Claude Code Skills|マカロン店主が作った個人用お返事Skill実装記【2026年最新】
- Claude Code Skillsの基本概念(マカロンレシピで例えます)
- 非エンジニアでも作れるSkillの実装手順
- 「お返事Skill」のSKILL.md全文公開
- 3つの実例(マカロン予約・営業日確認・オーダーケーキ)の動作結果
- 初心者がつまずいた3つのポイントと正直な解決策
こんにちは!マカロン屋4年目・Claude Code歴2か月のいろはです🍰
朝の仕込みの合間や夜の発送作業の合間に、Claude Code(クロード・コード/Anthropic社のAI開発アシスタント)を触っています。
Claude Code Skills (クロード・コード・スキルズ)って何?
難しそうな名前だね…
コード書けない私でも使える??
作れますよ!
Claude Code Skills(クロード・コード・スキルズ)は「いつもの作業をマカロンレシピみたいに保存しておく仕組み」です。
マークダウン(記号で見出しや箇条書きを書く文章形式)1ファイル書くだけなので、メモアプリ感覚で作れます🙂↕️
この記事では、私が初めて作った「お返事Skill(公式LINEとInstagram DMの返信下書きを自動で作る仕組み)」を、SKILL.md(スキル・ドット・エムディー)というファイル1枚の中身まで全公開しながら丁寧に専門用語なしで解説していきます。
個人事業主でも本当に役に立つの?
「お返事Skill」って、自動返信ボットとは違うの?
違いますよ!私が作ったのは「下書きを作るだけ」の仕組みで、最後の確認と送信は必ず自分でやります。誤情報を流さないための設計です
- Claude Code(クロード・コード):Anthropic社のAI開発アシスタント。Macのターミナル(黒い画面)で動きます
- Claude Code Skills(クロード・コード・スキルズ):Claude Codeに「いつもの作業」を覚えさせる仕組み(本記事のメインテーマ)
- SKILL.md(スキル・ドット・エムディー):Skillの中身を書くマークダウンファイル(「.md」はMarkdown形式の拡張子)
- マークダウン:
#や-のような記号で見出しや箇条書きを書ける、初心者向けの文章形式(WordPressやnoteの編集画面でも使われています) - frontmatter(フロントマター):マークダウンファイルの先頭に
---で囲んで書く設定欄。設定の「おまじない」 - description(ディスクリプション):英語で「説明文」のこと。Skill が「どんな場面で使われるか」を一言で書く欄(=Claudeが「これだ!」と判断する鍵)
- ターミナル/Finder(ファインダー):ターミナル=Mac標準の「黒い画面でコマンドを打つアプリ」/Finder=Mac標準のファイル管理アプリ
📋 読む前に知っておきたい2つのこと
① この記事は Claude Code をインストール済みの前提です。
未インストールの方は、先に Claude Code 始め方ガイド|コードを書けない個人事業主が最初の1日でやる7ステップ をお読みください。
② コードブロックは 色で意味を区別しています
SKILL.md / 設定ファイル / お願い文
ターミナルコマンド(上級者向け)
Skill が生成した返信例
▼ 結論|Claude Code Skills は「いつもの作業のレシピ」

Claude Code Skills(クロード・コード・スキルズ)とは、ひとことで言うと「いつもの作業をレシピとして保存しておく仕組み」です。
私はマカロン屋なので、マカロンレシピで例えてみますね。
毎朝マカロンを焼くとき、卵白300g・グラニュー糖180g・アーモンドプードル180g・粉糖180g…という分量を、毎回計算したり考えたりはしません。
「いつものマカロンのレシピ」として頭の中とノートに保存してあるからです。
Skillsも全く同じ考え方です。「Claudeにいつも頼んでいる作業」を、SKILL.md(スキル・ドット・エムディー)というマークダウンファイル(マークダウン=# や - のような簡単な記号で見出しや箇条書きを書ける文章形式。WordPressやnoteの編集画面にも採用されています)1枚に書いて保存しておくと、Claudeが必要な場面で自動的に読み込んで実行してくれます。
レシピと同じってこと?それなら分かりやすい!
はい。毎回ゼロから「こうしてああして」と説明する必要がなくなる、というのが一番のメリットです🙂↕️
- SkillsはClaudeが自動で読み込む「作業レシピ」
- マークダウン1ファイル(SKILL.md)に書くだけで完成
- 非エンジニアでも1日で作れる(私は半日で完成)
- 個人事業主のメッセージ返信・SNS投稿・売上集計など反復作業に最適
- API(エーピーアイ・外部サービスを呼び出すための仕組み)の利用料は別途必要(Claude Pro加入推奨)
▼ なぜ「お返事Skill」を最初に作ったか
私が運営している棒付きマカロン専門店「いろはのおと」は、兵庫県明石市にある実店舗(JR明石駅から徒歩7分)で、公式LINEとInstagramでお客さまからのご注文・ご予約・お問い合わせを受けています。
営業時間は9:00〜17:00(金・土・祝日は変動あり)、定休日は日曜日と月曜日。営業日でも夜遅くまでメッセージが来るので、開店前や営業の合間、閉店後に返信するスタイルでした。
1日5〜10件、1件5〜10分の壁
1日に5〜10件くらいのメッセージが来て、1件返信するのに5〜10分。多い日は1時間以上、メッセージ対応に時間を取られてしまいます。日々のマカロンを作る時間や発送作業を圧迫します。
営業時間外のメッセージが溜まるのはすごい分かるな…
「営業時間・予約方法・オーダーケーキの料金感」みたいな、似た内容のお問い合わせも多く、毎回ゼロから書くのは負担がありました。
自動応答ボットは怖い、だから「下書き」が現実解
最初は自動応答ボットの導入も考えました。でも、お客さま対応で誤情報を流すリスクが怖くて踏み切れませんでした。「価格を間違えて伝える」「定休日を間違える」など、信頼を失うリスクが大きすぎます。
「自動送信」ではなく「下書き作成」までSkillに任せて、最後は必ず自分で確認して送る、という設計にしました
目標は「お客さま対応の質を保ったまま、速くする」こと。文体や情報の正確性は私が最終チェックする前提で、下書きを作る部分だけClaude Code Skillsに任せようと決めました。
▼ Skill を作る前に|セキュリティと個人情報の注意事項
Skillの中身を見せる前に、必ず確認しておきたい3つの前提があります。とくに個人事業主のお店で運用するなら、ここを飛ばさず読んでください。
セキュリティの話、難しそうで身構えちゃう…
大丈夫、3つだけです!
「これだけ守ればOK」のチェックリストとしてまとめました🙂↕️
①個人情報・機密情報は SKILL.md に書かない
SKILL.md を自分のMacの中(ローカル)だけで使う前提なら、お店の住所や公式情報・営業時間を書いても問題ありません。私のSkillにも、いろはのおとの店舗住所・公式LINE URL・価格表などは公開情報として入れています。
ただし、お客さま個人の名前・住所・電話番号・購入履歴・クレジットカード情報・健康情報などは絶対に書かないでください。Skill を GitHub(ギットハブ・プログラムやマークダウン文書をオンライン上で保管・公開できるサービス)で公開したり、他の人と共有する場合は、これらの情報は必ず伏せ字(○○など)にすること。
また、APIキー(外部サービスをプログラムから操作するための「鍵」)・パスワード・トークンなどの認証情報も、SKILL.md に直接書いてはいけません。これは「Skillに限らずプログラム全般のルール」として、業界では当たり前の常識です。
②自動応答ではなく「下書き作成」までに留める
Skillは便利だからこそ、最終的な送信は必ず人間が確認する設計にしてください。お客さま対応で誤情報を自動配信すると、信頼を一瞬で失います。マカロン店なら「アレルギー情報を間違える」「定休日を間違える」「価格を間違える」だけで致命傷です。
「Skillが下書きを作る → 私が読んで微修正して送信」というフローを守ることが、Skill運用の鉄則です。私のお返事Skillも、この設計を絶対に崩さないようにしています。
誤情報のリスクを考えると「下書きまで」が安心だね…!
③「全体ルール」は ~/.claude/CLAUDE.md に書いておく
Skillとは別に、~/.claude/CLAUDE.md というファイルを作ると、Claude Code 全体に効く「全体ルール」になります。Skillが特定の作業のレシピなら、CLAUDE.md は「Mac全体のClaude Codeに守らせるお約束ノート」のイメージです。
私の場合は以下のような全体ルールを書いています:
💡 で、このルール、どこに書けばいいの?
答え:Claude Code(クロード・コード)に「お願い」を話しかけるだけです。ファイル作成も保存も、ぜんぶClaude Codeがやってくれます。
私も最初は
「メモ帳に書くの?テキストエディットを開くの?」って固まった(笑)
大丈夫、Claude Codeに話しかけるだけで全部やってくれます。
下の「お願い文」をそのままコピーして、Claude Codeに送ってみてください🙂↕️
★ Claude Codeに送る「お願い文」(このままコピペでOK)↓
~/.claude/CLAUDE.md という名前のファイルを作って、
次の4つの全体ルールを書いてください:
1. APIキー(外部サービスを使うための「鍵」)や
パスワードを、プログラムの中に直接書かない
2. 個人情報や会員情報を、GitHub(プログラムを保管する
オンラインの箱)にアップロードしない
3. GitHubで作るリポジトリ(プロジェクト1つ分の箱)は、
必ず「Private(自分だけ見られる)」を選ぶ
4. 私は非エンジニアなので、危ないことをする前に
必ず先に教えてください
↑この文章をまるごとコピーして、Claude Codeのチャット欄に貼り付けて送るだけ。Claude Codeが自動で「~/.claude/CLAUDE.md」というファイルを作って、中身も保存して、「保存しました」と返事してくれます。
え、それだけ?ターミナル(黒い画面)触らなくていいの…?
はい、初心者は触らなくて大丈夫です。
全部Claude Codeが代わりにやってくれます。私自身、いまだにターミナルはほとんど使っていません。
✅️ 私が書いている全体ルール(4つ)
→ Claudeが
.env(秘密情報専用のファイル)の作り方を一から教えてくれます→ Claudeが
.gitignore(除外リスト)に自動で追加してくれます→ 個人なら無料プランでも無制限に作成できます
→ Claudeが作業中に先回りで警告してくれます
こうしておくと、私が気づいていないセキュリティリスクをClaudeが先回りして指摘してくれるので、非エンジニアでも安心して使えます。
「これ書いといて」って頼んだら本当に書かれてるか自分で確認できる?
これ大事な話で、私自身「Claudeに保存しといて」と頼んだのに実際にはファイルが作られていなかった、という経験をしました。Claudeはまれに「できたつもり」で返事することがあるので(AIが完全ではない以上、起こり得ます)、「保存しました」を鵜呑みにせず、必ず自分で確認するクセをつけてください
💡 ちゃんと保存できたか、確認する方法
確認方法は2通りあります。パソコン初心者は「1のかんたん版」だけでOKです。
【1】かんたん版(おすすめ⭐)
Claude Codeに、こう話しかけるだけ:
CLAUDE.md の中身を見せて
・ちゃんと保存できていれば、ファイルの中身がそのまま表示されます
・「ファイルが見つかりません」と返ってきたら、保存できていない証拠です(もう一度Claude Codeにお願いしてみましょう)
【2】ターミナル(黒い画面)が分かる方向け
ターミナル(Macに最初から入っている、黒い画面でコマンドを打つアプリ)で次のコマンドを打って Enter キーを押すと、中身が表示されます。分からない場合は1のかんたん版だけで充分です!
cat ~/.claude/CLAUDE.md
Skill(スキル)の保存先も同じです。Claude Codeに「~/.claude/skills/ フォルダの中に何があるか教えて」と聞けば、Skill一覧を表示してくれます。
ここまで読んで「SKILL.md と CLAUDE.md って何が違うの?」と感じた方も多いと思います。私も最初は混乱したので、表で整理しておきますね。
| 項目 | SKILL.md | CLAUDE.md |
|---|---|---|
| 用途 | 特定の作業のレシピ | Mac全体に効くお約束ノート |
| 場所 | ~/.claude/skills/[名前]/SKILL.md | ~/.claude/CLAUDE.md |
| いつ使う | 「お返事を作って」など特定の作業を頼んだとき | Claude Codeを使うすべての場面で常に |
| 書き方 | frontmatter+本文(500行以内推奨) | マークダウンで自由に箇条書き |
| 発動 | descriptionとお願い文が一致したら自動 | Claude Code起動時に毎回読み込まれる |
「特定の作業ごとのレシピがSKILL.md・全部の場面で守るルールがCLAUDE.md」と覚えると分かりやすいです🙂↕️
▼ Skill実装|いろはのおと『お返事Skill』の中身全公開
ここからが本記事のメインです。私が実際に作った「お返事Skill」のファイル構造と中身を全部公開します。

フォルダ構造とファイルの保存場所
Skillはホームディレクトリ(Macの中であなた専用に割り当てられた保存場所。/Users/あなたのユーザー名/ のこと。記号の ~=「ティルダ」と読み、波線のマークでホームディレクトリの短い書き方)の中に保存します。ターミナル(Mac標準の「黒い画面でコマンド=命令文を打つアプリ」)でもFinder(ファインダー・Mac標準のファイル管理アプリ)でも、こんな場所に作ります。
~/.claude/skills/iroha-ohenji/SKILL.md
「~/.claude」というのはMacのユーザーフォルダの中にある、Claude専用の設定フォルダです(隠しフォルダ=普段は見えないように非表示にされたフォルダ。Finderを開いて、画面上部のメニューバーから「表示」→「隠しファイルを表示」をクリックすると見えるようになります。キーボードショートカットなら Shift + Command + ピリオド でも同じです)。その中に「skills」フォルダを作って、さらに「iroha-ohenji」というSkillの名前のフォルダを作って、その中に「SKILL.md」を置く、という3階層構造になっています。
💡 で、結局このフォルダ、どうやって作るの?
答え:これも Claude Code にお願いするだけです。フォルダ作成も、ファイル作成も、ぜんぶClaude Codeが代わりにやってくれます。
Finderでフォルダを手作業で作るのかと思った…
私も最初そう思いました(笑)
でも、Claude Codeに「お願い文」を送るだけで全部やってくれるんです🙂↕️
★ Claude Codeに送るお願い文(このままコピペでOK)↓
~/.claude/skills/iroha-ohenji/ というフォルダを作って、
中に SKILL.md という空のファイルを置いてください。
↑これをコピーしてClaude Codeのチャット欄に貼り付けて送るだけ。Claude Codeが自動で3階層のフォルダを作って、空のSKILL.mdファイルを置いて、「作成しました」と返事してくれます。
ちなみに、Skill の保存場所には2種類あります。Anthropic 公式ドキュメントで確認できます。
- 個人用(全プロジェクトで使える):
~/.claude/skills/[Skill名]/SKILL.md - プロジェクト専用:
プロジェクトフォルダ/.claude/skills/[Skill名]/SKILL.md
今回の「お返事Skill」はマカロン店の業務で毎日使うので、どこからでも使える「個人用」を選びました。
これだけで動くの?
はい、これだけで動きます。Claude Codeを起動すると、自動で「~/.claude/skills/」配下を読みに行ってくれるので、特別な登録作業はいりません🙂↕️
SKILL.mdの冒頭|description が一番大事
SKILL.md ファイルの1行目から、frontmatter(フロントマター・ファイルの先頭に --- で囲んで書く設定欄。マークダウンの「おまじない」みたいなもので、Claudeに「ここからSKILL.mdの設定情報です」と知らせる目印になる場所)を書きます。下のサンプルをそのままコピペでOKです(中身は自分用に書き換えてくださいね)。「description(ディスクリプション・英語で「説明文」のこと)」が、Claudeが「この場面はSkillを使うべきだ」と判断するための鍵になります。
---
name: iroha-ohenji
description: 棒付きマカロン専門店「いろはのおと」の公式LINE / Instagram DMへの返信下書きを生成
---
「公式LINE」「Instagram DM」「返信下書き」みたいに、具体的な単語を入れることがコツです。曖昧な書き方だとClaudeが起動してくれません(後述の「つまずきポイント」で詳しく書きます)。
本文に必ず入れる5つの要素
frontmatterの下に、Skillの中身をマークダウンで書きます。私のお返事Skillには、以下の5要素を必ず入れています。
- お店情報(営業時間9:00〜17:00・定休日日月・住所・公式URL)
- 商品ラインナップ(棒付きマカロン四季・祝・祭・結/マカロンポー/オーダーケーキ)
- オーダーケーキの価格構造(基本プラン12cm ¥6,300〜・人工着色料不使用・1週間前推奨)
- メッセージ種別の判定基準(A〜Gの7種別)
- 文体ルール(時間帯あいさつ・絵文字2〜3個・改行多用・命令形回避)
SKILL.md の主要部分(実際の中身)
実際に私のMacに保存している中身を、そのまま見せますね。
# いろはのおと お返事Skill
## 入力
- お客さまメッセージ本文
- 媒体(LINE / Instagram)
- 受信時刻(時間帯あいさつ用)
## 出力
- パターンA(短め・30〜80字、URL含めて〜150字)
- パターンB(標準・80〜250字)
- パターンC(丁寧・250〜500字)の3パターン
## いろは流ルール
### 冒頭あいさつ
- 朝(5:00〜10:59):「おはようございます☀」
- 昼(11:00〜17:59):「こんにちは」
- 夜(18:00〜4:59):「こんばんは🌙」
### 文体
- ですます調・敬語ベース・親しみやすい
- 句点(。)少なめ・改行とスペースで柔らかく区切る
- 命令形を避ける:「○○お願いしております」「○○お伺いしております」
- 絵文字 2〜3個まで(☀ 🌙 🍰 🙂↕️ 🙇♀️ ✨)
### 締め
- 「ご検討下さい」「お待ちしております」「ご参考までに🙂↕️」など押しつけない
## メッセージ種別の判定と対応
- A:オーダーケーキ予約 → 1週間前推奨・確認事項・価格ガイド・Instagram事例
- B:通常マカロン予約 → 受取日・商品・数量変更可否
- C:営業日問い合わせ → 営業時間・定休日・Instagramカレンダー
- D:商品・在庫問い合わせ
- E:アレルギー問い合わせ
- F:催事・出店情報
- G:その他(お礼・問い合わせ)
## NG事項
- 確定価格を断言しない(必ず幅で)
- 在庫を断言しない
- 絵文字4個以上禁止
💡 なぜ3パターン(短め/標準/丁寧)を用意するの?
お客さまや状況によって、「朝の仕込み中だからサッと短く返したい」「初めてのお客さまだから丁寧に」と、求められる返信が変わります。
3パターン用意しておけば、Claude が状況に応じて自動で使い分けてくれるので、毎回「短くして」「丁寧にして」と指示する手間が省けます。
これだけで動くんだ…!文章ばっかりでコード全然ないね
そうなんです。プログラミング言語ではなく、人間が読んで分かる「お願い文」を書くだけ。だから非エンジニアでも作れます
- 保存場所:~/.claude/skills/[Skill名]/SKILL.md
- frontmatter(name と description)が必須
- 本文はマークダウンで「お願い事」を書くだけ
- 入力・出力・ルール・NG事項を分けて書くと精度が上がる
- 登録作業は不要・ファイルを置けば自動認識
- name(ネーム・Skillの名前を表すフィールド)は64文字以内・小文字・数字・ハイフンのみ(フォルダ名と一致必須)
- SKILL.md 全体は500行以内に収める(Anthropic公式推奨・情報詰め込みすぎ防止)
📌 「name」と「フォルダ名」は同じ名前にする(必須ルール)
~/.claude/skills/iroha-ohenji/SKILL.md
⬇️ 同じ名前を書く!
name: iroha-ohenji
※フォルダの名前と SKILL.md の name: の値がズレているとClaudeが見つけてくれません。例えばフォルダが iroha-ohenji なのに、SKILL.mdの中に name: ohenji と書くと動かない、ということです。
▼ 初心者がつまずいた3つのポイント(正直に)
ここからは正直モードで、私が実際にハマった3つのポイントを書きます。Skills公式ドキュメントには載っていない、リアルな試行錯誤です。
つまずき①|descriptionが抽象的でClaudeが起動してくれなかった
最初に書いた description(説明文)はこんな感じでした。
description: お客さまへの返信を作る
これだとClaudeが「これはSkillを使う場面だ」と判断してくれませんでした。「返信を作って」とお願いしても、普通に返信を書き始めるだけで、私が定義したルール(時間帯あいさつとかパターンA/B/Cとか)を全く反映してくれないんです。
えー、それだと意味ないじゃん…
解決策は、descriptionに「具体的な単語」を入れること。「いろはのおと」「公式LINE」「Instagram DM」「返信下書き」と固有名詞や具体的な動詞を入れたら、すぐに認識してくれるようになりました。
これにはちゃんと理由があって、Skillには段階的開示(progressive disclosure・プログレッシブ・ディスクロージャー)という仕組みがあります。難しそうな名前ですが、要するに「Claudeは2段階でSkillを読む」ということです(Anthropic公式ドキュメント参照)。
🤔 で、なんで2段階に分けるの?
答え:時間とお金(API使用料)の節約のためです。
もし、Claudeが毎回すべての Skill の本文を読んだら…
2段階に分けると…
② 「これだ!」と判断したSkillだけ、本文を読みにいく
🚀 結果:とても速い・安い
Claude の「無駄を省く工夫」というイメージで覚えるとOKです。
💡 Claudeが「Skillを使う」と判断するまでの流れ(4ステップ)
① あなたが Claude Code に「お返事の下書き作って」と話しかける
↓
② Claudeが ~/.claude/skills/ にある全Skillの 「name」と「description」だけをサッと読む(本文は読まない)
↓
③「お返事Skillの description にぴったり」と判断
↓
④ やっと SKILL.md の本文(中身)も読みにいって、ルール通りに返信を生成
つまりdescriptionが抽象的だと、②の段階でClaudeに「このSkill使えそう」と気付いてもらえず、本文(中身)まで読みにいけない。だからdescriptionは「使う場面のキーワード」(店名・媒体・動作・出力フォーマットなど)を具体的に書いて、Claudeが一目で「あ、これだ!」と判断できるようにするのが大事なんです。
公式は「○○と言ったら必ずこのSkillを使う」のようなpushy(強気)な書き方を推奨しています。私のお返事Skillの最終版descriptionも、こんな感じに更新しました。
description: 棒付きマカロン専門店「いろはのおと」の公式LINE / Instagram DMへの
返信下書きを生成。お客さまから予約・営業日・オーダーケーキ・アレルギーなどの
問い合わせが来たら必ずこのSkillを使う。出力は3パターン(短め/標準/丁寧)。
「あなたが何屋で・どこの・何を・何のために」を1文に詰め込むイメージです
つまずき②|「価格は出さない」ルールが現実と合っていなかった
最初、私は「価格情報は誤情報リスクがあるからSkillから出さない」と決めて、SKILL.mdに「価格は本人が手動で追記する」と書いていました。
でも、過去の自分の返信履歴を見直してみると、オーダーケーキのお問い合わせには必ず「12cm ¥6,300〜」みたいに価格帯を伝えていました。価格を伏せた下書きは、結局私が手作業で追記しないといけなくて、効率化になっていなかったんです。
💡 「過去の返信履歴を見返す」具体的な手順
📱 LINE(公式LINE)の場合:
① 公式LINEを開く → ② 「お客さまとのトーク画面」を開く → ③ 過去のメッセージをスクロールして遡る
📷 Instagram DM の場合:
① Instagramを開く → ② 右上の「紙ヒコーキ📨」アイコンをタップ → ③ 過去のスレッドを開いてスクロール
よく使っている文章を 3〜5件サッとコピペで集めるだけでOK。完璧を目指さず「自分はこんな感じで返してたな」というパターンが見えればそれで十分です。
そこで方針転換。「確定価格は断言しない・必ず『〜』を付けて幅で書く」というNGルールを足したうえで、価格情報をSkillに含めることにしました。
マカロンレシピで例えると、「砂糖の量だけ書かないレシピ」を作ったようなもの。理屈では正しくても、現場では使いにくい。「砂糖180g〜200g」のように幅を持たせて書いておくのと同じ発想です。
¥6,300です」¥6,300〜です」「〜」を1文字付けるだけで、デザインや材料の追加で価格が変わる場合でも誤情報にならず、お客さまへの説明もスムーズに。
「断言しない」ってルールにすれば、誤情報リスクは抑えられるのか〜
つまずき③|商品ラインナップが記憶頼りで不正確だった
3つ目のつまずきは、自分のお店なのに商品ラインナップが正確に書けなかったことです。「マカロン四季と祝はあって…祭は終わったんだっけ?」と曖昧なまま書き始めたら、Skillが古い商品名を返してきて慌てました。
解決策は単純で、公式サイトとInstagramを見ながら、現行ラインナップを正確に書き写すこと。
正直に言うと、ここで30分くらい時間を使いました。でも、ここを丁寧にやると後の精度が全然違います
「Skillの精度は、SKILL.mdに書いた情報の正確さで決まる」ということを、痛感した瞬間でした。
マカロンレシピで言えば、廃止したフレーバーがメニュー表に残っているようなもの。お客さまに「祭マカロンください」と言われても、もうないんですよね。
▼ 完成・実例3パターンで動かしてみた結果
つまずきを乗り越えて完成したお返事Skillを、実際の3パターンで動かしてみました。お客さまから実際にいただいたメッセージ(個人情報は伏せています)に対する、Skillが生成した返信下書きをそのまま見せます。
実例①|マカロン予約・枚数変更相談(種別B)
お客さまからのメッセージ:
予約をお願いしたいです
受取日:2/10(火)12:30頃(店舗に伺います)
商品:①チョコポー ②紅茶クッキー
①と②をセットにして3セット
紅茶クッキーは10枚での販売のようですが、枚数変更は可能でしょうか?
たとえば5枚など。
Skillが生成した返信下書き(パターンB標準):
おはようございます☀ メッセージありがとうございます
2/10(火)12:30頃のご予約、承知いたしました🙂↕️
店舗にてお引き渡しさせていただきますね
ご注文:
・チョコポー × 3
・紅茶クッキー × 3セット
紅茶クッキーは通常10枚入りですが
5枚入りなど枚数変更も可能です✨
ご希望の枚数をお知らせいただければ
ご準備しておきます
ご来店お待ちしております🍰
受取日と商品をちゃんと整理して書いてくれてる!
実例②|営業日確認(種別C)
お客さまからのメッセージ(夜21:00受信):
こんばんは
明日は営業されてますか?
このカレンダーは店舗の情報でしょうか?
Skillが生成した返信下書き(パターンB標準):
こんばんは🌙 メッセージありがとうございます
明日のご来店ありがとうございます🙂↕️
通常営業 9:00〜17:00 でお待ちしております
カレンダーは
最新の営業日・定休日・出店情報を更新しております
Instagramで月別投稿しておりますので
最新情報はそちらでご確認いただけます✨
通常の定休日は日曜日・月曜日です
(祝日やイベントで変更になることがあります)
ご来店お待ちしております🍰
受信時刻が夜なので、Skillが自動で「こんばんは🌙」を選択してくれています。営業時間と定休日も漏らさず入れてくれました。
実例③|オーダーケーキ詳細相談(種別A-2)
※ 実際にいただいたメッセージから、個人を特定できる要素(日付・名前など)のみ伏せて再現しています。
お客さまからのメッセージ:
来月初めにオーダーケーキの注文をさせていただきたくてご連絡しました
・ケーキの種類:迷ってて、桜のケーキとか時期的におすすめありますか?
・サイズ:15cm前後で迷ってます。1万円以内くらいが予算
・アレルギー:なし
・メッセージ:「ありがとうございます」「お疲れ様です」日本語/英語どちらが?
・要望:お祝いごとで華やか・暖色系カラフル
全部曖昧な感じですみません
相談させていただけたらと思います
Skillが生成した返信下書き(パターンB標準):
おはようございます☀ メッセージありがとうございます
オーダーケーキのご相談ありがとうございます🙂↕️
いろはのおとのオーダーケーキは
基本プラン12cm ¥6,300〜 から
人工着色料不使用・完全手作りでお作りしております
ご予算1万円ですと
・15cm タルト・ムース ¥8,500〜
・15cm デザインケーキ+オーダーマカロン ¥10,200〜
あたりが候補になりますが
ご予算に合わせて内容のご提案もできますね
桜のケーキは時期的にもぴったり、暖色系・華やかなお祝いごとのお花モチーフも
ご相談しながらお作りできます
メッセージは英語/日本語どちらでもお作りできますので
お打ち合わせで一緒に決めていただいて大丈夫です✨
詳しい価格ガイドはこちら
https://iroha-no-oto.com/blogs/news/order-cake-price-guide
なお、オーダーメイドケーキは1週間前のご予約推奨です
(1週間以内はお急ぎ料金 +¥1,000)
来月初めのご予約は1週間前までにご連絡いただけますとスムーズです
ご検討下さい🍰
すごい!価格ガイドのURLまで貼ってくれてる!
はい、SKILL.mdに「オーダーケーキ予約のときは価格ガイドURLを必ず貼る」と書いてあるので、Skillが自動でやってくれます🙂↕️
パターンA短め・C丁寧の使い分け
3パターン用意した理由は、状況に合わせて選びたいからです。
- パターンA(短め):仕込み中など忙しい時。短く要点だけ返したい時に
- パターンB(標準):日常の8割はこれで対応
- パターンC(丁寧):初めてのお客さま・クレーム対応・大切な取引先など

Before/After|1件5分→30秒に短縮
Skill導入前後で、業務時間と心理的負担がどう変わったかを、体感ベースで書きます。
- Before:1件5〜10分(情報探し+文章作成+チェック)
- After:1件30秒〜1分(下書き読んで微修正して送信)
体感で約10分の1。1日10件あれば、50〜90分の時短になります。マカロン1バッチ焼ける時間です。
📊 数字の根拠(誇大表現を避けるため、正直に書きます)
- 計測方法:直近2週間で対応した10件を時計で実測
- そのまま送信できた割合:約7割(7件は微修正のみ・最大1分以内)
- 大幅修正が必要だった割合:約2割(2件は文章を半分以上書き直し)
- Skillで対応できなかった割合:約1割(1件は写真添付の問い合わせで自分で書いた)
→ 「全件30秒で送信」は誇大表現です。実態は「7割は速い・3割は普通の作業時間」。それでも全体平均で時短効果は十分に体感できます。
でも私が一番大きいと感じているのは、心理的な負担が減ったことです。「あとで返信しなきゃ…」とずっと頭の片隅にあったストレスが、ほぼ消えました。Skillが下書きを作ってくれるので、メッセージを開いた瞬間にもう半分終わっているような感覚です。
時間より気持ちのラクさが効くって、すごく分かる…

▼ 他にどんなSkillが作れる?個人事業主向け5選アイデア
お返事Skillで「これは便利すぎる」と感じたので、他にも作りたいSkillを考えてみました。私自身がこれから順番に作っていく予定の5つを紹介します。
①ブログ記事構成案Skill(いろはの小さなIT整理ノート式テンプレ)
このブログ「いろはの小さなIT整理ノート」のハウツー記事は、9章構成・吹き出し配置・解説ボックスの使い方など、自分なりの型があります。これをSkill化して「キーワードを渡すと構成案が出てくる」状態にしたいです。
②SNS投稿下書きSkill(Instagram用)
新作マカロンの写真を撮ったあと、Instagramの投稿文を毎回考えるのが大変。商品名・フレーバー・予約情報を入れると、私の文体で投稿文を作ってくれるSkillがあると便利。
③月次売上集計Skill(Shopify CSV)
毎月、Shopifyから売上CSVをダウンロードして手作業で集計しています。これをSkill化すれば、CSVを渡すだけで「商品別売上」「客単価」「リピート率」みたいな数字を出してくれるはず。
④領収書整理Skill(確定申告用)
個人事業主の確定申告で一番面倒なのが、領収書の仕分けと記帳。スキャンした領収書PDFを渡すと、勘定科目を提案してくれるSkillを作りたい。最終判断は私がするけれど、下書きがあるのとないのでは大違い。
⑤メール返信下書きSkill(業務メール用)
お返事SkillはLINE/Instagram用ですが、卸先・取引先・取材依頼などの業務メールはまた別の文体が必要です。これも分離してSkill化したいです。
それぞれのSkillの作り方は、別記事で順番に書いていく予定です
▼続編記事公開中:完全自動化アプリ版
この記事のSkillは個人用の下書きアシスタントでしたが、スタッフ複数人で共有・完全自動化したい場合は、Cloudflare Workers + Claude APIで本格的にアプリ化できます。続編記事として実際に公開しています🎉
続編記事①:準備編(Cloudflareアカウント作成・Secrets設定・LINE Webhook URLの取得まで)
続編記事②:実装編(LINE Webhook受信・Claude API連携・管理画面実装・セキュリティ設計まで)
本気で完全自動化したい方は、ぜひ続編記事もあわせてご覧ください✨
▼ まとめ|業務をAIに任せる第一歩

Claude Code Skillsは、難しそうな名前ですが、中身は「いつもの作業のレシピ」です。マカロンレシピと同じで、毎回ゼロから考える必要のあった作業を、ファイル1枚にまとめておくだけ。
私は半日で「お返事Skill」を作って、1日のメッセージ対応時間を50〜90分削減できました。それ以上に大きいのは、「あとで返信しなきゃ」という心理的な負担から解放されたこと。マカロン作りに集中できる時間が増えたのが、本当にうれしいです。
なんだか自分にもできそう!マークダウン1ファイルでいいんだもんね
はい、ぜひあなたの「いつもの作業」をひとつ選んで、Skill化してみてください🙂↕️
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この記事はAnthropic社・Claude公式とは一切関係なく、広告案件でもありません。実際に半日かけて自分のお店のためにSkillを作ってみて、本当に業務がラクになったから書いています。Claude Code Proの月額料金は自分で支払っており、API利用料も別途必要になる点は正直にお伝えしておきます。それでも、メッセージ対応のストレスから解放された価値は十分にあると感じている、というのが本音です🙂↕️
参考情報・出典元
本記事の Claude Code Skills に関する仕様・ルールは、以下の一次情報を参照しています。最新情報は公式ドキュメントもあわせてご確認ください。
- Anthropic公式|Claude Code Skills 公式ドキュメント(日本語)(仕様・保存場所・description ルール)
- Anthropic公式|Skills 紹介記事(Skills 機能の発表・思想)
- いろはのおと|オーダーケーキ価格ガイド(Skill内に入れた価格情報の出典)
- いろはのおと公式サイト(商品ラインナップ・営業情報)
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