🗒️この記事からわかること
  • AIに動画の台本を任せると、なぜ「無難」になってしまうのかがわかる
  • AIを「答え」ではなく「ヒント」として上手に使うコツがわかる
  • 台本づくりが一番しんどい人が、ラクに”たたき台”を作る方法が手に入る
  • 自分の言葉・お店らしさを足して”刺さる”台本にする手順がわかる
  • 失敗(再生イマイチ)も含めた、店主の正直な実体験が読める

正直に言います。マカロン店主の私が、母の日のSNS動画の台本をClaude(クロード/AIです)に作ってもらったら——30点でした(笑)。

「AIに任せれば、動画の台本なんてサクッとできる」
でも実際にやってみたら、出てきたのは”間違ってはいないけど、なんか刺さらない”無難な台本。投稿しても再生はイマイチでした。

ただ——使い方を変えたら「これは武器になる」と気づいたんです。この記事では、コードもマーケも詳しくない私が、AIで動画台本を作って失敗し、そこから学んだ”正直な検証”を、つまずきごとお見せします。

▼そもそも動画の「台本(シナリオ)」って何?

まず言葉から。動画の「台本(シナリオ)」とは、「何を、どんな順番で話すか」を決めた設計図のこと。料理でいう”レシピ”みたいなものです。

SNSの短い動画(リールやTikTok)は、ざっくりこの3つの部品でできています。

✅️動画作り3つのポイント
  • フック
    =最初の数秒の”つかみ”。ここで「見るのやめよ」と思われたら終わり
  • 本編
    =伝えたいことを、テンポよく
  • CTA
    =最後の”お願い”。「プロフィールから注文してね」など、見た人にしてほしい行動

フックとかCTAとか、もう難しそう…

大丈夫、要は「最初のつかみ」「最後のお願い」ってだけ。むずかしい言葉は忘れてOKだよ。

▼正直、Claudeに台本を任せたら30点だった(母の日の実例)

今年の母の日、うちの”りんごフィナンシェ(息子の写真ラベル入り)”を宣伝する動画を作ろうとしました。でも最初に自分で書いた台本が、これです。

「突然なんだけど、母の日の贈り物決まった? 正直何を送るか迷うよね? じゃん! 店長(子ども)の写真付きりんごフィナンシェ! すごい喜ばれました」

…自分でも「なんか弱いな」と。そこでClaudeに「この台本、SNS動画用にもっと良くして」と相談したら、3つのパターンを作ってくれました。

  • 共感→提案型:「”母の日、何送る問題”、今年も来ましたね」から入る
  • ストーリー型:「去年これ送って正解でした」と体験談で語る
  • 実績訴求型:「去年送ったらリピ注文10件きました」と数字で

正直、最初に自分が書いたものよりはるかに整っていました。フックもCTAもちゃんとある。「お、いけるやん」と、”ストーリー型”をメインに投稿しました。……が、再生数は正直イマイチ(笑)。具体的には約1,000回再生でした。同じころに投稿した別の動画(ゴールデンウィークのネタ)が3,500回ほどまわっていたので、明らかに伸び悩んだ感じです。整ってはいるけど”突き抜けない”。点数をつけるなら30点でした。

ちなみに——再生数は、投稿する時間帯やハッシュタグ、季節ネタの強さ(ゴールデンウィークと母の日では、そもそも見ている人の数が違います)など、いろいろな要因で変わります。だから「台本だけが原因」とは言い切れません。ただ正直な体感として、“自分の言葉が乗っていない”動画は、どこか伸び方が違う気がしています。

そして、実際に投稿した動画がこちらです。「30点」と言っている現物なので、よかったら見てやってください(笑)。

▼なぜAIの台本は「無難」になってしまうのか

AIの台本が無難になる理由の図解。AIは平均点の優等生で整っているが突き抜けず、人の台本はキャラと体験があり刺さるという対比

使ってみてわかったんです。AIは”平均点の優等生”なんですよね。

AIは世の中の大量の文章を学んでいるので、「こう書けば無難に正解」という台本はスラスラ出します。でも逆に言うと”誰が書いても同じような”一般論になりがち。そこに、私という店主の”クセ”や”実際の体験”は入っていません。

SNSで見られる動画は、実は”整ってる”ことより「この人、なんか面白い/リアルだな」というキャラで見られます。そこがAI任せだと、すっぽり抜け落ちる。これが「無難で30点」の正体でした。

じゃあAIに頼むのは意味なかったってこと?

いやそれが、逆なんよ。”ある使い方”をすると、めちゃくちゃ役に立ちます。

▼それでも、台本づくりにAIは”必要”だと思う理由

「30点なら使わない方がいい?」——いえ、逆です。私はむしろAIなしには戻れません

理由はシンプルで、台本づくりは”0から1”が一番しんどいから。白紙の状態で「さあ何を話そう」が本当にきつい。手が止まる。

でもAIなら、ざっくり相談するだけで”たたき台”を一瞬で3パターン出してくれる。0から考えるのと、7割できたものを直すのとでは、ラクさが段違いです。AIは”完成品”じゃなく”下書きマシン”と考えると、一気に使えるようになります。

▼カギは「残りの3割」=自分の言葉・体験をどう足すか

AIで動画台本を武器にする考え方の図解。AIが下書き7割、自分の言葉と体験で残り3割を足すと、お店のキャラが出て刺さる台本になる

ここが、この記事で一番伝えたいところです。AIが作ってくれるのは、いわば”7割の下書き”。残りの3割——「自分の言葉」と「自分にしかない体験」——を足して、はじめて”刺さる台本”になります。

たとえばClaudeは、こんなエピソード風のセリフまで作ってくれました。

「フィナンシェが届いた瞬間、母から電話がきて。『これ、孫の顔やん!食べていいの!?』って爆笑されたんです」

一見、いい感じですよね。でも——これ、実際にはなかった話なんです。AIが”それっぽく”作っただけ。もっともらしいけど”作り話”なので、どこか他人事で、リアルさが出ません。これがAI任せの一番の落とし穴です。
(ちなみに、AIがこういう「もっともらしい作り話」を混ぜてしまう性質は「ハルシネーション」と呼ばれます。AIが嘘つきというよりそういうクセがあるだけなので、事実かどうかの最終チェックは人がやる——これだけ覚えておけば大丈夫です)

本当に必要なのは、自分が”本当に体験した”一コマ。お客様の何気ない一言、作っているときの失敗、家族のリアルな反応——AIには絶対に作れない”本物”を1つ足すと、急に”あなたの動画”になります。

なるほど…AIに全部やらせるんじゃなくて、自分の話を”乗せる”んだね

そう!AIで0→7、自分で7→10。この”3割”が、お店のキャラになりますね!

▼AIを「ヒント係」として使うときのコツ(指示の出し方)

AIへの指示のことを「プロンプト」と言いますが、難しく考えなくて大丈夫。”良いたたき台”を出してもらうコツはこの4つです。

  • 誰に向けるかを伝える(例:「母の日の贈り物に迷ってる40代女性に」)
  • どんな気持ちにさせたいかを伝える(例:「”私のこと考えてくれた”と感じてもらいたい」)
  • 口調・キャラを伝える(例:「親しみやすい、お店の人の感じで」)
  • 「3パターン出して」とお願いする(1個だと選べない。並べて”良いとこ取り”できる)

ポイントはAIに「答え」を求めないこと。「ヒントを3つちょうだい」くらいの”相談相手”として使うと、いい仕事をしてくれます。

▼”何を話せばいいか”が浮かばない人へ|個人店の台本ネタ源

「そもそも動画で何を話せばいいか分からない」——これ、めちゃくちゃ多い悩みですよね。私もそうでした。でも、ネタは”お店の中”に転がっています。

  • 接客でよく聞かれる質問(「日持ちは?」「アレルギーは?」→そのまま動画ネタ)
  • お客様からもらった声(「孫が喜んだ」などのリアルな反応)
  • 作っている裏側(朝の仕込み、こだわりの工程)

これをメモしておいてAIに「この素材で動画台本を作って」と渡すと、”あなたのお店にしか作れない台本”の下書きが出てきます。ネタ集め=あなた、組み立て=AI。この分担が一番ラクで、一番効きます。

▼正直、ここまでAIにやってほしい|これからに期待していること

今のClaudeは「文字の下書き」までは本当に頼れます。でも動画づくりをしていると、「ここまでやってくれたら最高なのに」と思うことも正直あります。AIの進化はものすごく速いので、近いうち実現するかも——という期待を込めて書いておきます。

✅️個人的にAIに期待してること
  • 撮った動画そのものを見て「ここが惜しい」とダメ出ししてくれる(今は文字しか読めません)
  • 動画に合うキャプション(説明文)やテロップ案を自動で作ってくれる
  • 「今バズっている動画」と自分の動画を見比べて、足りない要素を教えてくれる
  • 「最初の3秒をこう変えると伸びる」みたいな具体的なアドバイス

こういう機能が当たり前になったら、個人店の動画づくりはもっとラクになるはずです。でも——たぶんそれでも、最後の”3割”(自分の体験・お店のキャラ)だけは、AIには作れないままだと思います。だからこそ今のうちに「自分の言葉で語る練習」をしておくのが、いちばんの近道かなと。

AIが進化しても、”あなたにしかない3割”の価値はむしろ上がっていくと思ってます。

▼まとめ|AIはダメじゃない。「3割」を足せば武器になる

AIに動画台本を丸投げすると、30点の”無難”が出てきます。でもそれは、使い方が”丸投げ”だっただけ。

AIで0→7(下書き)、自分で7→10(自分の言葉・体験を足す)。この役割分担にした瞬間、AIは”台本づくりが苦手な個人店”の最強の相棒になります。「全部AI」でも「全部自分」でもなく、その”あいだ”に答えがありました。

🎯今日から始める3つのアクション
  • 接客でよく聞かれる質問を、スマホに3つメモする(5分)
  • そのメモをAI(Claudeなど)に渡して「動画台本のたたき台を3つ」と頼む(10分)
  • 出てきた台本に、自分の”実際にあった話”を1つ足してみる(15分)

▼よくある疑問Q&A

Q. AIで作った台本、そのまま使っちゃダメ?

A. 使えますが”無難”止まりになりがちです。自分の体験や言葉を1つ足すだけで、ぐっと”あなたらしさ”が出ます。

Q. 無料のAIでもできる?

A. はい。台本の”たたき台”づくりなら、Claudeの無料チャットでも十分つくれます(ChatGPTなど他のAIの無料プランでもOK)。もっと凝った使い方をしたくなったら、そのとき有料プランを検討すれば大丈夫。まずは無料で気軽に試してみてください。

Q. 動画を作るのが初めてでも大丈夫?

A. 大丈夫です。私もコードもマーケも詳しくない普通の店主です。台本(設計図)さえあれば、あとはスマホで撮るだけでも形になります。

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ABOUT ME
いろはさん
兵庫県で マカロン専門店「いろはのおと」 (https://iroha-no-oto.com/)を経営しながら、 ひとりで事業を回すための IT・業務改善・数字まわりを日々試行錯誤している個人事業主です。 個人事業主として4年目です。 製造・販売だけでなく、 ECサイト運営、SNS運用、会計、事務作業まで、 開業当初からほとんどを自分で行っています。