標」ほど、業者側も知っていて対策しています。だからこそ、上の3シグナル(失敗・一次情報・バックグラウンド)のような「演出しづらいもの」で判断する必要があるのです。

顔出ししてれば大丈夫って思ってた…。CMで俳優使うとか、もう何を信じればいいの。

大丈夫、失敗談・一次情報・バックグラウンドの3点セットを必ず探す癖をつければ、ぐっと精度上がるよ🍭

結局、誰の話を信じればいいの…?

私の話も含めて、情報源を1つだけに頼らないことが、いちばんの判断軸だと思ってます。読者の方の不利にならないよう書いてますが、これも一人の店主の見方。気になる項目はぜひいろんな角度で他の情報源とも見比べてくださいね🍭

▼成功例の「個人差」と再現性のなさを理解する

もうひとつ、忘れがちな大事な話があります。それは「お金を稼ぐ」という行為は、もともと個人差がきわめて大きいということです。

同じ「マカロン専門店」を3組の夫婦が開業しても、3年後の売上は全然違うはずです。立地、人脈、本人の体力、家族の理解、運の良さ——変数が多すぎて、誰かの成功をそのままコピーすることは原理的に不可能です。

だから、教材販売者の「私はこのやり方で月100万稼ぎました」が仮に本当だったとしても、あなたが同じやり方で同じ結果になる保証はゼロです。その人の前提条件(バックグラウンド)が違うから。

🧩 再現性の正体
  • 成功は「ノウハウ × バックグラウンド × タイミング × 運」の掛け算
  • ノウハウだけ買っても、残りの3要素は再現できない
  • だから「真似すれば必ず稼げる」は構造的にあり得ない

これを理解しておくと、「あの人が稼げたなら自分も…」という焦りから、ふっと自由になれます。比べるべきは他人の成功例ではなく、昨日の自分です。

▼よくある質問Q&A

Q1:教材を売っている人は全員怪しいんですか?

いいえ、全員ではありません。書籍・有料note・適正価格のオンライン講座などには、本当に価値のあるものもたくさんあります。判断軸は「金額」「販売者のバックグラウンド」「失敗談を語っているか」の3つです。1冊1,500円の本を買うことと、55万円の講座を契約することは、まったく別物として考えてください。

Q2:無料セミナーは全部押し売りなんですか?

すべてではありませんが、「最後に有料商品の案内がある」前提で参加するのが安全です。商工会や自治体が主催する完全無料のセミナーは比較的安心ですが、個人や民間企業の無料セミナーは、ほぼ100%バックエンド商品があると思って臨んだ方がいいです。その場で契約しないルールを徹底すれば、参加自体は学びになることもあります。

Q3:すでに高額講座を払ってしまった場合、どうすればいい?

まずは消費生活センター(局番なしの188、いやや!)に電話してください。契約タイプによってクーリングオフ期間は変わります:
8日以内:電話で勧誘された契約・訪問販売・エステや語学教室などの長期契約
20日以内:マルチ商法(連鎖販売取引)や内職商法
期間内なら無条件で解約できるケースもあります。期間を過ぎていても、契約方法に問題があれば取り消せる可能性があります。また、消費者ホットラインの相談は無料です。1人で抱え込まず、まず相談してください。記事中の情報だけで自己判断せず、必ず専門機関に確認してください。

Q4:商工会経由の紹介でも怪しい勧誘ってあるんですか?

残念ながらあります。商工会・商工会議所は登録すること自体は良いことが多いですが、登録名簿が業者リストとして使われるケースもゼロではありません。「商工会で名前知ってます」「商工会の◯◯さんからの紹介で」と言われても、内容は別物として判断してください。紹介経路の信頼性と、商品の信頼性は別物です。

Q5:「年商◯億」を謳う人は信頼していい?

年商と利益は別物です。年商10億でも、原価・人件費・広告費を引いた利益は数百万円かもしれません。また、「年商」の数字自体が検証不可能な自己申告のことも多いです。年商の大きさより、その人が普段どんな発信をしているか・失敗を語れるか・バックグラウンドが具体的かを見てください。年商の大きさに惹かれて契約するのが、いちばん危ないパターンです。

▼まとめ|副業詐欺の見分け方は「楽に稼ぐ方法はない」と知ること

💡 怪しい教材に払う前に

10万円の情報商材に手を出す前に、無料で使える公的サービスから始めるだけで、年最大65万円の青色申告控除など正規の節税メリットが手に入ります。すべて無料で完結します。

  • 税務署の無料相談:管轄税務署で予約(電話確認可)
  • 商工会・商工会議所の無料経営相談:地域の経営指導員に相談できる
  • 国税庁HPから開業届・青色申告承認申請書をDL:もちろん無料(店主4年が実体験で書いた開業届の作り方記事もあわせて参考に)
  • 入力ミスが不安な人向けの無料ツール:例としてマネーフォワード開業届(質問に答えるだけで書類が完成・無料・5分。書類だけ作って自分で提出すればOK)

※税理士・弁護士監修ではなく、店主4年の実体験です。実際の申請は税務署HPの一次情報もあわせてご確認ください。最後のツールはアフィリエイトリンクですが、紹介料はサイト運営に充てられ、ユーザーの料金が上がることはありません。

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長い記事を最後まで読んでくださって、本当にありがとうございます。最後に、私がいちばん伝えたいことを書かせてください。

💛 いちばん伝えたいこと
  • お金を払ったからといって、稼ぐ能力は身につきません。
  • 楽にお金を稼ぐ方法は、絶対絶対ありません。
  • あるのは、泥臭い地道な努力と、お客さんへの信頼の積み重ねだけです。
  • 楽な方法を見つけるより、まず自分が他人に何ができるかを考えることから始めてください。

私たちもマカロン店を始めて4年目、毎日新しい課題が出てきます。それでも、目の前のお客さんに1本ずつマカロンを手渡し、SNSに1投稿ずつ写真を上げ、ブログに1記事ずつ言葉を残す——この地道さの先にしか、信頼も売上も生まれないと体感しています。

もし同じように「情報商材や副業詐欺で痛い目を見たくない」「地道に自分の商売を続けたい」と考えている個人事業主の方がいたら、この記事がほんの少しでもお守りになれば嬉しいです。同志として、一緒にゆっくり進んでいきましょう。

「楽な方法を探すより、自分が何できるか考える」
——この記事の全てだね。

これだけ覚えて帰ってくれたら、今日の記事はもう大成功です。
一緒にコツコツ頑張りましょう!

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いろはさん
兵庫県で マカロン専門店「いろはのおと」 (https://iroha-no-oto.com/)を経営しながら、 ひとりで事業を回すための IT・業務改善・数字まわりを日々試行錯誤している個人事業主です。 個人事業主として4年目です。 製造・販売だけでなく、 ECサイト運営、SNS運用、会計、事務作業まで、 開業当初からほとんどを自分で行っています。