領収書の整理、もうやめました|店主4年が”ためない・撮る・捨てる”に行き着いた話【2026】
- レシート整理が「ためない・撮る・捨てる」だけでラクになる
- 紙の領収書を捨てていいか、もう迷わなくなる
- 「カード払い」にすると経理がぐっと楽になる理由がわかる
- 確定申告の前に、あわてなくてよくなる
- 整理が苦手な人でも、ずっと続けられる
レシートが財布の中でくしゃくしゃ。引き出しには領収書の山。
「確定申告の前にまとめてやろう」と思って、毎年その時期に地獄を見る——。
100均で領収書ファイルを買って、月別に分けて、几帳面に貼って……正直、続いたことが一度もありません。気づけば、いつも領収書の管理がカオスになっていました(笑)
わかる…私、確定申告の前に毎年レシートの山と格闘してるよね
だよね(笑)。だから私は領収書管理であるルールに気づけました!
マカロン店を始めて4年。会計を3年以上、自分でやってきて、私がたどり着いた結論はこれです。
領収書の整理は、頑張らない。「ためない・撮る・捨てる」だけ。
整理術を増やすのではなく、整理する対象そのものを減らす。この記事では、非エンジニアのマカロン店主が実際にやっている”消耗しない”レシート管理を、正直に全部公開します。
※私は税理士をつけず、自分で確定申告しています。「これが唯一の正解」ではなく「私はこうしてラクになった」という一例として読んでください。お金まわりの最終判断は、必ずご自身と税理士・国税庁の情報でご確認を。
- 電子帳簿保存法:紙の書類を「データで保存してOK」と認めるルール
- スキャナ保存:紙のレシートをスマホなどで撮って、データとして保存すること
- 適格請求書(インボイス):消費税の計算に使える、決まった項目が書かれた領収書・レシート
- 仕入税額控除(しいれぜいがくこうじょ):消費税の計算で「払った消費税」を差し引ける仕組み
- 現金出納帳(すいとうちょう):現金の出入りを記録する帳簿
- 青色申告:きちんと帳簿をつけると、税金が安くなる申告のやり方
- 証憑(しょうひょう):取引があった証拠になる書類(レシート・領収書など)
▼なぜ「領収書の整理」は一生終わらないのか
封筒に入れる、ノートに貼る、月別ファイルに分ける——。どれも”正しい”整理法に見えます。でも、続かない。なぜか。
理由はシンプルで、「あとでまとめてやる」前提だからです。
- レシートを財布や引き出しに”とりあえず”ためる
- 数が増えるほど、手をつけるのが億劫になる
- 確定申告前に一気にやろうとして、量に押しつぶされる
いちばん地獄なのが、確定申告の直前です。ためこんだレシートを前に「あれ、これもう記帳したっけ…?」と記憶があいまいになる。二重に計上したら怖いので、結局1件ずつ帳簿と突き合わせ——気づけば半日が消えていました。
つまり、「ためてから整理する」という発想そのものが挫折の原因なんです。だったら——ためなければいい。整理する対象を、そもそも作らなければいい。
(すでに山がある人へ)いま溜まっている分は、完璧に分類しようとしないこと。古い順に「撮る→捨てる」を流すだけでOKです。1日10枚でも、2週間あれば片付きます。
▼店主4年の結論=たった3ルール

①ためない(カード払いで紙を出さない)
私は経費の支払いを、できるだけクレジットカード払いにしています。カード払いなら使った記録がそのままデータで残るので、紙の領収書をもらいません。
マネーフォワード クラウドにカードを連携しておくと、使った明細が自動で取り込まれます。そもそも紙が発生しない=整理する物がない。これが一番ラクです。(私が使っているのはマネーフォワード クラウドです)
※注意:カード会社の利用明細は、消費税の「インボイス(仕入税額控除)」には使えません。消費税が関わる方は、お店のレシート・適格請求書を残すのが原則です(後述します)。
②撮る(現金払いはアプリでレシート撮影)
どうしても現金で払う場面はあります。そのときは、受け取ったレシートをその場か、その日のうちに、マネーフォワードのレシート撮影機能でパシャっと撮る。ポイントは「あとで」にしないこと。財布に入れた時点で、もう半分忘れます(笑)。
③捨てる(撮ったら、紙は処分)
撮影してデータになったら、紙の領収書はその場で処分します。
「え、捨てて大丈夫?」と思いますよね。ここは次の章でちゃんと線引きします。
▼私の最大の敵は「現金取引」だった

ここが、4年やってきて一番伝えたい本音です。キャッシュレスを徹底してから会計がラクになった理由——裏を返せば、現金が全部の面倒の元凶でした(あくまで”経理処理の面で”の話で、現金で買ってくださるお客様はありがたい存在です)。現金取引で、私が実際に困ったことはこの4つ。
現金ってなにがそんなに大変なの?
それがね、地味に4つあって——。
- 仕訳が大変:カードなら自動で取り込まれるのに、現金は1件ずつ手で記録しないといけない
- ヌケモレが発生する:レシートのもらい忘れ・撮り忘れ。あとで「この出費なんだっけ?」が必ず起きる
- 現金出納帳の金額が合わない:手元の現金と帳簿がズレる。原因探しで時間が溶ける
- 落とす・盗まれるリスク:物理的に現金そのものが消える可能性がある
だから私は、「払うときも、もらうときも、できるだけ現金を使わない」を徹底するようになりました。レシート整理のコツは、整理術ではなく現金を減らすことだったんです。
▼「紙を捨てていい」の線引き(ここだけ要確認)
⚠️ここは税金の核心なので慎重に。以下は2026年時点で私が調べ、実践している範囲の話です。最終判断は必ず国税庁の情報・税理士にご確認ください。

紙の領収書は、原則”捨てていい”時代になった
2022年1月の電子帳簿保存法の改正で、スキャナ保存の事前承認制度と適正事務処理要件が廃止され、要件を満たして電子化すれば、紙の原本は破棄してOKとされています(国税庁)。マネーフォワードのレシート撮影は、このスキャナ保存に対応する機能です。だから「撮ったら捨てる」が成り立ちます。
ただし、スキャナ保存には解像度などの要件があります。私はそれに対応したマネーフォワードの機能で撮っているので捨てられますが、手持ちのカメラで撮って捨てるだけでは要件を満たさない場合があるので注意してください。
※2024年1月からは、メールなどで受け取った”電子取引データ”はデータのまま保存が必須になりました(紙保存の廃止)。これは”紙のレシートをスキャンして捨てる”話とは別の改正です。
でも私は、高額な領収書だけ”念のため”紙も残しています(正直)
ルール上は捨ててOK。でも、高額な領収書(私の感覚で、数万円以上のもの)は、一応、紙も残しています。明確な基準があるわけじゃなくて、理由は単純に……不安だから(笑)。金額が大きいものは念のため、というだけです。自分が安心できるラインで決めていいと思っています。
残すと決めた紙は、分類しないで「年度ごとに封筒1つにポイ」でOK。きれいに分ける必要はありません。データのほうはマネーフォワードに入れっぱなしで、7年の保管も自動で残ります。
カード明細は”経費の記録”には使えるが、消費税は別
私はカード払いを明細で管理していますが、注意点があります。カード会社が発行する利用明細は、消費税の「適格請求書(インボイス)」には該当しません——これは国税庁もはっきり示しています。
- 所得税の経費を記録する用途:カード明細+利用内容でOK(私はこの運用)
- 消費税の仕入税額控除が関わる場合:お店のレシート・適格請求書が原則必要
なので、消費税が関係する方は、カード払いでもお店のレシートは残すのが安全です。自分が「消費税が関わる人(課税事業者)」かどうかは、インボイス(適格請求書発行事業者)の登録をしている/2年前の売上が1,000万円を超えているかが目安です(迷ったら税理士・国税庁へ)。
※ちなみに「少額特例」もあります。2年前の売上が1億円以下などの事業者なら、税込1万円未満の支払いはレシートがなくても帳簿づけだけで仕入税額控除OK(2029年9月末まで・条件あり)。少額の経費は、そこまで神経質にならなくて大丈夫です(最終的な適用可否は税理士・国税庁で確認を)。
保管が必要な期間も一応
領収書などの書類は、青色申告で原則7年(前々年の所得が300万円以下なら、領収書などは5年)、白色申告で5年の保管義務があります(国税庁)。「捨てる」というのは”電子化したうえで紙を処分する”という意味で、データはちゃんと残します。
参考(国税庁の一次情報):電子帳簿保存法関係/帳簿・記録等の保存・青色申告/クレジットカード会社による請求明細書が請求書等に該当しないこと。
▼ありがちな疑問に答えます
現金を使ったレシート撮り忘れたらどうするの?私ぜったいやりそう…
わかる(笑)。だから私は「その日のうちに撮る」を習慣にしてるよ。一日でも置くと忘れるから、もう財布にレシートを”入れない”のが正解。
紙、ほんとに捨てて平気なの?
あとで怒られない…?
2022年の法改正で、ちゃんと撮って電子で残せば原則OKになったの。ただ私も全部は強気になれなくて、高額なやつだけ念のため紙も残してる。不安なラインは人それぞれでいいと思うよ。
カードの明細だけじゃダメなときもあるの?
所得税の経費としては明細でいけるんだけど、消費税のインボイスにはカード明細は使えないの。そこが関わる人はお店のレシートを残してね。心配なら税理士さんに一回聞くのが確実だよ。
▼私が使っている道具(実際に使っているものだけ)
- マネーフォワード クラウド確定申告:カード・口座を連携して明細を自動取り込み+レシート撮影。私の会計の土台です。
- タックスナップ:会計ソフトで挫折しかけた時期に出会い、今も年1回の税務チェックに使っているスマホ完結のアプリ。
- Airレジ×マネーフォワード連携:店舗の売上を自動で会計へ。現金管理を減らす土台になります。
道具は”主役”ではありません。ためない・撮る・捨てるを支える脇役として使っています。
▼よくある質問
領収書は何年保管すればいいですか?
青色申告で原則7年、白色申告で5年の保管義務があります(国税庁)。電子化した場合も、データは同じ期間残します。
レシートをなくしてしまったら経費にできませんか?
カード明細や出金の記録など、支払いの事実がわかるもので補える場合があります。ただし扱いはケースによるため、税理士・国税庁の情報でご確認ください。
現金出納帳はつけないとダメですか?
現金で事業の取引をするなら必要になります。だからこそ私は現金取引そのものを減らして、管理する手間を小さくしています。
スマホで撮った領収書だけで確定申告できますか?
はい、スキャナ保存の要件を満たして電子化すれば、紙の原本がなくても問題ないとされています(2022年改正・国税庁)。私はマネーフォワードのレシート撮影でデータ化し、紙は処分しています。ただし要件を満たす運用が前提なので、不安な点は税理士・国税庁でご確認ください。
▼まとめ|整理を頑張らないのが、いちばんの整理術

領収書の整理は、頑張るほど終わりません。だから私は「整理する」のをやめて、ためない・撮る・捨てるに切り替えました。
- カードで払って、紙を発生させない
- 現金のレシートはその日に撮る
- 撮ったら捨てる(高額分だけ念のため残す)
- そして何より、現金取引そのものを減らす
これだけで、確定申告前の地獄がなくなりました。「整理が苦手」なあなたほど効果があるはずです。
まず今日、財布やレジ袋に入っているレシートを1枚だけ撮ってみてください。それだけで「ためない」の第一歩が踏めます。完璧じゃなくて大丈夫。私も、そこから始めました。
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