「お菓子のネット販売って、実際のところ儲かるんだろうか」
「材料費と送料を引いたら、手元にいくら残るんだろう」
「始めてはみたけど、このまま続けていいのか分からない」

ネットで見かけるのは、うまくいった話ばかりですよね?
「開設1ヶ月で完売しました!」
「ネットショップで月商100万円!」
——そういう投稿を見るたびに、注文が来ない日の自分がちょっとしんどくなる。

こんにちは。兵庫県明石市で、夫婦で棒付きマカロン専門店を営んでいるいろはです。
実店舗と並行して、ネットショップ(ネット販売)を4年運営してきました。

先に、いちばん言いにくいことから書きます。

うちのブログには、1ヶ月で3,622人の方が来てくれました。
そこから商品を買ってくれた人は、0人です(!?)。

見間違いではありません。ゼロです。
「アクセスがあれば売れる」と思っていた自分に、いちばん見せたい数字がこれでした。

※これは「ブログを書いても無駄」という話ではありません。
来てくれた人と、買いたい人が別だった——その話をこれからします。

えっ、そんなに来てるのに0人!?
それはさすがに、なんかバグってるんじゃ…

私も最初はそう思いました。でも何度数え直しても0でした。
この記事は、その「なんで?」を分解していく話です。

ただ、この記事は「儲かりませんよ、やめましょう」という話ではありません。
「あなたの場合は儲かるのか」を、自分で計算できるようになるための記事です。

⚠️先にひとつだけ。この記事ではうちの売上金額・利益率は出しません
代わりに、誰でも自分の数字を当てはめて計算できる形でお渡しします。
そのほうが、うちの金額を知るより役に立つはずです。

📋この記事からわかること
  • 「アクセスがあれば売れる」が成り立たない理由がわかる
  • ✅注文1件で手元にいくら残るかを計算できる
  • 「月◯円ほしいなら何件売るか」が自分で出せる
  • ✅お菓子ならではの3つの壁(送料・温度・許可)がわかる
  • 続けるか、値段を変えるか、やめるかの判断基準が手に入る
  • ✅始めるならどこから手をつけるかが決まる

なお、この記事は「儲かるのか」に絞っています。そもそも何から始めるのかを知りたい方は、先にお菓子のネット販売の始め方をどうぞ。

✅この記事が向いている人

  • お菓子のネット販売を始めるか迷っている人
  • 始めたけれど「思ったより残らない」と感じている人
  • 雰囲気ではなく数字で判断したい人

🙅向いていない人

  • 短期間で大きく稼ぐ方法を探している人(この記事にはありません)
  • 許可の取り方だけ知りたい人(→菓子製造業許可の取り方へ)

▼先に結論|「作れば売れる」も「集めれば売れる」も成り立ちませんでした

結論から先に書きます。

お菓子のネット販売は、「作って並べれば売れる」ものではありません!
そして「人を集めれば売れる」ものでも、ありません。

理由をひとことで言うと——
「読みに来た人」と「買いに来た人」は、別の人だったんです。

では儲からないのかというと、そうとも言い切れません。
続けられる形は、たしかにあります。
ただしそれは、始める前に電卓を叩いておかないと見えてきませんでした。

この記事では、その電卓の叩き方をまるごとお渡しします。

▼この記事の「儲かる」を、先に決めておきます

「儲かる」は人によって指すものが違います。
ズレたまま読むと話が噛み合わないので、前提をそろえます。

言葉この記事での意味
売上お客様が払った金額。ここから何も引いていない
手残り売上から材料費・容器代・手数料・送料を引いた額
(人件費と税金は引かない)
月の残り手残りの合計から月々の固定費を引いた額
(この記事だけの言い方です)
この記事で扱うのは「手残り」と「月の残り」の2つです。税金は含みません。

大事なのは、「売上が◯万円ありました」は、儲かった話ではないということです。
売上100万円でも手残りが5万円なら、それは5万円の商売です。

💡ここだけ覚えて
  • 売上を見て喜ばない。見るのは手残り
  • 手残りには自分の人件費が入っていない。「手残りが出た=時給が出た」ではない
  • 単位は「1注文」でそろえる。送料も梱包も手数料も、注文ごとにかかるから

人件費を引かないの?
それってちょっとズルくない?

鋭いです(笑)。自分の給料をいくらに置くかは、人それぞれなんですよね。
だからまず誰でも同じように出せる「手残り」で並べて、そのあと「これ時給いくら?」を確かめる順番にしています。

▼実話|3,622人が来て、買ったのは0人でした

2026年7月、うちのネットショップに来た人を1ヶ月ぶん調べました。

どこに来たか来た人数買った人
ブログ記事3,622人0人
トップページ574人3人
2026年7月の実測(自動巡回プログラムなど、人ではないアクセスを除いた数字)

ブログ記事には全体の8割以上が来てくれました。それでも購入は0人。
いっぽうトップページに来た574人からは3人が買ってくれました。人数は6分の1しかないのに、です。

⚠️先に言っておくと、これは「ブログでは売れない」という話ではありません
うちのブログが買う目的ではない情報記事中心だった、というだけです。
「お菓子のギフトを探している人」が読む記事を書いていたら、同じ3,622人でも結果はまったく違ったはずです。

えー!
じゃあお店のブログ書いてる意味なくない…?

私も一瞬そう思いました。でもこれ、ブログが悪いんじゃなくて「来ている人が違う」だけなんです。

どうしてこうなったの?

うちのブログで人気の記事は、こういうものです。

🏪お店のブログで読まれているもの
  • 「Canvaでお店の看板を自作する方法」
  • 「明石のお土産を探している人向けの記事」
  • 「オーダーケーキの価格ガイド」

読みに来ているのはデザインを作りたい人調べものをしている人
いま冷凍マカロンを注文したい人ではありません。

逆にトップページに来る人は、すでに店を知っていて買う気で来ている
だから少人数でも注文になりますね。

この数字で言えること・言えないこと

ここは正直に線を引いておきます。

内容
言えること買う気のない人を何人集めても、注文にはつながらない
人数と売上は別物だった
言えないこと「ブログでは売れない」「お菓子のネット販売は売れない」
これはうちの1ヶ月・1店舗の結果
しかもうちのブログは情報記事が中心という事情もある
同じことをしても、同じ結果になるとは限りません

たとえば「お菓子のギフトを探している人」が読む記事を書いていたら、結果はまったく違ったはずです。
問題はアクセスの数ではなくどんな人が来ているか、でした。

▼お金の流れ|注文1件で、何が引かれるのか

では実際に、注文が1件入ったとき何が起きるのかを分解します。

注文1件のお金の流れを示した図解。商品代と受け取った送料を足した注文合計から、材料費・容器と包装・決済手数料とサービス利用料・実際にかかった送料を順に引くと手残りになり、そこからさらに自分の人件費と月々の固定費を引くと利益になることを表している

①材料費(原価)

うちの場合、材料費は売価の2割前後です。1,000円の商品なら200円くらい。
ただしこれはうちのマカロンの話で、バターやナッツ、チョコをたくさん使うお菓子なら比率は上がります。
自分の数字は「レシピ1回分の材料費 ÷ できた個数」で出してください。
そしてこれは材料だけで、作る手間や時間は入っていません。
お菓子は「材料は安いが時間はかかる」商品なので、ここを勘違いすると痛い目にあいます。

②容器・包装・保冷剤

見落としがちなのがここです。箱、緩衝材、保冷剤、のし、ショップカード。
ギフトとして売るなら必ずかかります
しかもお菓子は見た目も商品の魅力のひとつなので、削りにくい費用です。

③決済手数料・サービス利用料

ネットショップのサービスに払うお金です。公表されている料率を並べます。

サービス月額売れたときにかかるもの
STORES(フリー)0円決済手数料5.5%〜
BASE(スタンダード)0円決済3.6%+40円 + サービス利用料3%
STORES(スタンダード)3,300円(税込・年契約)決済手数料3.6%〜
2026年8月時点の公表料金。最新と適用条件は必ず各公式サイトでご確認ください
💡ここを知らないと計算が狂います
  • 「月額0円」は無料という意味ではありません。売れたときに引かれる形になっているだけです
  • 🔴手数料は「送料を含んだ注文合計」にかかります。商品代だけで計算すると、必ず足りなくなります

④送料

そしてお菓子でいちばん重いのがここです。

うちは冷凍のマカロンなのでクール便で送っています。
クール便は通常より高く、遠い地域ほど高くなります
「送料無料」にすればその分は店の負担。お客様に払ってもらえば、今度はカートで手が止まります

▼計算してみましょう①|注文1件で、いくら残る?

ここからはあなたの数字で計算してください。電卓かスマホのメモがあれば3分です。

例として、1,500円のお菓子を1つ、送料800円をお客様に払ってもらって発送した場合で計算します。

項目あなたの数字
商品代1,500円
+ お客様から受け取る送料+800円
=注文合計2,300円
− 材料費−300円
− 容器・包装・保冷剤−200円
− 決済手数料+サービス利用料
注文合計にかかります
−192円
(2,300円×3.6%+40円+2,300円×3%)
− 実際にかかった送料−800円
=手残り=808円
※例の数字は計算の見本です。実際はご自身の数字を入れてください

この808円が、注文1件で手元に残るお金です。
1,500円の商品を売って、残るのは半分ちょっと。「思ったより残らない」と最初に気づくのが、ここだと思います。

⚠️この192円は3.6%が適用される決済方法の場合です。Amazon PayやPayPay、アプリ経由の注文などは料率が変わります。
さらに売上を自分の口座に振り込むときにも手数料がかかります(BASEなら1回250円、申請額が2万円未満ならさらに500円)。808円は、この振込手数料を引く前の数字だと思ってください。

そして重要なのは、この808円はまだ「あなたの給料」ではないということです。

この1件を作って、梱包して、発送するのに何分かかりましたか?
仮に30分なら時給1,616円。悪くないように見えます。
でもこれは「1件だけ」を切り取った時給で、本当の時給ではありません(実質の時給は、このあと出します)。
でも実際には仕込み、焼き、冷却、袋詰め、写真撮影、商品ページの更新、問い合わせ対応まである。ここまで含めると時給はぐっと下がります。

💡ここで手が止まった人へ
  • 手残りがマイナスになった→ 売価が安すぎるか、送料を負担しすぎています
  • 手残りは出たけど時給に直すと納得できない金額→ 単価を上げるか、1注文の点数を増やす設計が必要です
  • 材料費が分からないレシピ1回分の材料費 ÷ できた個数で出してください。バターやナッツ、チョコを使うお菓子は割高になるので、ざっくり2〜3割と決めつけると危険です
  • 手数料が分からない使う予定のサービスの公表料率をそのまま入れてください(ここを甘く見ると数字が狂います)

▼計算してみましょう②|月◯円ほしいなら、何件売る?

次はここです。必要な件数の多さに驚く人が多いのが、ここです。

(ほしい金額 + 月々の固定費) ÷ 注文1件の手残り = 必要な注文件数

ここでいう固定費はショップの月額利用料だけではありません。通信費、保険料、機材のリース代など、売れても売れなくても毎月出ていくお金を足してください。
ショップの月額利用料が0円でも、事業としての固定費が0円になるわけではありません。

材料費や容器代は足さないでください。売れた分だけかかるお金なので、さきほどの「注文1件の手残り」ですでに引いています。ここで二重に引くと数字が合わなくなります

月にほしい手残り1件808円なら1件500円なら
3万円38件60件
5万円62件100件
10万円124件200件
この表は固定費0円で計算しています。実際は「ほしい金額+あなたの月々の固定費」を、注文1件の手残りで割ってください

月10万円ほしいなら、手残り808円の注文が124件必要です。
ひと月30日で割ると1日あたり4.1件。週1日休むなら稼働は約26日なので、動く日は毎日5件ペースです。

毎日5件…!
言われてみるとけっこう多いね💦

そうなんです。「月10万円ならいけそう」と思っていたのに、件数に直すと急に現実的になる。
この計算を最初にやっておくと、値段のつけ方が変わります

そして1件あたりの手残りが小さいほど、必要な件数は跳ね上がります。手残り500円なら同じ10万円に200件。

お菓子は単価を上げにくい商品です。だからこそ——

💡単価を上げにくいときの打ち手
  • セットにする(1個500円→3個入り1,600円。1注文あたりの手残りが増える)
  • ギフト需要をねらう(贈り物は「安さ」より「ちゃんとして見えるか」で選ばれる)
  • まとめ買いの理由をつくる(送料無料ライン、詰め合わせ、季節限定)

うちがやってきたのも結局これです。
単価を上げるのではなく、1回の注文を大きくする方向に切り替えました。

最後に、これで判定できます

ここまでの数字を、2つの式にまとめます。
この2つが出れば、続けるかどうかを自分で決められます。

出すもの計算
月の残り注文1件の手残り × 月の注文件数 − 月の固定費
実質の時給月の残り ÷ その月に使った時間
「その月に使った時間」には、仕込み・梱包・発送・写真・問い合わせ対応まで全部入れてください

たとえば手残り808円の注文が月30件、固定費が5,000円なら——
月の残りは 808×30−5,000=19,240円
ここに月40時間かけていたら、実質の時給は481円です。

この数字を見て「続けられる」と思えるかどうか。それが「儲かるか」の答えです。

💡やめどきも、先に決めておく
  • 試す期間を決める(例:3ヶ月)
  • ここまでなら赤字でもいい、という金額を決める(例:材料と資材で3万円まで)
  • これを下回ったら見直す、という時給を決める
  • 3つのどれかを超えたら、いったん止めて考える。走りながら決めようとすると、やめられなくなります

▼お菓子だけの、3つの壁

お菓子のネット販売にある3つの壁を示した図解。1つ目は送料の壁で商品代に近い送料がかかること、2つ目は温度の壁で冷凍や冷蔵にすると配送の条件が厳しくなること、3つ目は許可の壁で菓子製造業許可がないと販売できないこと

ここまではどんな商品でも共通する話でした。
ここからはお菓子・食品ならではの壁を3つ。

壁①|送料が、商品代に近づく

これが最大の壁です。
お菓子は単価のわりに、かさばって、重くて、温度管理が必要
配送の条件としては、かなり不利な部類に入ります。

しかもお客様は「商品代+送料」の合計で判断します
商品ページでどれだけ良く見えても、カートで合計が出た瞬間に離脱されることがある。

壁②|冷凍・冷蔵にすると、条件が厳しくなる

常温で送れるお菓子(焼き菓子・クッキー・パウンドケーキなど)と、冷凍・冷蔵が必要なお菓子では、始めやすさがかなり違います

常温で送れるお菓子冷凍・冷蔵が必要なお菓子
送料安い高い(クール便)
受け取り置き配などが使えることが多い受け取り方法に制約が出やすい
梱包比較的シンプル保冷剤・断熱材などが必要
始めやすさ
※日持ちや受け取り方法は商品と配送サービスによって変わりますし、一律ではありません。

これから商品を決めるなら、まず常温で送れるお菓子から始めることを強くおすすめします!

うちが冷凍で始めたのは、主力商品がマカロンだったからです。選ぶ余地がありませんでした。
でももし商品を選べる段階なら、私は迷わず常温を勧めます
冷凍の難しさを4年やって知っているからこそ、そう言えます。

壁③|許可がないとそもそも売れない

知らずに始めてしまう人が多いので、はっきり書きます。

一般的な焼き菓子や生菓子を作って売るには、原則として「菓子製造業許可」が必要です。
ただし、アイスクリーム類など商品や作り方によっては別の許可になることもあります。
自分の商品にどの許可が要るかは、保健所で確認してください。
そして普段の家庭用キッチンをそのまま使って、この許可を取ることはできません。

詳しくは↓

よく「自宅では絶対に無理」と言われますが、正確には少し違います。
自宅の一部でも、許可が取れる場合はあります。
条件は、住居部分から区画された営業専用の製造室があり、施設基準を満たすこと
ただし基準は自治体ごとに運用が異なるので、改装する前に必ず保健所へ相談してください。ここを飛ばすと、工事のやり直しになります。

💡食品を売るときに必要になるもの
  • 菓子製造業許可(保健所。施設基準あり)
  • 食品衛生責任者(講習で取得できます)
  • 容器包装への食品表示(名称・原材料名・添加物・アレルギー・内容量・期限・保存方法・製造者など。栄養成分表示も原則必要ですが、事業の規模や売り先によって例外があるので保健所で確認を)
  • HACCPに沿った衛生管理(小さなお菓子屋さんでも、衛生管理の計画を作って記録を残すことが求められます)
  • ネットの商品ページにも、購入前に分かるように、アレルゲン情報や原材料を載せておくと親切です(容器への表示義務とは別の話です)

許可の取り方は菓子製造業許可の取り方、表示の書き方はお菓子の食品表示とアレルギー表示にまとめています。

えっ、家で作ったのを売っちゃダメなんだ…
フリマアプリとかで見かける気がするけど

見かけますよね。ただ、出品されているからといって許可を取っているとは限りません
必要な営業許可を受けずにお菓子を製造・販売すると食品衛生法違反になるので、ここだけは絶対にごまかさないでください。

▼続けるか、変えるか、やめるか|判断の基準

数字を出したあと、いちばん困るのが「で、結局どうしたらいいの?」です。
私が使っている判断の目安を置いておきます。

こうなったらこう考える
手残りがマイナス価格か送料の設計が間違っています。
売る努力より先に、値段を直す
手残りはプラス
でも時給が納得できない
単価を上げるか、1注文の点数を増やす
まとめて作れば1件あたりの手間は減るので、そこも見直す
手残りも時給もOK。でも件数が足りないここで初めて集客の出番
ただし「買う気の人が来る場所」に絞る
3ヶ月やって注文が数件商品・届け先・価格のどれか、あるいは知ってもらう経路が足りていないかも。
季節性もあります。
作り足すより、いったん止めて見直す
順番が大事です。値段を直す前に集客を頑張ると、売れるほど苦しくなります

「売れないから、もっと作る・もっと宣伝する」はいちばん危険なパターンです。
手残りがマイナスのまま数を増やすと、売れるほど赤字が増えます。

▼それでも4年続けている理由|「2軒目のお店」ができた

ここまで、正直かなり厳しいことばかり書きました。
それでもうちは、ネットショップを4年続けています。

理由は、ネットショップが「2軒目のお店」になったからです。

実店舗は、明石まで来られる人にしか買ってもらえません。
でもネットショップなら、冷凍便が届く地域であれば全国に送れます

「昔このへんに住んでいて、また食べたかった」
「離れて暮らす親に贈りたい」

——こういう注文が入るようになったのは、ネットショップを作ったからです。

金額だけ見れば大きくありません。でも実店舗だけでは絶対に会えなかった人とつながれている。
しかも実店舗には営業時間も定休日もありますが、ネットショップは24時間開いています

この見方に変わってから、月ごとの売上に一喜一憂しなくなりました。
2軒目のお店を、ゆっくり育てているという感覚です。

ちなみに、うちの実際のネットショップはいろはのおとです。
「4年やるとこうなるんだ」という参考程度に覗いてみてください。この記事で書いた送料の壁も、冷凍の制約も、そのまま出ています(笑)

ぜひうちのお店のことも知ってほしいよね!

ですね!(笑)
この記事に書いてることは嘘偽りのない一次情報となります!

▼じゃあ、どこから始めればいい?

ここまで読んで「それでもやってみたい」と思った方へ。
4年やってきて思う、いちばん失敗しにくい順番です。

💡失敗しにくい始め方
  • ①常温で送れるお菓子から始める(冷凍は難易度が跳ね上がります)
  • ②固定費0円のサービスで始める(売れるか分からないうちから月額を払わない)
  • ③まず10件売ってみる(そこで初めて手残りの実額が分かります)
  • ④数字が出てから、有料プランや広告を考える

特に②は、この記事の全部を要約した助言です。
お菓子のネット販売は最初から儲かるものではありません。だからこそ売れるか分からない期間に、毎月お金が出ていく形にしないこと

⚠️正直に書いておきます
  • うちが4年使っているのはShopifyです。これは商品が増えてから移った先で、月額がかかるので最初の一歩には向きません
  • なので以下は「4年使ったレビュー」ではなく、この記事の条件(固定費をかけずに試す)に合う選択肢の一つとして紹介します
  • 月額0円で始められるサービスはSTORESのほかにBASEもあります。どちらが合うかは扱う商品によって変わります

そのうえで、月額0円で始められる代表的なサービスがこちらです。

STORES ネットショップ

サービスごとの違いはSTORESとは?BASEとは?にまとめています。
始める前の全体像はお菓子のネット販売の始め方をどうぞ。

▼よくある質問(FAQ)

Q. お菓子のネット販売は儲かりますか?

「作れば売れる」という意味では儲かりません。うちの場合、ブログから月3,622人が来ても購入は0件でした。ただしこれは、うちのブログが買う目的ではない情報記事中心だったからでもあります。問題は人数ではなく、買う気のある人が来ているかどうかでした。そのうえで、注文1件あたりの手残りと必要な注文件数を先に計算し、単価やセット構成を設計すれば続けられる形にはできます。大事なのは売上ではなく手残りで判断することです。

Q. 自宅で作ったお菓子をネットで売れますか?

普段の家庭用キッチンをそのまま使って売ることはできません。販売用のお菓子を作るには菓子製造業許可が必要で、住居部分と区画された営業専用の製造室など、施設基準を満たす必要があります。自宅の一部を改装して取得できる場合もありますが、基準は自治体ごとに運用が異なるため、工事の前に必ず保健所へ相談してください。

Q. 月10万円の手残りを出すには、何件売る必要がありますか?

注文1件あたりの手残りが808円なら124件、500円なら200件が必要です。ひと月30日で割ると1日あたり4.1件から6.7件。週1日休むなら、動く日は毎日5〜8件ほどになります。始める前にこの計算をしておくと、値段のつけ方が変わります。

Q. ネットショップは月額0円のサービスでも大丈夫ですか?

はじめのうちはむしろ月額0円のサービスが向いています。売れるか分からない期間に固定費を払わずに済むからです。ただし「月額0円=無料」ではなく、売れたときに決済手数料やサービス利用料が引かれます。しかもその手数料は送料を含んだ注文合計にかかるため、商品代だけで計算すると足りなくなります。

Q. アクセスを増やせば売れるようになりますか?

人数を増やすだけでは売れませんでした。うちのブログには月3,622人が来ていますが購入は0件で、一方トップページに来た574人からは3人が買ってくれました。ただしこれはうちの1ヶ月の結果で、うちのブログは購入目的ではない情報記事が中心だったという事情もあります。大事なのは人数ではなく、買う気のある人が何人来たかです。

▼まとめ|「儲かるか」は、人に聞くより自分で計算したほうが早い

お菓子のネット販売が儲かるかを判定する3ステップのまとめ図解。ステップ1は注文1件あたりの手残りを出す、ステップ2はほしい金額と固定費から必要な注文件数を割り出す、ステップ3は固定費0円でまず10件売ってみる。結論として売上ではなく手残りで判断すること
📝この記事のまとめ
  • 人数と売上は別物。何千人来ても購入0件だった(ただしうちの1ヶ月の結果)
  • 見るべきは売上ではなく手残り。単位は1注文でそろえる
  • 🔴手数料は送料を含んだ注文合計にかかる。商品代だけで計算しない
  • (ほしい金額+固定費)÷ 1件の手残り = 必要な件数
  • 月の残り ÷ かけた時間 = 実質の時給。ここまで出して、やっと判断できる
  • お菓子には送料・温度・許可の3つの壁がある
  • 始めるなら常温・固定費0円・まず10件
  • 続ける価値は「2軒目のお店」が持てること

「お菓子のネット販売は儲かりますか?」という問いに、私は「はい」とも「いいえ」とも答えられません。
あなたの商品の単価と、原価と、送料次第だからです。

でも、その計算はこの記事のとおりにやれば3分で出せます
誰かの成功談を読むより、自分の電卓を叩いたほうが、ずっと早く答えにたどりつけます。

数字を出しておくと、うまくいかない月が来ても「なぜ」が分かるんですよね。
それが分かっていれば、続けるか、変えるか、やめるかを自分で決められます。

この記事が、あなたの電卓を叩くきっかけになればうれしいです。

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いろはさん
兵庫県でマカロン専門店「いろはのおと」(https://iroha-no-oto.com/)を妻と2人で営む、個人事業主4年目の店主です。元メーカー勤務の非エンジニア。菓子の製造は妻(パティシエ)、私はEC・SNS・会計・事務まで裏方をひととおり担当しながら、AI(Claude Code)・個人事業主のお金・店舗運営のリアルを“エアプなし”で正直に発信しています。(FP2級・簿記2級/中小企業診断士は勉強中) 📣 記事の更新はXでお知らせしています → @irohanote168 をフォロー