「ケーキ屋さんの経営って、実際のところ厳しいの?」

「ケーキ屋さんの売上って、月によってどれくらい上がったり下がったりするの?」

ケーキ屋の経営が厳しい理由としてよく挙げられるのは、原材料の値上がりやコンビニスイーツとの競争ですよね。

ただ、「季節で売上が変わる」とは書かれていても、実際にどれくらい変わるのかを、お店の売上から出している記事は見当たりませんでした。

私は兵庫県明石市で、妻と2人で棒付きマカロン専門店「いろはのおと」を営んでいます。

ケーキ屋さんとまったく同じではありませんが、オーダーケーキも作っている、洋菓子の小さな個人店です。

結論から言うと、うちではいちばん売れる月と、いちばん売れない月で、売上に約2.6倍の差がありました。

しかもその差は、毎年だいたい同じ場所に出ます。

この記事では、2022年8月の開業から今年の8月までの売上を、月ごとの「形」にして出します。金額は出さず、いちばん売れる月を100としたときの比べ方で見せます。

これから開業する人は、お金が足りなくなりやすい月を先に知っておけます。もう店をやっている人は、「うちだけじゃなかった」を確かめられます。

この記事の月ごとの売上は、うちが帳簿をつけているこのソフトから出しています。
個人事業主向けの会計ソフトです。料金や機能は変わることがあるので、最新は公式サイトでご確認ください。

ケーキ屋さん経営って、やっぱり大変なの?

大変で厳しいです!(笑)
うちで毎年大変だと思うのは「月の落差」でした

📋この記事でわかること
  • 1年の売上の山と谷がわかるから、資金繰りの準備ができる
  • 毎年ブレない月がわかるから、仕込みの計画が立てやすい
  • 谷の月にやったことと結果がわかるから、ムダ打ちを減らせる
  • イベント1回の重さがわかるから、出店の判断ができる
  • 開業月をどう考えるかがわかるから、日付で迷わなくなる
  • 「厳しい」が怖くなくなる見方がわかるから、焦らずにすむ

🙆こんな人に向いています

  • ケーキ屋や焼き菓子のお店を開こうとしていて、1年のお金の流れを知りたい人
  • もう店をやっていて、売上の波にふり回されている人

🙅こんな人には向いていません

  • 1日の売上や年収など、金額そのものを知りたい人(この記事は金額を出していません)
  • 大きなお店や、チェーン店の経営の話を知りたい人
いろはのアイコン

この記事を書いた人

いろは

明石市・棒付きマカロン専門店「いろはのおと」店主(2022年8月開業)

  • ✓ 妻が作り、私が売る形で、夫婦2人で運営している
  • ✓ 実店舗・ネット通販・スーパーへの卸、の3つで売っている。この記事の数字は会計ソフトとレジの記録から
  • ✓ 確定申告は税理士なしで毎年自分で提出。簿記2級・FP2級
  • ✓ 関西テレビ「ドっとコネクト」・テレビ山口「mixデリバリー」(2025年)・BAN-BANテレビ「ひがタン!」・明石ケーブルテレビ「まるっとあかし」で紹介。山陽電車の情報誌「ESCORT」、明石市の広報誌「広報あかし」(2026年9月号)にも掲載

🏠お店のサイト(いろはのおと) 🧵Threads 𝕏更新のお知らせ

▼結論|厳しさの原因は「月の落差」

先に、うちの1年の形を1行で書きます。

12月と3月が売上の山(繁忙期)で、8月が売上の谷(閑散期)。山と谷の差は約2.6倍。

いちばん売れる12月を100とすると、3月も100、8月は39でした。

つまり8月は、12月の半分も売れてません。

ただ、この差は3年を平均した数字です。年ごとに見ると、2023年は12月と8月で約3.8倍も開きました。

それでも、家賃や光熱費は毎月同じように出ていきます。

うちが毎年いちばん慌てたのは、この落差でした。

妻への給料まで払ったあとの利益で見ると、8月は2024年から今年まで3年続けて赤字でした。

2024年と2025年は、その年でいちばん大きな赤字の月です。会計ソフトで月ごとの利益までそろっているのが2024年からなので、それより前は分かりません。

売上規模12月を100とすると
山12月=100、3月=100
山の次6月=91、5月=81
谷8月=39

次の章から、月ごとに中身を見ていきます。

▼3年分の売上を、月ごとに並べました

会計ソフトに入っている月ごとの売上を、年ごとに並べて平均しました。

いろはのおとの月別売上。12月を100としたとき、1月63、2月68、3月100、4月67、5月81、6月91、7月57、8月39、9月57、10月60、11月63、12月100。山は12月と3月、谷は8月。2023年から2025年までの3年の平均。
12月を100としたときの、月ごとの売上(2023年〜2025年の平均)

金額は出していませんが、規模感の形は全部そのまま出しています。

平均に使ったのは、1年を通して営業した2023年から2025年までの3年分です。

開業した2022年は8月からの5か月だけ、今年の2026年は8月までしかないので、どちらも入れていません。月によって平均する年数がちがうと比べられないので、年をそろえています。

💡ここでいう「売上」
  • お店の店頭、ネット通販、卸、イベント出店を全部足した、1か月の売上です
  • 会計ソフトの帳簿の数字です。入金の日で記録している分もあるので、月の境目で少しずれます

▼毎年必ず山になるのは、実は3月

平均だけ見ると、12月と3月はほぼ同じ高さです。

でも、年ごとに分けて見ると、中身がちがいました。

💡この記事の2つの比べ方

  • 12月を100にする見方=1年の形を見るとき(結論の表とグラフ)
  • その年の平均を100にする見方=年ごとの変化を見るとき(この下の表と、2024年の図)

同じ8月でも、1つめでは39、2つめでは52〜89になります。分母がちがうだけで、同じ売上です。

その年の平均を100としたとき
3月160/124/140/135
12月196/102/128
8月52/50/64/89

3月と8月は、左から2023年・2024年・2025年・2026年(2026年は8月まで)。12月は2023年〜2025年の3年分です。

3月は、4年ともその年の平均より2割以上高くなりました。

いちばん低い年でも124です。

いっぽう12月は、2024年だけ102で、平均とほとんど同じでした。

毎年あてにできるのは、12月より3月のほうなんです。

谷のほうも同じで、8月は毎年その年の平均より下に出ます。これは後の章でくわしく見ます。

え、クリスマスより3月なの?

ホワイトデーです。男性のお客さんが一番多い月なんですよね

3月は、ホワイトデーのお返しを買いに来る男性のお客さんで、店の顔ぶれが変わります。

レジには男女の記録が残らないので数字では出せませんが、毎年そう感じています。

忙しさの体感も、12月より3月のほうが上です。

▼12月がしんどいのは、休みがないこと

12月は、売上で見ると3月とほぼ同じです。

でも、しんどさの種類がちがいます。

クリスマスから年末年始まで、休みがありません。

クリスマスとオーダーケーキの注文が重なり、作る側の妻は、休みなしで厨房に入ります。

12月、ほんとに休みないんだよねぇ…

ほんとに。いつも頼りっぱなしで申し訳ない!

開業1年目の12月には、家族が順番に胃腸炎で倒れました。

食べ物を扱う店は、体調が悪い日には作れません。

1年でいちばん注文が多い時期に、注文を一時止めることになりました。

別の年には、よその売り場に置いてもらい、売れた分だけ精算する「委託販売」を始めたのですが、12月に自分の店が回らなくなり、納品が続きませんでした。

→ わくわく広場は売れない?儲かる?出品から閉店まで見届けたマカロン店主の全記録

ふるさと納税の返礼品も、寄付が年末に集中するので、同じ時期に作る量が増えます。

12月は「売れる月」というより、「人手と体力が先に尽きる月」です。

💡12月から学んだこと
  • 新しい販路は、12月の前に始めない
  • 冷凍できるものは、12月の前にためておく

▼谷は8月。でも毎年8月とは限らない

3年ならすと、いちばん低いのは8月です。

12月を100とすると39、半分以下になります。

夏はマカロンのクリームが溶けやすく、屋外のマルシェにも出にくい季節です。

ただ、年ごとの「いちばん低い月」を見ると、毎年8月だったわけではありません。

年いちばん低かった月
2023年8月
2024年8月
2025年1月
2026年6月(8月までで)

しかも、8月そのものも少しずつ浅くなっています。

その年の平均を100とすると、8月は52、50、64、89。ここ2年で、谷が浅くなってきました。

ただし2026年は8月までの8か月で比べているので、ほかの年と単純には並べられません。

それでも、谷は動かせないものではないのかもしれません。

正直、毎年8月になるたびに慌ててました

8月は、どの年もその年の平均より下でした。それなのに、毎年8月になるたびに慌てていたんです。

慌てなくなった理由は、最後の章に書きます。

▼8月にやっていること

谷をそのまま受け入れるのではなく、いまは次のことをしています。

やっていることねらい
屋内のイベントに出る暑くても人が集まる場所で売る
お盆の帰省の手みやげを狙う8月でも人が動く週をつかむ
スーパーへの卸店に来ない人にも届ける
紙のスタンプカード夏にも来てくれる常連を増やす

ただ、全部に効果があるとは言えません。数字で確かめた結果を、正直にまとめます。

屋内のイベント

商業施設の中のイベントに出店した、いろはのおとのブース。「棒付きマカロン専門店」の布看板と、焼き菓子を並べた机。

夏は屋外のマルシェがきついので、商業施設の中のイベントに出るようにしています。

ところが店頭のレジの金額だけで比べると、屋内イベントに出ていない2023年の8月が、他の年より高かったんです。

上で見た「8月は52」は、ネット通販や卸も足した全体の数字です。ここでは店頭のレジだけで比べているので、物差しがちがいます。

なので、「屋内イベントが谷を埋めた」とは言えません。いまのところは、出てみて、その日の売上を見ているだけです。

屋内のイベント、効果あるんじゃないの?

それが、数字ではまだなんとも言えないんです

スーパーへの卸

スーパーの売り場に並ぶ、いろはのおとの焼き菓子。手書きの値札と、店を紹介するポップ。

2025年の4月から、地元のスーパーへの卸を始めました。

卸を始めてからの2025年と2026年は、8月の谷が浅くなっています。卸がその理由の1つかもしれません。

ただ、今年の8月は4周年の送料無料キャンペーンもやっていたので、どれが効いたのかは分けられていません。

紙のスタンプカード

いろはのおとの紙のスタンプカード。スタンプ3つで、オリジナルグッズがもらえる。
紙のスタンプカード。3つたまると、オリジナルグッズと交換です

2026年の6月ごろから、紙のスタンプカードを出しています。スタンプ3つで、店のオリジナルグッズと交換です。

LINEのポイントカードと2本立てにしています。

夏のリピーターが増えたかどうかは、まだ測れていません。

ひんやりスイーツ

いろはのおとの夏向けの冷たいスイーツ。カップに入ったゼリーやクリームの上に、黄色いマカロンをのせたもの。

夏向けの冷たいスイーツも出しています。

ケーキ屋さんの冷たいスイーツを食べたい!というニーズはたしかにありますが、爆発的に売上が伸びるか?というわけではないです。

8月の売上を上げる決定打は、4年やってもまだ見つかっていません。

ただ、谷が来ることは分かっています。だからうちは、経費を削るより、暑くなる前にイベント出店や広告の準備をしておくことを大切にしています。

▼お盆は「来る日は来る」

8月の中でも、お盆の週だけは別です。

帰省する人の手みやげで、店に来る人が増えます。

年お盆の週の1日あたりの売上
2023年ふだんの日とほぼ同じ
2024年ほとんど店を開けなかった
2025年ふだんの日の約2.5倍
2026年ふだんの日の約2倍

店頭のレジの記録から。「ふだんの日」はイベントと大口の注文(法人などのまとまった注文)を除いた営業日。

ここ2年は、お盆の週だけ、ふだんの2倍前後売れています。

ただ、お盆の週は店を開けられる日が2〜4日しかありません。

週の合計で見ると、ふつうの週より少ないこともあります。

「お盆で8月の谷が埋まる」ほどではなく、「来る日は来る」くらいです。

いっぽう、自社のネットショップは、お盆でもほとんど動きませんでした。

2025年の8月は、自社のネットショップの注文が1件もない月でした。

「店が暇な月は通販で埋める」とは、うちの場合はなりませんでした。

▼やってみて、続かなかったこと

8月の谷を埋めようとして始めて、続かなかったこともあります。

それは親子で参加できるお菓子教室です。

お菓子教室は、2023年から2025年まで、3年続けて夏に開きました。

参加費は1人1,000円。店の厨房で、親子でクッキーをしぼったり、型抜きにデコレーションしたりする教室です。

公開してすぐに募集枠は埋まり、参加してくれた親子は非常に楽しんでくれました。

でも、教室をきっかけにお店に通ってくれる形には、なりませんでした。

準備と片付けの手間と費用に見合わなかったので、いまは開催していません。

子どもたちが楽しそうで、夏休みの思い出にもなった。
そこは本当にやってよかったです!

谷の月に「何かしなきゃ」と始めたことほど、続けるかどうかは数字で決めたほうがいいと思っています。

▼1年でいちばん売れた月は、2日で作られていた

2024年の月別売上。その年の平均を100としたとき、1月151、2月132、3月124、4月132、5月96、6月125、7月62、8月50、9月65、10月97、11月65、12月102。1月の151のうち上の部分は2日間のイベント出店の分で、引くと1月は91になり平均を下回る。
2024年の月別の売上(その年の平均を100)。1月の上の部分が、イベントの2日間

波の形は、季節だけで決まるわけではありません。

それがいちばんよく分かったのが、2024年の1月です。

2024年は、1月がその年でいちばん売れた月でした。

理由は、1月19日から21日に明石駅前の商業施設「ピオレ明石」の中で開かれたイベント「あかしぱく」に、19日と20日の2日間出店したことです。

あかしぱく vol.2(2024年1月19日〜21日・ピオレ明石西館)のポスター。出店者の一覧に、19日・20日のいろはのおとが載っている。

この2日間で、会計は146件。

この2日間の売上は、同じ月のふだんの営業日14日間を合わせた売上の、約5倍でした。

この2日だけで、2024年1年間の売上の5%にあたります。

え、たった2日で?

私も並べてみて驚きました

この2日間を引くと、2024年の1月は、その年の平均より低くなります。

いちばん売れた月は、2月に入れかわります(4月とほぼ同じ高さです)。

つまり、「1月は売れる月」ではなく、「その年の1月に、たまたま大きなイベントがあった」だけでした。

💡ここから学べること
  • 月ごとの平均だけで、翌年の計画を立てない
  • 大きいイベントがあった月は、引いて見る
  • 大規模イベント1回で、月の形は変わる

▼波に合わせて買い足したもの

山の月に追いつけなくなって、あとから足した機材もあります。

買い足した物理由
冷凍庫作りおきの生地が入りきらなくなった
レシートプリンターイベント出店で領収書が要るようになった
食洗機2025年4月購入。生産性を上げるため

冷凍庫とレシートプリンターは、開店して2か月後の2022年10月に買いました。

冷凍庫が2台になって、忙しい月の前に作りおきをためておけるようになりました。

機材の実額と、買い足した時期は別の記事にまとめています。

▼開業は何月がいい?気にしなくていい

「開業するなら、忙しくなる前の9月か10月がいい」と書いている記事もあります。

うちが開業したのは、2022年8月15日です。

この記事で見てきたとおり、いちばん売れない8月に開けたことになります。

8月にしたのは、狙ってたの?

ぜんぜん。たまたまです(笑)

やってみて思うのは、開業日にはこだわらなくていいということです。

それより大事なのは、小さく始めて、自分の商品がどの時期に売れて、どの時期に売れにくいのかを、実際にやって確かめることです。

この記事の形は、あくまで、うちの店の形です。

商品も場所もちがえば、山と谷の場所もちがいます。

開業してみると、予想していなかったことが必ず起きます。

だから、失敗しても小さく済むように始めるほうが、何月に開けるかより大事だと思っています。

▼怖くなくなったきっかけ

毎年8月に慌てていたのが止まったのは、1年の売上を月ごとのグラフで見られるようにしてからです。

赤字の月が、毎年同じ場所に出る。

それが目で見えた瞬間、赤字の月が怖くなくなりました。

異常なことが起きているのではなく、季節の形だと分かったからです。

形が分かれば、暑くなる前にイベントや広告の準備をする、新しい販路は12月の前に始めない、といった手を先に打てます。

落ちる時期が分かると、慌てなくてすむね

はい。うちはそれで、8月が怖くなくなりました

どうやって見えるようにしたかは、別の記事に全部書いています。

→ 会計ソフトを見ても「で、結局どうすればいいの?」な店主がアプリを自作した話

月ごとの形を見るには、まず毎月の帳簿がそろっていることが前提です。うちはこのソフトでつけています。
うちは2024年4月に乗り換えて、それから使っています。料金や機能は変わることがあるので、最新は公式サイトでご確認ください。

▼読み終わったら、まずやること

読んで終わりにしないために、次の一歩を置いておきます。

もう店をやっている人

✅次にやること

  • 月ごとの売上を、いちばん売れる月を100にして並べてみる
  • 大きなイベントがあった月は、引いてから翌年の計画を立てる
  • 谷の月が来る前に、イベント出店や広告の準備をしておく
  • 12月は休みがなくなる前提で動き、新しい販路は12月の前に始めない

1つめは、会計ソフトに月ごとの売上がそろっていれば、すぐにできます。

これから開業する人

✅次にやること

  • 1年目は、自分の商品の山と谷を確かめる年と決めて、小さく始める
  • 谷の月の家賃や光熱費を、何か月分か手元に残しておく

うちの場合、8月は3年続けて赤字でした。売上が落ちる月にも、家賃と光熱費は同じだけ出ていきます。

▼よくある質問

Q1. ケーキ屋の経営は、やっぱり厳しいですか?儲かりますか?

A. 楽ではありません。儲かるかどうかは、月によって大きく変わります。

うちでは、いちばん売れる12月と、いちばん売れない8月で、売上に約2.6倍の差があります。8月は、利益で見ると3年続けて赤字でした。形が分かってからは、谷の月の前に手を打てるようになりました。

Q2. ケーキ屋の1日の売上や年収は、どれくらいですか?

A. この記事では、金額は出していません。

そのかわり、月ごとの売上の形を、12月を100とした数字で全部出しています。

Q3. ケーキ屋の閑散期はいつですか?

A. うちでは、2023年〜2025年の3年ならすと8月がいちばん低い月でした。12月を100とすると39です。

ただ、年ごとに見ると、いちばん低かったのが1月や6月の年もあり、毎年8月とは限りません。

Q4. 繁忙期は、クリスマスの12月ですか?

A. 売上で見ると、12月と3月がほぼ同じ高さです。4年とも必ず山になったのは3月でした。

12月は、売上よりも休みがないことのほうがしんどい月です。

Q5. 開業するなら、何月がいいですか?

A. うちは2022年8月15日に、たまたま開業しました。いちばん売れない月です。

開業日にはこだわらなくていいと思っています。それより、小さく始めて、自分の商品がどの時期に売れるのかを実際に確かめるほうが大事です。

Q6. 暇な月は、ネット通販で埋められますか?

A. うちの場合は、埋まりませんでした。

自社のネットショップは、お盆の時期もほとんど動かず、2025年の8月は注文が1件もありませんでした。

▼まとめ|ケーキ屋の経営は厳しい?

この記事の要点。山は12月と3月、谷は8月で差は2倍以上。毎年ブレないのは3月で、12月は年で当たり外れがある。12月のしんどさは売上より休みがないこと。お盆は「来る日は来る」で、通販は谷を埋めなかった。イベント2日で、その年の最高月ができた年がある。開業月より、小さく始めて自分の店の形を知るほうが大事。形さえ分かれば、谷の月の前に手を打てます。

ケーキ屋、洋菓子の個人店の経営は、決して楽ではありません。

ただ、うちの4年分の売上を並べると、厳しさには形がありました。

📌この記事の要点
  • 山は12月と3月、谷は8月。差は約2.6倍
  • 毎年ブレないのは3月。12月は年で当たり外れがある
  • 12月のしんどさは、売上より休みがないこと
  • お盆は「来る日は来る」。通販は谷を埋めなかった
  • イベント2日で、その年の最高月ができた年がある
  • 開業月より、小さく始めて自分の店の形を知るほうが大事

形さえ分かれば、谷の月の前に手を打てます。

これから開業する人は、下の順に読んでいくと、開くまでに決めることがひと通りそろいます。

①全部でいくらかかったかを知る

②開くまでの流れを確かめる

③機材をそろえる

もう店をやっていて、自分の店の波を見えるようにしたい人は、こちらです。

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いろはさん
お菓子屋を開く人と、開いたあとの人へ。兵庫県でマカロン専門店「いろはのおと」(https://iroha-no-oto.com/)を妻と2人で営む、個人事業主5年目の店主です。元メーカー勤務の非エンジニア。菓子の製造は妻(パティシエ)、私はEC・SNS・会計・事務まで裏方をひととおり担当しながら、AI(Claude Code)・個人事業主のお金・店舗運営のリアルを“エアプなし”で正直に発信しています。(FP2級・簿記2級/中小企業診断士は勉強中) 📣 記事の更新はXでお知らせしています → @irohanote168 をフォロー